延長12回の熱闘も勝ち越し点を奪えず、シーズン終了…




本日のライオンズ戦の結果(福岡Yahoo!Japanドーム)の結果


クライマックスシリーズ・パ ファイナルステージ


vs.福岡ソフトバンクホークス戦戦第3回戦 ライオンズ4敗(アドバンテージ含む)


試合開始:13:01 試合終了:17:01 試合時間:4時間00分 観衆:37,025人


Hawks 2×―1 Lions 【延長12回】


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(L)涌井(9 2/3)〜石井一(2/3)〜牧田(2/3)
(H)杉内(9 1/3)〜金澤(1/3)〜森福(1 1/3)〜馬原(1)


勝利投手:馬原1勝1S  敗戦投手:牧田1敗


本塁打 なし


両チームの先発投手、ワク(涌井)と杉内の投球が9回まではホントに素晴らしかった。


ワクは5回まで1四球のみのノーヒット投球。6回以降は毎回ヒットを許し、2度得点圏に走者を進められたものの9回まで無失点。カブレラからは内野ゴロ併殺を2度奪い、6回の1死2,3塁のピンチでは川崎を初球内野フライに打ち取り、8回に無死1、2塁で山崎が犠打を試みた場面ではフィールディングの良さでバントを決めさせなかった。これまで大事な試合でことごとく期待を裏切られたのに、今日は最高に限りなく近い投球だった。少なくとも今シーズンだけ見れば。


杉内に対して、ライオンズ打線は9回まで一度も連打が出なかった。3回の2安打と4回の1本の計3安打。5回以降9回までパーフェクトに抑えられた。ワクも杉内も球数が非常に少なく、我慢比べがどこまで続くかと思っていたら、延長10回に均衡が破れた。


10回表1死から、おかわり(中村)に今日チーム初の長打となるレフト越えの2塁打が飛び出すと、続くホセ(フェルナンデス)がレフト線を破る2塁打を放ち、重い重い先制点が入った。ここで杉内は降板。
さらにチャンスが続いて2死満塁の場面。熊代に代打・上本を出すと、ホークスサイドは金澤から左の森福にスイッチ。するとライオンズは代打の代打で星孝典。レギュラーシーズンの終盤の天王山、オリックスとのホームでの3連戦の3試合目にサヨナラ犠飛を放ち、お立ち台で「ゲームオーバーになるまで諦めずに戦う」と豪語していたあの選手がいれば… ゲームオーバーになる寸前で、張本人が体調不良でゲームオーバーじゃアカンでしょう。


金澤を続投させるため(森福を引きずり出さないため)に、熊代に対してあえて同じ右の代打を出す作戦はあったのだが、代打として送れる選手が残念ながらいなかった。「平尾」という存在感の大きいワンピースを欠いたのは、非常に痛かった。


逆に言えば、星孝典が満塁の場面でもし適時打なんか打っていたら、ファイナルステージの流れ自体が大きく変わっていたかもしれない。星孝典が打席に立っている時にふと思っていた。でも現実には起きなかった。


10回に1点を勝ち越し、裏の攻撃をゼロで抑えれば、明日も試合が出来る。9回までシーズン最高の投球をしていたワクがそのままマウンドへ。小久保にヒットを許すも、今日2度出塁を許した多村を三ゴロに打ち取って2死2塁。今日2安打浴びていた長谷川を打席に迎え、カウント1−2と追い込んだ後、2球続けて際どいコースの投球をボール判定された後、フルカウントで投じた球を…  右中間を破られる2塁打で1点リードを守れず。打たれる直前の球をボール判定されたら、投手は投げるコースが狭められちゃう。空振りとれる球威がまだ残っていれば良かったけれども… まぁ球審のストライクボール判定まで含めて、ホームアドバンテージだと思っているので…


後で映像で見たら、同点打を打たれた直後にワクがマウンド上でうなだれて、目から光るものがあったような。いつもポーカーフェイスで投げ続けるのに、あんな姿は初めて見た。もし1−0で逃げ切れていれば、真のエースと呼ぶにふさわしい存在になるためのステップを2段くらい一気に登れていたと思われるだけに、非常に残念。


1−1に追いつかれた延長11回からは、攻撃が始まる前に勝ち越し点を取るためのシミュレーションばかりしていたのに、全然その通りにならず。11回は三者凡退、12回は先頭のおかわりがヒットで出塁も、そこから全く走者を進められず、同点のまま12回表を終了。この時点でホークスの日本シリーズ進出、そして翌日の試合は行われないことが確定。


ライオンズにとっては、ゼロに抑えても何の意味もなさない12回裏。ゼロに抑えて引き分けたとしても既にゲームオーバー、しかし1−1のまま終えて最低限の意地を見せてもらいたいという思いもあり、非常に複雑な心境で見ざるを得ない1イニングだった。正直、突如暴風雨にでもなって、ドームの屋根が吹っ飛んで(あり得ないけど)、コールドゲームになってしまえと思った位だった。こんなシチュエーションで野球を生で見たのは初めて。


今から23年前、1988年10月19日川崎球場でのダブルヘッダー第2試合の延長10回裏。近鉄バファローズ関係者ならびにファンはおそらく同じような心境でプレーをし、見ていたのだろうな


と、少し気持ちが分かった気がする。こんなこと書くのはおこがましいけれども。


最後は、今日3本目のヒットとなるサヨナラ適時打を長谷川に打たれて、サヨナラ負け。結局ファイナルステージでは1つも勝てずに終わった。


昨年9月、ライオンズが首位を走り優勝マジックを点灯させながら、福岡で3タテを食らい、それをきっかけに最後は1位と2位が入れ替わり、優勝を逃した。今年はホークス相手にレギュラーシーズンは5勝15敗4分け、そしてCSでは3戦3敗。ほとんど勝ち試合の印象が残らない、やられっぱなしのシーズンだった。


3年続けてやられ続けるわけにはいかない。相手より実力が劣るのであれば、「チャンスは確実にモノにする」だとか、「余計な失点を防ぐ」とか、弱者なりの工夫をしながら戦っていかないといけない。オフには首脳陣の入れ替えがあるみたいだけど、相手に嫌らしさを覚えさせるような野球を植えつけられるメンバーになって欲しいのだけど、ムリだろうなぁ。


今日は7時20分羽田発の便に乗るため、自宅を5時15分に出発。



自分が乗る隣の搭乗口には、導入されたばかりの787型旅客機が。



福岡空港到着後、一旦今日宿泊予定のホテルに立ち寄り、不要な荷物を置いてからドームへ出発。まずは、かなり早い昼飯で博多ラーメンを食す。福岡センタービル地下にある某有名店。



その後、ドームへ向かう途中、雨中ながら平和台球場跡地のある舞鶴公園を散策。










↓掘って何かやっているのか、ホントに??


試合後は、遠征仲間と予約していた天神のもつ鍋店(もつ鍋八兵衛)で夕食。本当なら明日に向けて英気を養うはずが、まさか今シーズンの反省会になってしまうとは…