ライオンズは今日が球宴明け初戦、しかも大阪での試合。ということで、毎年恒例の高校野球観戦へ。この3連休は今日だけ。慶應の土曜日の試合はテレビで観戦。





球場正面入口に「ドカベン」のブロンズ像があったりすることから、通称「ドカベンスタジアム」とも呼ばれているようです。昨年、人工芝が張り替えられたのを機に「大和スタジアム」という名称になったようですが、その前は公園の名にちなんで「大和引地台球場」と呼ばれていました。



入場券を買って、第1試合開始30分ちょい前に入場。既にネット裏の屋根付きエリアは埋まっていていたので、屋根下に近い1塁側(慶應側)に陣取りました。自分の位置からだと、





こんな感じ。人工芝の見た目は外野エリアはハマスタ、内野は神宮に近いですかね。



試合開始。今日は4回戦なのですが、3回戦に続いて背番号19の1年生投手・森田が先発。3回戦の時は制球が定まらず、高めの球を狙われて、2回で降板。今日も初回は前の試合と同じような感じだったのですが、2回以降はストレートが低めに集まるようになり、4回までゼロに抑えて降板。下級生投手ということもありますが、場数を踏むと投球が変わるなと感じました。


相手も一応3回勝ってきている相手で甘く見てはいけないと思っていたのですが、攻撃面で的中。保土ヶ谷高校の投手はオーソドックスなスタイルの投手で、プロの投手で例えると、桑田真澄のストレートを遅くしたような投手。打ち頃の球速のボールが来るのですが、なかなかうまく捉えられず。うまく捉えても、相手の守備位置の良さに阻まれて、結局6回まで1安打1得点に抑えられる始末。


2点目を早く取らないとマズいと思っていたら、7回にヒット→犠打→適時打という高校野球の王道の得点パターンで同点に追いつかれました。同点になった時は、さすがに肝を冷やしました。同時刻に保土ヶ谷で試合をしていた第1シードの桐光学園もノーシード校相手に際どい試合をやっていましたから。


同点に追いつかれてからようやく目覚めたのか、7回裏に1死1、3塁のチャンスを作り、スクイズで勝ち越し点。続く打者も連続でスクイズを試みて失敗するも、さらに適時打に3ランでこの回一挙5得点で突き放して試合を決めました。これだけ得点を取るのに四苦八苦するようでは、先が思いやられる・・・。


慶應は4投手の継投で勝ったのですが、エースナンバーの津留崎が今日も登板せず。自分の座席からはファウルゾーンにあるブルペンでの投球練習の様子が見えなかったのですが、全く練習をしていなかったのであれば、やっぱり故障なんですかね。次の5回戦からはシード校との対戦になるので、さすがに今日は試運転しておかないとマズいと思ったのですが。今の高校野球は投手は1人でも多くいた方がいいと思います。



それを感じたのは、保土ヶ谷高校の投手(背番号1)を見てのこと。4回くらいから熱中症の症状が出ているのはスタンドから見ていてもわかりました。味方の攻撃中はずっとベンチ裏で頭と首筋を冷やし、守備につく時も一番最後に出てきていました。6回まで1失点とよく頑張っていたと思いますが、7回に勝ち越し点を奪われてからは気持ちが切れてしまったのか、ストレート攻めを繰り返して連打を食らっていました。彼は8回まで投げて結果的に完投したのですが、8回裏の守備が終わった後でベンチに帰るときには、自分の足だけでは歩けないほどの状態でした。試合終盤には、特別にタイムをとってグラウンド上で水分補給をさせてもらったり、マウンド上で球審に平衡感覚のチェックを受けるなど、よれよれの状態。どんなチームであっても、現代の高校野球は1人の投手では戦い抜けないことがよくわかりました。


しかも今日の試合会場の大和スタジアムは内外野とも人工芝の球場。グラウンド整備の時の水撒きもないので、内野が土、外野が天然芝の球場に比べて照り返しが強いんですよね。その影響もあったのだと思います。


ファイナルスコアだけ見ると実力通りの結果に見えるのですが、中盤までは第2シードとは思えない戦いぶり。エンドランを多用するなど、攻撃面で工夫が欲しかったですね。




試合時間は2時間10数分だったのですが、直射日光をまともに浴びる時間が長かったので、すごくしんどかったです。試合展開くらいはもう少し楽をさせてくれれば・・・。


引地台公園内には噴水もあったのですが、見てもあんまり涼しくは感じなかったです・・・。