1点リードの8回途中から平良を投入して逃げ切りを図るも追いつかれて引き分け

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本日のライオンズ戦(メットライフドーム)の結果

 

vs.千葉ロッテマリーンズ戦第12回戦 ライオンズ6勝3敗3分

 

試合開始:13:00 試合終了:16:13 試合時間:3時間13分 観衆:7,726人

 

ライオンズ 3-3 マリーンズ 【9回終了時規定により引き分け】

 

【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(M)小島(6)~東妻(1)~佐々木千(1)~益田(1)
(L)ニール(5 2/3)~武隈(1)~渡邉(1/3)~十亀(2/3)~平良(1/3)~森脇(1)


本塁打
(L)山川11号2ラン(小島)

 

先発のニールは先週と同じくゴロを打たせる安定した投球でした。3回までは中村と安田にヒットを浴びたものの、ほぼ完璧な投球。4回以降は上に上がる打球を打たれるようになったものの、5回まで67球で投げきって無失点。先週よりも長いイニングを投げられそうな雰囲気でした。


一方、ライオンズ打線もマリーンズ先発の小島相手に崩せそうな雰囲気が全くなく、5回まで両チームとも無得点で試合の後半へ。


先週もそうでしたが、ニールにとっては6回が鬼門ですね。先頭の高部は打ち取ったものの、荻野に2回以来となるヒットを浴び、続くマーティンに四球。打順もクリーンアップにまわり、中村にセンター前ヒットを浴び、先制点を許すと、続く角中にはライトへの犠飛を打たれて2失点目。角中の犠飛はいい打球で、外野に向かって落ちていくときも揺れながら落ちていったように見え、愛斗が落ち着いて処理したと思います。


2点の先制を許し、小島の5回までの投球を見ていると追いつくのはかなり厳しい感じがしましたが、2死から森友哉が四球で出塁すると、続くアグー(山川)が初球を左中間ではなくライト方向に放り込んであっさり同点。まさか逆方向に飛ばして柵越えとは。振り出しに戻って終盤戦へ。


6回表の安田の打席から登板した2番手の武隈がイニング跨ぎで7回も登板。藤岡にセンター前ヒットを打たれ、柿沼に送られて1死2塁。続く高部を打ち取り、2死2塁で右打者の荻野貴を迎える場面で交代。3番手としてマウンドに上がったのが1軍登板4試合目の渡邉。昨日は5点リードの場面での登板でしたが、今日は同点でしかも勝ち越し走者が得点圏にいる状況での登板。登板ごとに結果を残し、今日は厳しい場面で登板機会をもらって、着実にステップアップしているように思います。荻野貴の打球は痛烈でしたが、サードのスパンジー(スパンジェンバーグ)の正面を突いてアウトにできました。


7回裏、マリーンズ2番手の東妻を相手に簡単に2死をとられるも、金子が今日2本目となるヒットで出塁し、岸に回ってきたところで代打・川越。ボール球が先行したので四球で後ろにつないでもいい場面でしたが、フルカウントになった6球目をレフト線にポトリと落とす2塁打に。2死でのフルカウントだったので、スタートを切っていた1塁走者の金子が一気に生還して勝ち越し。さらに追加点が欲しかったのですが、源田が三振に終わって勝ち越しは1点のみ。


このまま行けばナベU(渡邉)と川越のコンビでのレアなお立ち台も期待できたのですが、そう思うようにはいかず。昨日に続いてギャレットがベンチを外れていたので、8回は十亀。角中を見逃し三振に打ち取って2死3塁まで持ってきたのは良かったのですが、レアードに対しては途中から勝負を避けるような四球で1、3塁。実は8回表の攻撃が始まって、先頭のマーティンに2塁打を打たれたところで、ブルペンでは先に投球練習を行っていた佐野に加えて、平良が練習を開始。9回に行くのであれば8回表には投球練習はしないので、走者が溜まったら8回途中から突っ込むのだろうと思っていたら、結局2死1、3塁、打者・安田の場面で投入することに。安田にはフルカウントまで粘られた結果四球で満塁。さらに藤岡に対しても全く制球が定まらず押し出し四球で同点になってしまいました。続く代打・菅野を一塁への邪飛に打ち取って逆転まではされませんでしたが、アグーがスタンド方向に身を乗り出して捕球できていなかったら、その後どうなっていたかはわかりません。


今日の試合はレギュラーシーズンのただの1試合です。ポストシーズンの短期決戦のように、「今日負けたら敗退でシーズン終了」とか「今日勝てば日本一が決まる」といった意味合いの試合ではありません。ベンチが平良のことを信頼していることはよく分かりますが、いくら今日の試合に勝ちたいとはいっても、8回から投入するのは愚策です。前回登板から中5日空いているからいいのではないかという問題ではありません。安田を5球くらいであっさり抑えていれば、おそらく9回はイニング跨ぎで続投だったでしょう。それを考えると、同点どまりで何とか止め、平良自身の失点にはならず、16球投げたので同点のまま9回表を迎えても交代となって良かったのではないでしょうか。


9回表は森脇がどうにかこうにか無失点に抑えましたが、その裏はライオンズの打線が下位に回る打順で、マリーンズのストッパー・益田に三者凡退に抑えられて引き分けで終了しました。9回表に2塁走者の和田を牽制アウトにできていたら、もしかしたら9回裏にライオンズにいい流れが来ていたかも??しれません。


勝率が5割、さらには貯金生活になかなかならないですね。これでは引き分け数をどれだけ重ねても全く意味がないのですが。

 

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試合後にスコアボードを撮影しようとしたら、こんな表示が映し出されていました。開幕からにこだわらない連続無失点試合のパ・リーグタイ記録にはなりましたが、達成した本人にとってはすっきりしないでしょうね。8回からイニング跨ぎ覚悟で登板させようとしたベンチが全て悪い。以上!