L党の稲葉ジャンプに見る、ファンとしてあるべき姿とは・・・

9月16、17日の両日、我がライオンズの本拠地・西武ドームでファイターズとの2連戦が行われた。昨日の試合、ある意味事件といっていい出来事が起きた。


西武ファンもジャンプ!稲葉 感謝の一発「今年一番の打球」


一昨日(16日)も昨日(17日)も、残業したおかげで、試合は最後の方ちょっとだけラジオで聴いただけだ。昨日、自宅に戻って、外野常連のライオンズファンのツイッターをいくつか覗いた時、上記の事件が起きたことを知った。


レフトスタンドの入口には、「ご案内」と称し、こんなボードが取り付けられている。


「・・・(略)ビジターチームを応援されるお客様及びビジターチームユニフォーム等を着用されるお客様は、トラブルをさけるため、1塁側ビジターチーム外野席で応援していただきますよう、ご理解ご協力をお願いいたします。」


日本語をフツーに読み書きし、理解できる人間であれば、レフトスタンドで稲葉ジャンプをして応援するということがどういうことを意味するのか、この場所でやってよい行為なのかわかるはずだ。球場係員が飛んできて、レフトスタンドからつまみ出されたとしても文句は言えないということだ。


リアルタイムで中継に接することが殆どできなかったので、後でパ・リーグTVのVODで映像を確認した。昨日(9月17日)の試合、稲葉が代打で登場したシーン。画面は2分割され、左側にレフトスタンド、右側にライトスタンドの映像が映されていた。


2分割された左側の場面。かなり多数のファンが立っているように見えた。


着るものだけはライオンズグッズを身にまとい、中身はファイターズまたは他チームのファン


そんな表面だけのライオンズファンがどれだけ多いことか、昨年のシーズン終了時以来、改めて思い知らされた。


「昨年のシーズン終了時」とは、クライマックスシリーズファーストステージ@西武ドームの第3戦でライオンズが敗れ、シーズン終了が決まった後、ライトスタンドでマリーンズサポーターが二次会を始めた時のこと。あの時も、相手の二次会に合わせて飛び跳ねたり、まるで「実は俺(私)、マリーンズファンだったんだ!」とアピールするかのようなはしゃぎっぷりの偽レオ党で溢れていたなぁ。あの時は、


「来シーズンの西武ドームでのマリーンズ戦は、レフトスタンドの各入口に伊東勤(マリーンズ監督)のバカデカい顔写真でも置いて、踏み絵をやらせたらいいんでね?」


とまで思ったほどだ。バ●さ加減に呆れ返って、怒り狂って、そそくさとレフトスタンドを後にしたけどね、その時は。


今後は似たような現象が試合中に起きた。稲葉がヒットで出塁する=マウンドで投げているライオンズの豊田投手が打たれることを意味する。ライオンズの投手が相手チームの打者に打たれて喜んでいていいの? と稲葉ジャンプをしたライオンズファンには問いたい。


ライオンズファンとして試合中に稲葉ジャンプをすることが許される場面は2つある。1つはパ・リーグの代表としてオールスターゲームに出場したとき。もう1つは日本代表選手として代表戦に出場したとき、例えばWBCの時である。それ以外に、許されるシーンはないと俺は思う。


稲葉は、東京6大学の法政大学からスワローズ入り。プロ入り当時は、真中(現・スワローズ1軍コーチ)さんらと神宮外苑の練習場でひたすら練習を繰り返す、いわゆる練習の虫だったらしい。努力に努力を重ね、一流選手へと駆け上がっていった、たたき上げの選手。


俺が、4、5年前のGWだったか、遠征して札幌ドームに参戦したとき、サヨナラ適時打を放ってお立ち台で涙を流すシーンを目の当たりにしたことがあった。それまでなかなか調子は上がっていなかったようだったが。


努力家、人間味のある選手。俺が好むタイプの選手。実際、稲葉は他チームの選手ながら好きな方の選手だ。


しかし、相手チームの選手として試合中に姿を見せるときは、そんな感情は一切無にして、応援はしない。いや、出来ない。


今回の出来事も、もしジャンプがやりたいのなら、身につけているライオンズグッズの一切を自分の身体から離して、しれっとライトスタンドへ行ってやれば良かったという話である。


渡辺久信監督時代の1年目の2008年の夏場すぎから、内野スタンドのファンの入りが変わり始めた。当時ライオンズは1塁側だったが、3塁側にもホームベースに近いエリアにライオンズファンが入るようになったのである。この頃から、球場にやって来るライオンズファンは増えてきた。


その昔、週末のデーゲームでも外野スタンドでは子供が寝転がることのできるスペースが十二分にある時代もあった。今では信じられないけど。


球場全体で見て、ここ数年、明らかにライオンズファンの数は増えている。しかし、その中身はというと・・・。


一見さんの方には酷なことなので厳しいことは言わないが、常連として頻繁に球場に足を運んでいるファンへ問いたい。


ライオンズファンとして誇りを持っていますか?


関東のパ・リーグチームとしてライオンズ以外にもう1球団、千葉ロッテマリーンズがある。


俺たちの誇り、千葉(ロッテ)マリ〜ンズ♪♪


なんて歌詞の曲があるくらい、あのチームのサポーターは事実、マリサポとしての誇りを持って全国各地で応援していると思う。


9月23日からQVCマリンフィールドで、ファイターズとの4連戦が組まれている。稲葉の引退前興行が行われるはずだ。


稲葉が打席に立ったとき、ライトスタンドのマリサポはどのような姿を見せるだろうか。おそらく俺の予想ではあるが、立ち上がって稲葉ジャンプをする輩は1人もいないであろう。(試合後は別)


実は、西武ドームでのファイターズ戦は、ライオンズにとってホーム最終戦となる10月2日にあと1試合だけ組まれている。


俺もいつものようにレフトスタンドリード台周辺へ出没する予定なのだが、もし稲葉が打席に立つことがあれば、ウチのファンがどんなリアクションをするのか、この目で確かめてこようと思う。


試合中はもちろん座ったまま。もし試合後に、レフトスタンドに向かって挨拶をしてくれたら、心を込めて拍手を送るつもりだ。


今回のファイターズとの連戦での、稲葉の打席の時の多数のライオンズファンの姿は許すことができず、試合の参戦記でもないのに、コメントを書かせてもらった。


俺の文章を読んで、「度量の狭い、昭和時代育ちの頭の固い、頑固者」と思ったライオンズファンとは申し訳ないけどコミュニケーションを図ることはほぼ不可能だ。


現地常連組のツイッターにも散見されたけど、これからは


「試合中は、ライオンズの選手だけを応援する」


方々と一緒に応援していきたい。


2014年シーズン、ライオンズは開幕からずっと低迷したまま、上昇気流に乗ることが一度も出来なかった。


・キャンプで監督が選手たちを大人扱いしすぎた
・バント多用の手堅すぎるほどの作戦連発で得点力が低下した
・試合では、序盤に点を取れても、追加点が取れず、中盤以降に逆転されて負けてばっかり。相手投手を攻略しようとする作戦が全く見られない、淡白な攻めばっか。
・下位に低迷していながら、あまり危機感が感じられない球団とベンチ
etc.


いろいろと低迷の原因を語ることは出来るのだけど、忘れちゃいけないのは、


ファンの数は増えても、質は明らかに低下している


ことじゃないかな。いくら選手を補強し、優秀なコーチ陣を集めたところで、やっぱり応援するサイドの姿勢が変わらなきゃ、チームって強くならないのではないか。


フィールド内だけでなく、フィールド外でも変わっていかないと!