今日の熊谷はこの対戦が第2試合。第1試合は日本大学と京都産業大学の試合だったのですが、第1試合の最初からメインスタンドからグラウンドに向かって右から左へ強烈な風が吹いていました。慶應が前半どちらのサイドをとるのかも注目していました。
前半15分、右サイド22mラインからさらに敵陣に入った場所からのラインアウト。ショートラインアウトからLOマプスアが東海守備陣の間を抜け出し、タッチライン際にいたHO原田にパスしてトライ。コンバージョンは低い弾道で決まり、7-12。
前半34分には、敵陣22mライン上中央付近から後ろに戻したボールをSO中楠が左サイドへキックで絶妙なボールを上げ、ほぼゴールライン上でキャッチしたFB山田がそのままトライし、12-19。
慶應は前半で2トライをあげましたが、トライを奪った直後に東海にトライを返され、前半は12-24で終了。風下で戦った前半。パス回しは先週の近大戦よりはうまくいっている印象でした。風下なのでビハインドになるのは想定内でしたが、点差としてはデッドラインギリギリというところでしょうか。風上の後半はキックをうまく交えて、敵陣で戦う時間を増やしたいところです。
東海大学にPGで追加点を奪われた後、慶應は敵陣に攻め込むシーンが数多くあったのですが、相手ゴール前5mから先になかなか攻め込めず、後半ノースコアのまま試合終了となりました。相手の実力を考えると勝てる可能性が非常に低いことはわかっていましたが、これで7シーズン続けて年を越せずに終わることになりました。2015年シーズンから大学選手権がトーナメント方式に戻ってから、出場した大会は全てベスト8で敗退。今季は選手権ベスト4を目標にしてきたようですが、春に部内でコロナが蔓延し、数か月間チーム練習できずに遅れた分をようやく取り戻しつつあっただけに、あと1か月あればという気もします。
試合後、観客に挨拶をした後、メンバーがベンチ前で円陣を組み、最後に一本締めをするまで見届けました。円陣が解けた後、3年生以下の下級生がスタンドまで嗚咽が聞こえるくらい号泣しているのを見て、もらい泣きしそうになりました。今年の試合登録メンバーに4年生が少なかったせいか、例年のシーズンよりもそうした下級生部員が多かった気がしました。
来シーズンは、春から通常通り鍛錬を重ねられるシーズンが送れるように、感染対策など引き続きしっかりやって欲しいと思います。
第1試合は、京産大のFWの強さが前半は目立ち、リードする展開で進みました。後半は日大のFWとバックス一体となった攻撃で一気に3トライを奪って逆転したものの、日大が自陣でペナルティを繰り返し、それを機に得たPGを京産大が確実に決めて、再逆転し、最後は1点差で京産大が勝利しました。京産大は関西リーグ覇者でシードされていながら、スケジュールの関係で初戦が埼玉・熊谷での試合。条件が不利かなとも思いましたが、思いのほか京産大の応援が多かった気がします。
まずは宿泊棟。グラウンド側の1階にはパナソニックワイルドナイツのグッズショップがあります。
続いてグラウンドと管理棟。管理棟の1階にもショップが入っています。
最後に中は見えませんが、屋内練習場です。
昨年来たときとラグビー場周辺が大幅に変わっていました。時間を潰せる場所が出来ました。今日覗けなかった場所は、来年以降訪れたときに確認してみようと思います。