2週連続での秩父宮での観戦。先週の1回戦で大学勢が全て消えてしまったため、今日のカードは、



この冬の秩父宮観戦は今日が最後。ということで、秩父宮観戦時に行っている「元祖札幌や」での食事も今冬最後。系列店は池袋のサンシャインシティにもあるのですが、最近は研修で池袋方面に行くことがないので…。今日は普段に比べて混んでいました。1階席が開店直後にあっさり埋まるほどの盛況ぶり。注文したのは、ネギもやしラーメンと小ライス。



食べ終わったのは第1試合開始の15分前。慌ただしく自分の席に戻ることに。


↓開始10分前のバックスタンドの様子。東芝ファンが数多く来場していました。写真では曇り空ですが、実は第1試合開始直後に一時的に小雪(風花程度)が舞っていました。


今日の日本選手権は天覧試合。ということもあってか、まだ改修中で使えないはずの電光掲示板に掛けられていたシートが外されていました。掲示板が使えるわけではないのに。



普段秩父宮FMを放送しているブースは皇宮警察の詰所になるとのことで、神宮球場側の屋外ブースへ。



まずは第1試合。東芝vs.トヨタ



前半は特に東芝の反則が多く、トヨタも自陣のゴール正面で反則の繰り返し。両チームが交互にPGを狙い続ける展開に。前半の終了間際にトヨタのヘーデン(6番)のゴール左へのトライ、さらにゴールキックも決まって、前半は9−13とトヨタが4点リードで折り返し。


前半リズムが悪かった東芝は後半開始時からベイツを投入。これで1つの攻撃の起点ができて、リズムが良くなった。後半9分にHO湯原のトライが決まり逆転。


しかし、今日は前半からそうだったけれど、取られたら取り返す試合展開で、トヨタは3分後にトライを奪い再逆転。(16−18)


日本選手権は普段のトップリーグのリーグ戦と異なりトーナメント方式なので、トライ数に関係なく相手より1点でも多く取ればOKの試合。敵陣のPGを狙える場所で反則をもらえればPGを狙う。僅差の展開では、プレースキッカーのキックの精度が鍵を握る。


今日は、東芝のキッカー(9番・小川)のキックの調子が特に悪かった。後半15分、25分とそれほど難しくはないPGを連続して失敗。特に後半25分の場面は、相手がシンビンで1人少ない状況で、ラインアウトからトライを充分狙える場面なのに、あえてPGを選択。けれど外す。もしこのまま敗れていたら、後半25分のこのプレー選択が敗因になっていただろう。


後半32分に大島の同点トライ(ゴールキックは失敗)が生まれ、このまま終われば抽選で準決勝進出チームを決めることになる展開。残り5分、東芝はキックを使ってとにかく敵陣に攻め込む作戦。後半38分、ゴール前へ攻め込み、一旦後ろにパスしたボールをデイビット・ヒルDROP GOALを決めて、これが決勝点に。思わぬ形で勝負が決まった。



東芝が反則を連発してリズムが悪かったこともあって、最後までどちらに転ぶかわからない展開に。今日みたいな試合をやっていてはサントリー戦はかなり苦戦しそう。


続いて第2試合のヤマハvs.神戸製鋼戦。試合前に、天皇皇后両陛下は後半だけご観戦になられるとのアナウンスがあった。


第2試合も第1試合同様、前半はなかなかトライが生まれなかった。前半36分にヤマハのLO山本が両チームを通じて初トライを決め、その後のゴール成功で10−9とヤマハ1点リードで折り返し。


ハーフタイム。後ろを振り向くと、バックスタンド最上段にカメラの列が。目的はここに書くまでもない。



バックスタンド中央付近には、NHKの中継カメラと…。



両陛下がお見えになる直前には、メインスタンドの観客は全員立ち上がって後ろを振り向く。




試合中、メインスタンドから見て天皇陛下の左隣にM元首相。プレーが止まるタイミングでは大きなジェスチャーで解説をしていたようでした。先日、ソチ五輪絡みでの発言で物議を醸しましたが、今日は選手がミスを犯した時に軽々しい発言はしなかったと思いますが…。



後半開始早々、センターラインからやや神戸陣に入った所で神戸が反則を犯し、ヤマハがPG選択。貴賓席の目の前ということもあって、明らかに両陛下向けのサービス。決まればスーパーゴールだったが、距離が足りず。4分後にややゴールに寄った所から再度PGのチャンスが訪れ、今度は決めた。


その後両チームが1トライずつ奪い、ヤマハがさらに1PGを決めて、残り17分で9点リード。ヤマハはこのまま逃げ切りたかったが…。


後半29分に濱島のトライが生まれて2点差、さらに終了直前には神戸のFWの圧力をヤマハが抑えきれず、伊藤のトライ(26−26)に、ゴールが決まって逆転し、試合終了。



神戸は試合を通じて、ラインアウトの安定とスクラム&モールでの圧力が目立った。ラインアウトに関しては、208cmのベッカーの存在が大きい。たとえマイボールでなくても、ジャンパーの腰の高さにベッカーの手が届いてしまうので、少しでもコースがずれると…。




試合後には両チームの選手が、退席される両陛下の方に正対して敬礼。



一方的な試合ではなく、最後の最後までどちらに転ぶかわからない試合展開で、天覧試合としては非常に見ごたえのある試合で良かったのではないだろうか。


これで日本選手権の準決勝は、順当にトップリーグの4強が進出。3/1の準決勝は、


サントリーvs.東芝 (近鉄花園)
パナソニックvs.神戸製鋼 (駒沢)


の組み合わせ。東芝は関西での試合なので、現地には行かずにテレビ観戦の予定。


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家に帰ってから、ライオンズのオープン戦を軽くチェック。オープン戦2戦目での初勝利は、これまでこなした実戦が少ない割に早いのではないだろうか。昨日、今日の2試合を通じて、失敗を恐れず、スキあらば次の塁を狙う積極走塁が目立つ。今の時期は、たとえ失敗しても、相手チームに「今年のライオンズはどんどん走ってくるぞ」という意識を植えつけるだけでも効果がある。


今日のライオンズ戦の解説。1人は昨日に続いて吉井理人。そしてもう1人は昨年までコーチをしていて、今年が解説者デビュー年になる石井貴。FOX SPORTSの解説者にもなっているんだな。