試験を受けたりいろいろあった関係で、約2か月ぶり、2014年お初のラグビー観戦。


今日のカードは、



今年から日本選手権の組み合わせが見直され、トップチャレンジシリーズ1位チームと全国クラブ選手権優勝チームの2枠が大学選手権上位チームに振り分けられ、1回戦は大学選手権準決勝進出4チームが、トップリーグ3・4位&ワイルドカードトーナメント上位2チームに挑戦するスタイルに。秩父宮には、大学選手権優勝(帝京)・準優勝(早稲田)チームに、ワイルドカードトーナメント上位2チーム(ヤマハトヨタ)が登場。


先週末に続く先日の大雪の影響で、除雪はしたものの、客席やグラウンドの隅に融けずに残る雪がこんもり。除雪が追いつかない一部スタンドは、試合前にも除雪作業。ということで、観戦できないエリアが出現。陽の当たる東側スタンドでさえ、神宮球場側3分の1の下段が立ち入り禁止。






東側スタンドへ上がる各階段は、半分が雪で埋没。



スタンド内は、最前列2列が埋没。飲み物を雪の中に埋め込んで冷やす人もいたが。



伊藤忠側スタンド(南側スタンド)も屋根のない部分は立ち入り禁止。



西側スタンド(メインスタンド)も両サイドの数ブロックは入れなかった。


今日は、一般向け開門が10:30、第1試合開始が11:40。大学選手権やトップリーグの試合と比べ、第1試合開始の時刻が早くて、しかも中途半端な時間。昼食をいつ摂ろうか悩んだあげく、いつもと同様、第1試合の前に摂ることに。11時ちょい前に、普段通りラグビー場近くの「札幌や」へ。白味噌ラーメンに半ライス。



11:20過ぎにラグビー場へ戻る。入場ゲートの位置が普段と違って、東側スタンドへの入口がこの位置にあるのがどうも慣れない。



第1試合は、大学選手権準優勝の早稲田が登場。対するヤマハは、早稲田OB(清宮監督、バックスのスタメン7人中5人、リザーブの曽我部)がズラリ並ぶ。楽しみにしていた対決。


しかし、試合序盤からFWの圧力差が歴然。早稲田が敵陣に攻め込んでモールを組むも、一気にセンターライン近くまで押し返される。この展開だと一方的な展開に…?


前半20分までにヤマハは3トライ1ゴールで17得点。単純に80分換算すると70〜80点取れる計算。


前半残り10分を切るあたりから、早稲田はヤマハとの体格差に対応できるようになり、徐々に本来のラグビースタイルを取り戻し…。32分に左サイドをFLの金が抜け出して、待望の初トライ。前半終了時点で11-24と13点差。一応試合にはなっている。



秩父宮ラグビー場の電光掲示板は改修中。仮のもので、経過時間とスコアは表示できるようになっているのだが、ハーフタイム中にも経過時間の表示。別に出さなくてもいいと思うのだが…。



後半は立ち上がり早々にマレ・サウがトライを決め、さらに14分にラインアウトからキャッチしたボールをモールでそのまま押し込んで追加点となるトライ。ラインアウト→モールでトライって、FWにこれだけ体格差があったら、当然のように決まってしまう。パワープレーではなく、バックスも一体となっての攻撃でトライを奪うシーンを見たい…というのは、秩父宮FMで解説の上田昭夫さんのコメント。


早稲田は後半、藤田がトライを奪うも、前後半合計で2トライのみで終了。終わってみたら20点差。よく健闘した方だと思う。



早稲田はラインアウトは割としっかり確保できていた。第2試合に出場した赤いチームもこれがしっかり出来ていたらなぁ…。



第2試合。帝京vs.トヨタ。大学のチームがトップリーグ上位チームに公式戦で最後に勝ったのが、今から8年前(早稲田28−24トヨタ)。早稲田は清宮監督のラストシーズン、現在トヨタで監督をしている廣瀬さんはこの試合にトヨタの選手で出場していた。


第1試合の早稲田は相手チームに体格差で押されるシーンが目立ったが、第2試合序盤の帝京は、トヨタの圧力に全く屈することなく、まるでトップリーグ同士のチームの対戦かと思えるほどだった。


ただこの試合、普段の帝京と全く違ったのがラインアウト。ジャンパーに取らせようと投げたボールは直接トヨタに奪い取られたり、ボールコントロールを誤ってジャンパーの後方まで飛ばしてしまってマイボールを確保できないケースが非常に目立った。


帝京は前半風下を選択したものの、17失点で切り抜けた(3−17)。ラインアウトはさっぱりだったが、ディフェンスはタックルをしっかり足元に入れにいくなど確実にできていたので、トヨタに思うようなゲインを許さなかった。14点ビハインドで後半は風上。8年前のアレをできる可能性は大いにあった。


後半7分に先にトライを奪ったのは帝京。トライ後のゴールはわずかにポストの左へ外したものの、9点差まで追い上げる。直後にトヨタの反則で、22mラインからややハーフライン寄りでPGを蹴れるチャンスがあったものの、トライを奪いに行くべくタッチキックを選択。ラインアウトの成功率が非常に低かったから、3点取って6点差(1トライ1ゴールで逆転可能な点差)に追い上げる作戦でも良かった気がする。試合後に振り返ってみると。


9点ビハインドからさらに帝京側に得点が入れば、ミラクルが起きる可能性がさらに高まったが、後半15分にSH滑川にトライを許し、その可能性は一気に萎んだ。



今年のチームで始動した時点から「打倒トップリーグ」を掲げた唯一の大学生チームの帝京大学。体格差で見劣りはしなかったものの、大学生相手に当たり前に出来ていたプレーに正確性を欠いたことで、この結果に終わってしまった。本気で勝ちに行くなら、普段と同じ正攻法の戦い方ではなく別の手段もあったはず。でも、普段着の戦いでどこまでトップリーグ上位相手に通用するか試せたことは、来シーズン以降のチーム作りに生きてくるはず。メンバーが入れ替わるとはいっても。


秩父宮2試合に加えて、花園でも1回戦2試合が行われた。


慶應義塾大学 0−100 神戸製鋼コベルコスティーラーズ


筑波大学 26−69 東芝ブレイブルーパス


筑波は東芝相手にバックスで4トライを奪うなど大健闘。もう1つの試合は… 開催価値を問われかねないようなお寒い試合内容&スコア…。16トライ10ゴールで100点。慶應は平均して5分ごとにトライを奪われた。


1回戦で大学勢4チームは全滅。来週(2/23)の2回戦は、今日勝ち上がったチーム同士の対戦。


第1試合(11:40開始) 東芝vs.トヨタ
第2試合(14:00開始) ヤマハvs.神戸製鋼


第1試合は大体13:15前後に終了。第2試合まで間延びしてしまい、第1試合だけ見て帰ってしまう観客もそれなりに出てしまうのでは?? 自分のようなキチガイは帰らないが…


天皇皇后両陛下が23日の秩父宮でのラグビー日本選手権2回戦を観戦される


そうです。第1試合と第2試合のインターバルがあまりに長すぎるので、どちらか1試合だけ観戦なさるのでしょうかね。