11月23日。例年だとこの日は、ライオンズのTHANKS FESTA(ファン感謝イベント)があるのでそちらに行ってしまうのですが、今年はメットライフドームの工事の関係で会場も開催日も変更(11/30に西武園ゆうえんちで開催)になったため、今日の昼間の予定が空きました。
ラグビー慶早戦は、昨年の大学選手権準々決勝@秩父宮が、人生初の生観戦でした。そして、今日が2度目。毎年11/23に行われる対抗戦での慶早戦は今日が初めてでした。昨年もそうでしたが、自分が見に行く慶早戦の日はどうして雨が降るんだろう… 今月、慶應の試合を現地観戦するのは3度目ですが、過去2度ともピーカンの晴天でした。
秩父宮開催で雨が降ると、伊藤忠ビル側のゴール裏から埋まるんですよね。なぜなら上段は屋根がついているから。自分が現場に到着した試合開始1時間前くらいには、既に満席表示が出ていました。
さて、試合の方ですが…
80分通しで見た時に、少なくとも今月行った3試合(今日も含めて)の中で、出来は間違いなく一番良かったと思います。
前半早々に自陣右サイドをキックパスで破られて先制トライを許しましたが、敵陣に入るために効果的にキックを使ったりして、早稲田が得意とするバックスがサイドを突く攻撃パターンを思うように作らせないような試合の組み立てが出来ていたと思います。
前半にもう1本トライを奪われましたが、最後の場面で12番と15番がお見合いする形になって(どちらがタックルしに行くか曖昧になって)奪われたものでした。12番は留学生なので、コミュニケーションを改善できれば防げたトライではなかったかと思います。
早稲田に得意の形をなかなか作らせない一方、慶應はFWの頑張りでゲインラインを突破するケースが多かったです。近場で回して攻め込み、ペナルティを誘って、ラインアウトでチャンスを作って、トライに結びつけたのが前半19分。早稲田は、慶應がラインアウトからモールに持ち込むだろうと思い、内側をケアしていたところを、7番の山本がすっとスローワーの所に寄ってきてキャッチし、すぐにスローワーの2番・原田に返して、一直線にゴールラインへ突進してトライ。作戦勝ちでした。コンバージョンも決まって、7-10の3点ビハインドに。
前半30分あたりにもFWを中心とした攻めでゴールライン間際まで攻め込んだのですが、最後にノックオンの反則で得点ならず。今日のような競った展開では、敵陣深くまで攻め込んだシーンできっちり点を取って帰れるかどうかが勝敗に直結します。
前半終了間際にゴール正面でのPGを決めて、前半は10-10の同点で終了。
後半もスタミナ切れすることなく、前半同様、相手の得意なプレーが出ないような試合の組み立てが出来ていました。チーム全体としてしっかりとしたタックルが出来ており、ピンチになりかけた場面も潰せていました。
攻撃に関しては、前半はFWを中心としたものが目立ちましたが、後半10分過ぎにキャプテンの栗原が投入されてからは、本人の縦突破など、バックスによる攻撃も効いていました。
後半で唯一早稲田に許したトライシーンですが、12→10のラストパスはリプレイを何度見てもスローフォワードに見えたのですが。
後半30分あたりから、敵陣での慶應の攻撃が長く続いたのですが、28フェイズ目でノットリリースの反則で得点できず。
後半ロスタイムに入り、早稲田10番・岸岡の勘違いでドロップゴールを狙ったものがショートし、思わぬ形で自陣ゴールライン付近で慶應マイボールに。そこから攻め込んでハーフライン付近まで持ってきて、さらに相手ペナルティで敵陣深くでのラインアウトを獲得。
マイボールをキープし、近場での攻撃を続けたのですが、バックスに回そうとした場面で、最後はキャプテンのノックオンで終了。
後半30分あたりから5分以上攻撃が続いた場面でトライを奪って帰れなかったことで、勝利の可能性はほぼなくなりました。
結果的に7点差での敗戦にはなりましたが、オフェンスでもディフェンスでも、個々の選手のひたむきさやプレーの選択の意図がわかるシーンが、試合を通して多かったと思います。
今日の敗戦で、大学選手権への出場権を22年ぶりに逃す結果になりました。今日のような試合を見ると、あと1か月後だったら、対抗戦での2勝4敗という星勘定は違ったものになっただろうなあと思います。今頃そんなことを言っても遅いですが。
来週の帝京戦が、今シーズンのAチームの公式戦は最後になります。帝京もどういう状況で当日を迎えるかはまだわからない(明日の明治大学戦の結果次第)ですが、来年も引き続きプレーする3年生以下の選手も多いので、来シーズンにつながるプレーを見せて欲しいです。
来週の土曜日はライオンズのTHANKS FESTAが予定されていますが、慶應のシーズン最終戦が確定したので、ラグビー観戦を優先します。