8日前の花園ラグビー場での準決勝。東芝は、6−24と18点ビハインドから約10分間での一挙3トライでサントリーを逆転したことで勝ち取った今日の決勝の舞台。そのおかげで今日、改修前最後になるかもしれない国立競技場のスタンドへ足を踏み入れることが出来ました。この機会を与えてくれた東芝の選手、スタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。


リーグ戦では4位(プレーオフトーナメントがあったので神戸製鋼とともに3位扱い)ながら、日本選手権では決勝進出。ここまで来たからには勝って終わりたい!


バックスタンド側は向かって左側が東芝カラーの赤色、右側がパナソニックカラーの青色で完全に二分。人数ではやや東芝が多かったでしょうか。





前半の立ち上がり。6分に、空中でキャッチを試みるパナの選手に対し、東芝のFLリーチ・マイケルがタックルして反則を犯し、直後にベイツが反則を犯したことで、反則の繰り返しによるシンビンこれはエライことになったなぁと。


↓シンビン(一時退場)中のベイツ。


14人になった10分間で失点を許さなかったことで、いい試合になったと思います。スクラムにおいて、東芝はFWの数が1人少ないので、WTB大島をFLの位置に入れて緊急対応。この10分間でパナに追加点を奪われていれば、もしかするとプレーオフトーナメントの準決勝のような大差の展開(15−55の40点差で東芝は敗戦)になっていたかもしれません。


ベイツがシンビンから戻った直後の19分に、左サイドを抜け出した大島がトライを決めて逆転。パナのWTB山田にトライを奪われて再逆転されるも、東芝はNo.8の望月の個人技でチーム2つ目のトライを決めて、前半は14−10と東芝リードで折り返し。東芝は得意のFW攻撃が思い通りに出来ていて、ディフェンス面でもパナの両サイドを突くスピード攻撃を上手く封じていました。


後半、先に得点を奪ったのはリードを許していたパナソニック。6分にCTB林のトライ。(ゴールも決まって14−17)。堅いディフェンスが持ち味のパナにとっては大きなトライでした。


16分にPG、21分にピーターセンのトライ(バーンズのトライ後ゴール)で14−27と13点ビハインドになり、東芝にとっては非常に厳しい展開。


ピーターセンのトライ後のキックオフ。キックオフのボールを東芝が確保し、そのままリーチがノーホイッスルトライを決めて、瞬く間に6点差に追い上げた時は大いに期待させてくれましたが…


この時点で、FW攻撃の起点となるベイツ、正確性と飛距離に優れるキックを蹴ることができるヒルも交代していたので、得意のFW攻撃を仕掛けるにしてもバリエーションが限られていたので。


攻撃で東芝にいい流れが出来ている時、さらに自陣で守勢に回っている時。全般的に東芝はパナに比べてペナルティが多かったのが痛かったです。後半34分、ハーフラインから少し東芝陣に入ったところで東芝がペナルティ。50m近くあるPGをバーンが決め、9点ビハインドになり、ほぼジエンド。1トライ1ゴールで追いつけない点差になってしまったので。PG後のキックオフのボールを東芝が確保していたら、まだまだ分からなかったですが…。


パナソニックはSH田中がニュージーランドから一時帰国して出場。この場面ではないですが、相手ボールのスクラムでも、ボールが入った後で外からしっかりチャージをかけていました。



終わってみたら東芝 21−30 パナソニック日本選手権準優勝。今年はパナソニックと4試合やって1試合も勝てず。



準優勝の表彰を終え、ステージ上から降りて見つめる先には…



東芝の赤い軍団に、表彰式でも主役でいてもらいたかった…



実は試合前に秩父宮記念スポーツ博物館を訪ねました。(いろいろ写真を撮ったので、後日載せますが。)


入口正面に飾ってある表彰台の一番高い所に登ってから競技場入りしたのですが、効き目はなかった…。



試合前の昼食。オリンピアに行こうと思ったのですが、いろいろと警備の相手をするのがめんどくさくて回避。また別の機会ということで。場内の周回通路の売店で済ませました。


東京チャーシュー麺。デカいチャーシューが2枚。


座席に戻ってフランクフルト。ケチャップとマスタードが袋入りのチューブ式なので、うまくかけられず。


この時以来、約6年半ぶりの国立競技場。メインスタンドでの観戦は初めて。贔屓のチームは負けてしまったけれど、見ごたえのある試合を見ることが出来て、いい思い出になりました。


今の国立競技場に足を踏み入れるのは今日がもしかすると最後になるかもしれません。


約5年後には、今とは全く違うイメージの、規模的にも大きくスケールアップしたスタジアムが現れる予定です。新装のスタジアムでまた新たに歴史と伝統を築いていくことになろうと思いますが、今の国立競技場に踏み入れた数多くのスポーツファンの一人として、今のこの姿をしっかりと頭の中で記憶に残し、そして後世に伝えていけたらなぁと思います。