9年ぶりの・・・を期待して、今日は、


自由席だったので、開門時から入場。普段の試合なら、入口を入ると皆東スタンドへ向かうのに、今日は伊藤忠ビル側のゴール裏上段に陣取る人が多い。屋根がついているからだ。確かに雨予報出ていたしねぇ。後々、この判断は正しかったということになったのだけど。


自分は濡れること覚悟で、いつも通り東スタンドのセンターライン付近下段に陣取った。開門時点では近くにいる観客数が極端に少ないということはなかったが。野球で屋外球場参戦する時と同様、持参したカバン類は袋に入れて、早めの昼食。


ラグビー場近くの「札幌や」へ。いつもは開店の11時前でも中に数人客がいるのだが、今日は自分が一番乗りだった。今日はいつもと違う野菜ラーメン(塩味)を注文。


昼食から戻ってまずは第1試合。



今日は第2試合での帝京大学の奮闘ぶりを見るために来た。第1試合は、申し訳ないけど、試合前から勝負が見えていて、どのくらい点差が開くかだけが気になっていた。


帝京は除いて、他の大学がトップリーグのチームと対戦する場合、序盤は何とか失点を防げても、先制トライを許すとその後は次々と失点を重ねる展開になることが多い。今日の第1試合もそうだった。


筑波はディフェンスに回ってラインを作る時に、中央に絞り気味になるので、両サイドにスペースが出来るシーンが、大学生同士の試合の時から見られた。トップリーグ相手だと、個の力が大学生と違うので、サイドを簡単に破られてしまう。


今日のサントリーは主力メンバーを何人か落として戦っていること、普段トップチームの試合にはあまり出場しない選手が出ていたこともあって、試合運びが良くなかった。それでもこのような結果。


スクラムも最初は互角だったが、後半時間が経つにつれて、サントリーのプレッシャーが増していった。


第1試合が始まった直後から天気予報通り雨が降り始めた。第1試合の間はずっと降り続いた。しかも雨が降るとともに気温も低下。コート着用で観戦のため、手袋をすると手袋自体が濡れてしまうので着用できず・・・。とにかく寒かった。観客は雨を何とか凌ごうとして、


伊藤忠ビル側のゴール裏にこれだけの客が陣取るのは珍しい。代表戦以外では。


第1試合終了後から第2試合開始までは40分程度のインターバルがある。さすがに寒いのでホットココアで体を温める。ちなみに、ラグビー場すぐ外の自販機では130円、中で買うと300円・・・。


そして、第2試合。



戦前の予想では僅差になると言われていた。本来ならトヨタあたりがワイルドカードトーナメントを勝ち上がってきて対戦するはずだったのに、今年はトップリーグ10位扱いのNECが勝ち上がってきたので、勝機はより高まった。


前半6分、NECのNo.8のラトゥが左サイドを抜けて先制トライ。簡単に抜かれて独走を許したので、やっぱり今年も厳しいかなと感じた。


他の大学ならこのままズルズルいかれてしまうのだが、帝京は失点することなく、前半10分に敵陣での相手のラインアウトからのボールを奪い、最後はSO松田が中央から右サイドへ斜めに走り込んでトライ。ゴールも決まって、すぐに7−7の同点に追いついた。今後の試合展開に非常に期待を持たせるトライだった。


前半は一進一退の攻防が続き、両チームとも2T2G1PGで17−17の同点で後半戦へ。帝京はスクラムは互角、ディフェンスも後退はするものの、決定的なシーンはそれほど作られていなかった。唯一、大学生相手と異なったのはラインアウトの獲得率。今日は前半だけだと5割未満だったのでは。


後半、サイドが入れ替わって、伊藤忠側が帝京陣、神宮球場側がNEC陣に。フィールドの端に陣取るカメラマンは、全員NEC陣側へ。スタンドのファンの大多数もそうだったが、帝京大学のゴールシーンを期待していたということだ。


後半最初に得点したのは帝京。敵陣で相手の反則により得たPG。3点をリード。しかし、すぐNECもPGを決めて同点に。残りは17分。


雨は第2試合のハーフタイムには上がっていたのだけど、同点で残り17分という時点で、西の空から薄日が差し込んできた。まるで、帝京大学がこの1年間取り組んできた挑戦の成功の1ページを、今から約20分後に刻むことになるということを暗示するかのように。


後半27分にPGで3点を帝京が勝ち越し、さらに35分にSH流のキックパスに素早く反応したWTB尾崎がトライを決め、8点リードに。この時点で、試合はほぼ決した。


残り1分でNECが1トライ返すも、帝京はまだ3点リードし、時計は40分を過ぎてホーンも鳴り終わっていた。ラストプレイになる帝京のキックオフで、マイボールにして蹴り出せば試合終了だったのだが、NECがボールを確保。ただ、帝京にとっては敵陣でのディフェンスだったので、落ち着いて対処。最後はNECが反則を犯し、ダメ押しのPGを決めて終了。


試合序盤は苦しんでいたラインアウトも、試合が進むとともに安定した。


今日の第2試合はNHK-BS1で中継があったので、試合後にはインタビューを実施。帝京大学の岩出監督、そして流(ながれ)主将とも、すがすがしい表情だった。


第1試合での筑波大学、そして瑞穂で戦った慶應義塾大学東海大学がいずれも大差で敗れる中、帝京が唯一トップリーグを倒してくれたおかげで、大学チームが日本選手権に参加する意義を示してくれた気がする。帝京にとっては、大学生相手ではなく、トップリーグの上位〜中位クラスのチームとリーグ戦を戦った方が、選手のレベルも近いし、実力アップにはその方がいい気がするのだけど、仕方ないんだろうなぁ。


ということで、来週の2回戦の組み合わせは、


来週の第2試合は東芝を応援させてもらうけど、今日のNECの応援団同様に肩身の狭い思いをするんだろうなぁ。一応、東芝サイドの指定席を確保したのだけど。


報道によると、東芝はNECが勝ち上がってくるものと思い込み、帝京大学の研究は現時点では十分ではないらしい。東芝は今日の東海大学相手に大勝したものの2トライを許した。


来週の東芝vs.帝京大学帝京大学のため、そして大学ラグビーの成長のために、東芝には是非ベストメンバーで臨んでもらいたい。結果はどうなったとしても、大学チャンピオンとトップリーグベスト4同士のガチンコ勝負が見たいから。

                                      • -


2週間ぶりに国立競技場周辺を歩いた。解体工事は北側と南側で業者が違うのだけど、南側は競技場の外壁まわりにビッシリと足場が組まれていました。