全国大学ラグビー選手権大会2ndステージ第2戦@熊谷ラグビー場

ここ数年、慶應義塾大学蹴球部の試合観戦で熊谷ラグビー場に通い続けているのだが、直近で熊谷での負け試合を見たのは、2012年12月23日。今から約3年前だ。この試合も含めて、2012年以降の熊谷ラグビー場での観戦成績はこんな感じ。


2012年12月23日 vs.法政大 ●28−29(大学選手権)
2013年12月22日 vs.東海大 ○10−7(大学選手権)
2014年10月11日 vs.筑波大 ○36−29(対抗戦Aグループ)
2014年12月21日 vs.京都産業大 ○52−21(大学選手権)
2015年10月11日 vs.立教大 ○80−10(対抗戦Aグループ)
2015年12月6日 vs.青山学院大 ○51−20(対抗戦Aグループ)


熊谷ラグビー場は自分にとって相性の良い会場だったのですが・・・ 肝心のチーム状況が・・・。




今日は大学選手権セカンドステージの2戦目、初戦で筑波を破った大東文化大学との対戦。この試合で負けてしまうと、慶應の年越し(準決勝進出)の可能性が消滅する試合。






試合内容については、書く気にもなれないくらいひどい内容。


前半で4トライ奪われたのですが、2トライ目以降はタッチライン際を個人技で突破されて許したもの。ウィングに走力のある選手を持つチームにやられる失点パターンです。大東文化が攻めている時に、サイドで数的優位の状況を多く作っていました。


逆に慶應が攻める時。攻め方が単調、パスの精度が悪いということで、大東文化のFW陣が徹底して慶應のパスの受け手を潰しにきていました。パスコースについては徹底的に研究されていた気がしました。


また、うまく突破して大きくゲインした時について。突破の多くは個人技でのものなのですが、周囲の選手が追いかけていかず、フォローが遅れるので、突破した選手が前線で孤立し、ボールを何とか確保しようと反則を犯して、チャンスを潰す。今日の試合は特にこういったシーンが目立ちました。原因は、選手個々のセンスの問題なのか、それを指導できていない(ように見える)指導者陣のせいなのか。内情は全くわからないので、何ともいえませんが。


結局、初戦の同志社戦に続いての完敗。大学選手権はセカンドステージでの敗退と、グループCの最下位が確定しました。



今シーズン、対抗戦が始まって前半は良かったのですが、慶明戦でやられてから歯車が狂い始め、慶早戦では終盤で逆転を許して敗戦、以降は・・・。今日の試合で個人技に走るプレーが多いのを見て思いましたが、チームとしての意思統一が出来ていないように感じました。格下相手にはそれでも何とかなるのですが、各リーグの中堅以上の大学との対戦では、相手に研究されてしまうと策がなくなって、1週間前や今日のようなひどい試合になってしまう。


今年のチームでの公式戦は来週の秩父宮での筑波戦のみ。互いに準決勝進出の可能性が消えており、消化試合になってしまったのですが、今の4年生にとっては最後の試合、そして3年生以下の選手にとっては来シーズンにつなげるためにも、いい形で終えて欲しいです。観客はどれくらい集まるのでしょうかね。


気分が沈んだ状態だったのですが、2試合目の帝京大vs.関西大戦も観戦しました。





帝京の試合を見せてもらいましたが、正直言うと、今年のチームは昨年までのチームのように磐石の強さを出せていません。対抗戦の最終戦では筑波に敗れ、その他の試合でも昨年までに比べて失点が多い。今日に関しても、フルメンバーで臨んでいないことを考慮したとしても、3トライは取られすぎです。うち2トライは横パスを相手にカットされ、独走トライを許したもの。個々のフィジカルの強さ、連続攻撃の攻めの速さは昨年までとそれほど変わらない気がするのですが、パス回し等で雑なプレーが時折見られる気がします。昨年のチームであれば、3トライも取られることはなかったでしょうし、100点ゲームになっていてもおかしくなかったと思います。


決勝まで勝ち上がれば、おそらく東海か明治との対戦になると思いますが、今日の試合で出たケアレスミスが出るようであれば、連覇が途絶える可能性もなくはないかなと思いました。



関西の大学は応援席が盛り上がる学校が多いのですが、関西大学もそうでした。ハーフタイムには、大学野球で自大学の攻撃が始まる前に行うようなことをやっていました。応援席後方にはのぼりも。




例年であれば、大学選手権が熊谷で行われるときは、第2試合終了直後を目安に熊谷駅行の臨時バスが出るのですが、今回は全くなし。定期便のみの運行でした。ラグビー場の近くにはいくつかバス停があり、自分はバスの始発停留所に一番近いラグビー場前から乗ったので良かったのですが、他の停留所から乗ろうとした人は既にバスがほぼ満員で乗り切れず、しかも次のバスは20分後という始末。何で今年は臨時バスの運行がなかったのでしょうか。4年後にはラグビーW杯の会場になる場所なんだから、ちゃんと考えてもらわないと。


熊谷駅に戻って、日高屋でお腹を満たしてから帰宅の途に。



熊谷にラグビー観戦に来たときは、重要な試合で慶應が勝利した時はご褒美として帰りはグリーン車で帰るのですが、今年はそれも出来ず。普通車で帰りました。


<大学選手権セカンドステージ勝ち点状況>
Aグループ:帝京(15)、中央(8)、法政(6)、関西(0)
Bグループ:東海(15)、早稲田(7)、天理(7)、朝日(0)
Cグループ:大東文化(12)、同志社(9)、筑波(7)、慶應義塾(0)
Dグループ:明治(14)、流通経済(8)、立命館(7)、京都産業(0)


太字は準決勝進出決定した大学。

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熊谷ラグビー場は、2019年ラグビーW杯の会場になるため、来年度から改修工事に入る予定。自分としては、今のラグビー場での試合観戦はおそらく今日が最後。噂では、改修工事に入る前に「サヨナラ」イベントのようなものが開催されるということだが。ここ何年間かで何度もこのラグビー場のメインスタンド中央席から試合を観戦させていただいたが、スタンドの勾配、フィールドとの距離感を考えると、すごく見やすいラグビー場だった。改修後は今よりも大規模(座席付きの客席数が増える)になるはずだが、今のラグビー場が持つ良さは失わないでいてもらいたい。


最後に、ラグビー場内の写真を載せて〆にしたい。


メインスタンド側の立ち見席


南側ゴール裏スタンドから。地方球場の天然芝外野スタンドの傾斜がこれくらいだったら、ライオンズの応援ではじけまくっても膝が壊れることは絶対にあり得ないと何度思ったことか。


バックスタンド側に回ると、最上段から東側に隣のBグラウンドが見えます。


バックスタンドは前方が長椅子、上段が芝生席。


バックスタンド側から見たメインスタンド。



北側のゴール裏に回ってみる。


スコアボードのすぐ真下。改修されると、最新の電光掲示になるのでしょうか。