第53回ラグビー大学選手権準々決勝(慶應義塾大学vs.天理大学、早稲田大学vs.同志社大学)@東大阪市花園ラグビー場



野球シーズンの遠征の時と違って、朝の6時過ぎだと辺りはまだ真っ暗。


今日は大学ラグビーの応援で日帰りでの大阪(花園)遠征。ラグビー場に行く前に寄りたい所があるので、この時間に出発。どこに立ち寄ったかは一番最後に。


行きの時に見えた富士山。雪を被った部分に朝日が当たっています。


寄り道を済ませた後で、ちょうどラグビー場開門時刻くらいに、ラグビー場最寄り駅に到着。



最寄駅から徒歩10分とありましたが、5分少々直線道路を歩くとラグビー場に到着。


ラグビー場までの途中にはこんなものが。


花園ラグビー場のレストランでの期間限定(12月〜2月)メニューとなっている豚汁うどん


を食し、場内にあるラグビー記念館に立ち寄ってから試合観戦。記念館では慶應絡みのものは一通り撮影しました。








さて、メインイベントの前の第1試合。関東大学対抗戦A2位の早稲田大学と関西Aリーグ2位の同志社大学の対戦。どちらが優位か全くわからない好ゲームを期待していました。



早稲田大学の応援旗も2枚振られていましたし、


メインスタンド及びバックスタンドを中心にかなり多くの観客が来ていました。


私がメインスタンド側中央席の自分の場所を確保したのが、開門後15分後くらいだったのですが、メインスタンドもバックスタンドも中央付近を中心に既にかなりの客が入っていました。そして、やはり関西での試合ということで、OB含めた同志社ファンが大挙して来ていました。第1試合の観客数(約8,200人)でいうと、8−2くらいで同志社ファンが多かったですかね。関東のチームからするとアウェーの環境でした。ラグビー場の敷地内では、同志社の現役学生と思われる人たちが、客席で掲げるための紙製のボードを配っていました。私は部外者なので、もちろんスルー。


さて試合ですが、前半から同志社ペースで進み、前半だけで5トライを奪い、33−0と同志社が大量リードする思わぬ展開に。


第1試合の両チーム、今年に関してはFWの早稲田、バックスの同志社というイメージだったのですが、同志社のFWを中心としたタックルが非常に良かったですね。突破を図ろうとする早稲田の選手を1人目のタックルできっちり止めて倒し、さらに圧力をかけて、あわよくばターンオーバーを狙うという形が何度も見られました。こうしたタックルをしっかり決められたのは、早稲田の球出しが遅いのでパスの受けての動き出しが遅れる、しかも、単調に順目にボールを動かすバックス攻撃を繰り返していたからのような気がします。
大量ビハインドになって、このままでは終われないと危機感を持った早稲田は、後半は本来の姿を取り戻し、パスがスムーズに回るようになってからはいい攻撃も見られました。こうなると早稲田ペースで、同志社もなかなか早稲田の攻撃を止められなくなり、後半だけでいうと早稲田 31−17 同志社でした。ただ、早稲田にとっては前半の失点が大きすぎました。



逆に同志社は大量リードのせいで気持ちの緩みが出てしまったのか、後半の出来はよくありませんでした。関西リーグ最終戦の天理戦の時のような状態に戻ってしまったかのようでした。


今日勝って、1/2の準決勝では東海大学と対戦するわけですが、前半のようなラグビーを80分間続けない限りは、決勝へ勝ち上がることは難しい気がしました。


引き続き、今日のメインイベントの第2試合。




慶應は立ち上がりにポンポンと2トライを奪われ、大敗するではないかと心配したのですが、天理大学が本来の出来から遠いというか、自分から仕掛けるシーンが少なく、慶應は2トライを奪われた後は、敵陣でプレーする時間が非常に長かったです。ただ、試合後振り返ってみると、自分たちがペースを握っている時間帯でミスを繰り返して全く点が取れなかったのが敗因かなと思います。(初得点が前半33分)


前半終了間際にケレビにトライを許し、前半は7−19の12点ビハインドで終了。


後半の最初のトライを奪った方が試合のペースを握れるという展開で、後半開始早々に慶應が2トライを奪って、あっさりと19−19の同点に。


しかしその後、天理がモール攻撃を仕掛けてくるようになり防戦一方になる中、勝ち越しの2トライを奪われて、再び19−29と10点リードを許す展開に。


試合の残り時間が減る中、残り3分で左サイドへボールを展開してトライを奪い(コンバージョンゴールは失敗)、24−29の5点差。


5点差に追い上げた直後の天理大学のキックオフのボール。慶應は残り3分で逆転まで狙わなくてはいけない展開で、キックオフのボールをしっかりとキャッチした後、普段通りに陣地を取るためにサイドに蹴り出す作戦をとりました。しかし、残り時間を考えると、相手にボールを渡してしまってはノーチャンスになるので、反則することなく回し続けて、ゲインできる機会を伺うべきでした。


結局、サイドに蹴り出した後、天理大学ラインアウト以降は、ボールを1度も奪うことなくノーサイド。最後の作戦の失敗だけが敗因とは思いませんが、悔いの残らない作戦を取るべきだったかなと思います。



天理大学の印象ですが、慶應も体の大きい選手がそれほど多いチームではないのですが、それと比較しても全体的にサイズが小さいように見えました。それでも体の大きさの割にはFWの圧力が強いことと、最後尾にいるFBケレビの縦への突破能力の高さは印象的でした。他にも走力の高い選手が多く、慶應はゴール前ギリギリでトライを防いだ場面が3度もあり、個の能力をもう少し生かす攻めをすれば、もっと得点能力が上がるのではないかと思いました。


一方、ディフェンスについてはタックルがやや甘い所があり、次戦の帝京戦で今日と同じようなことをしていると、大量失点につながってしまうのではないかと感じました。


今シーズン、対抗戦では明治に前半終了時点の22点リードをひっくり返され最後は2点差負け、早稲田には最後で逆転機をミスで逃してしまい2点差負け、先週の大学選手権3回戦では最後の最後で7点差を追いつき引き分けて抽選による準々決勝進出を果たしたものの、今日も追い上げ及ばず5点差負け。僅差負けの試合が非常に多いシーズンでした。


今日、花園まで足を運ぼうと思ったのは、花園ラグビー場に一度も行ったことがないというのも理由の一つではあったのですが、今年の慶應が関西リーグ優勝の天理大学に対して勝機があると感じていたからというのが一番の理由です。


内容的には天理大学よりも勝っている時間帯が多かったのですが、結果は負け。トーナメントである以上、どんなにいい内容の試合をしても勝たなくては意味がないのです。


FLの廣川やキャプテンの鈴木達哉など昨年度からレギュラーを張っていた4年生の面々にはお疲れ様と言いたいのですが、これだけの試合が出来るのなら、やっぱり勝って正月越えを果たして欲しかったです。


試合後、メインスタンドの慶應ファンに対して挨拶をした後、今年度公式戦後としては最後のミーティングを行っていました。
(25日には4年生vs.帝京大学の試合が予定されているようですが・・・)


今年で卒業する4年生にとっては悔いが残る終わり方だったと思います。ただ今年のAチームメンバーには3年生以下も多く入っていて、来年もチームに残ることになるので、今年の反省を生かして、来シーズンはもっともっと上を目指して頑張ってもらいたいです。


金沢ヘッドコーチは2年の任期が今季で終了となりますが、来シーズン以降はどうなるのでしょうか。じきに発表があるとは思いますが。帝京大学東海大学のように強いチームは監督が長期に渡って指導していて、指導方針も一貫していて、ブレることなく戦えるんですよね。それだけではなく、いい選手が集まっているというのもありますが。


慶應は、塾高ラグビー部の監督は一般企業に勤める方であるものの、今年で確か監督6年目のはず。大学も継続して指導できる体制を考えてもらいたいものです。


試合後、ラグビー場敷地内をお散歩。


↓手前側が高校ラグビーの時に第3グラウンドとして使われるフィールド。


↓写真の奥側が第2グラウンド。


その他、トラック付きの練習場もありました。


試合に勝って正月越えを決めて気分良く帰りたかったのですが、惜しくもかなわず。


6月の甲子園遠征の帰りには出来なかった、テイクアウト用のお好み焼きを買ってから新幹線に乗車。


知り合いのライオンズ遠征民がよくやっている、帰京時の「○○ャータのお時間です」を決行。身体が火照っていたために、ちょっと冷やすという意味でも。


これにて初の花園遠征旅は終了。2度目の遠征は今後あるのでしょうかね??


〜〜〜〜〜


ラグビー場に行く前にどこに立ち寄ったかというと・・・ これを見てわかるでしょうかね??


ではこれを見ればわかるでしょうか。最近出来た建築物ですね。


正解はこちら。


中に入ることは出来ませんでした。つい数日前にサッカーのCWC(クラブワールドカップ、明日が決勝と3決)がここで行われ、鹿島アントラーズが南米のチームを撃破して話題になりましたが、イベントカレンダーを見ると、次回の使用予定は上の写真のとおり、来年の元日。ということで、イベントがないので、入ることはもちろん出来ませんでした。


写真には撮りませんでしたが、ガンバ大阪のロゴ入りの自販機もスタジアム周回に設置されていました。


このスタジアムは万博記念公園内にあるのですが、これが出来る前に使っていた競技場にも行ってみようということで・・・。




こちらは外装部分を改修中でした。


ちなみに万博記念競技場の最寄駅は↓にある、大阪モノレール公園東口駅吹田スタジアムは同モノレールの万博記念公園駅になります。