最下位からの挑戦は続く! 福岡ラウンドへ進出!



本日のライオンズ戦の結果(札幌ドーム)の結果


クライマックスシリーズ・パ ファーストステージ


vs.北海道日本ハムファイターズ戦第2回戦 ライオンズ2勝


試合開始:14:00 試合終了:17:15 試合時間:3時間15分 観衆:41,926人


Fighters 1―8 Lions


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(L)西口(7 0/3)〜石井一(1)〜牧田(1)
(F)武田勝(5)〜ウルフ(2)〜石井(2/3)〜増井(1)〜宮西(1/3)


勝利投手:西口1勝  敗戦投手:石井1敗


本塁打
(L)中村1号3ラン(宮西)
(F)ホフパワー1号ソロ(西口)


序盤は両チーム無得点が続いた。ライオンズの西口は1回と3回に得点圏に走者を背負うものの失点はせず。一方、ファイターズの武田勝に対しては、初回にクリ(栗山)がヒットで出塁するも、その後は4回2死まで全く出塁できず。しかも2回以降は8人連続でのフライアウト。軟投派の武田勝の調子が本当にいい(タマが低めにきている)ならゴロアウトが多くなるはずなのに、フライアウトが多いということはタマが高めなのか、ライオンズの打ち損じが多いのか。


フライアウトが続いたライオンズに4回、チャンスがくる。4番・おかわり(中村)の中前安打に、ホセ(フェルナンデス)の左中間への2塁打。ホセの2塁打で1塁走者のおかわりが本塁生還を試みたものの、ファイターズの中継プレーが完璧で先制点は奪えず。しかし、これで序盤にフライアウトが多い理由が分かったし、攻略できそうな糸口が掴めたイニングだった。


4回裏に、ボールとバットのちょっとしたまぐれ衝突で1点先制を許したが、昨日のダルビッシュと今日の武田勝の出来と比べると全然違ったので、1点先制されようが全く気にならなかった。


5回表、先頭の浅村がヒットで出塁。続く坂田、代打の星孝典で進塁打が打てなかったものの、盗塁で2塁へ。そして、秋山の適時打であっさりと同点。その秋山が直後に牽制に誘い出されたのは残念だったが。


ファイターズベンチは武田勝がつかまりそうな雰囲気を感じたからか、6回からはウルフをリリーフ投入。6回、7回とも得点圏まで走者を進めるも勝ち越し点は奪えず。


一方、西口はホフパワーにソロを浴びた後は、7回までパーフェクト投球。序盤で球数が少し多くなってしまったが、尻上がりに調子が上がっていった。


なかなか点が入らない展開で均衡を破るとしたら、本塁打か、四球やエラーが絡むかどちらかのパターンだと思っていたら、8回表に起きた。


2死1,2塁でおかわりのセカンド正面へのライナーを弾いて打球はセンター方向へ。2死なので2塁走者は当然スタートを切っていて、1点勝ち越しのホームイン。何でもないライナーのように見えたのだが、ボールにスピンがかかっていわゆる空中イレギュラーしたのと、打球の勢いでグラブを弾いたのだろうか。ライオンズはこの回、四球2つに犠打1つ、ノーヒットで1点を奪った。


1点を勝ち越した直後の8回裏。表で勝ち越し点につながるエラーをした田中賢がライト線への2塁打、続く陽のバント処理の判断が遅れて内野安打にして無死1、3塁。同点は覚悟しなきゃいけない場面。ここで39歳から38歳へのベテランリレーがピタリとはまった。


まずは左の糸井に対してストレートを見せ球に、最後は外へ落ちるスライダーで空振り三振。続く小谷野は前進守備のサードへの正面のゴロで3塁走者を挟殺プレーに持ち込んで2死。この挟殺プレーで打者走者を2塁まで進めなかったのは大きかった。稲葉を平凡な左飛に打ち取って大ピンチ脱出。スピードガンはそれほど出ていなかったが、キレは抜群だった。38歳石井一久投手、あっぱれ!!


9回表、1点でも追加点が取れればと思っていたら、暴投で1点追加、さらにタクヤ(原)のレフト線2塁打で2点追加、さらにとどめを刺すかのようにおかわりがセンターバックスリーン左へ3ランをぶち込んだ。最終回だけで6得点。8回まではものすごく緊迫した展開だったのに、9回の6点で安心感が充満した。


7点差になったものの、9回裏は満を持して牧田が登板。ホフパワーにヒットは浴びたものの、気持ちを緩めることなくしっかり無得点に抑え、福岡での戦いにつなげる投球が出来た。


初戦でダルビッシュを攻略するには至らなかったものの、中継ぎ投手を攻略して逆転勝ち。今日も8回以降相手投手を徹底的に攻略して、終わってみたら大勝。予想外に大差がついた。


2試合振り返ると、ライオンズは9月、10月と猛烈に追い上げた時期の戦い方がそのまま出ていた。一方のファイターズはシーズン終盤に失速した状態がそのまま出てしまい、最後までファイターズらしさを取り戻すことはなかった。打線は相変わらずつながりが悪かったし、中継ぎ投手もことごとく制球を乱していた。今日、石井の後を継いで出てきた増井は、8回は良かったものの、9回は連打を食らいだした後、ストレートの球速が140出ないほどまで落ちていって、どこか身体に異常があるのではないかと心配になるほどだった。


今日に関しては、投手起用という点でライオンズが「短期決戦らしい継投」をした。8回にカズさん(石井一久)を投入したのがそう。一方のファイターズは9回も増井を引っ張ってしまった。9回を1点ビハインドで迎え、裏に同点あるいはサヨナラ勝ちを狙うのであれば、失点は許されなかった。だとすれば、ビハインドの展開であっても武田久をつぎ込むべきではなかったか。もしそこまでやっても追加点を奪われてしまったら、すんなり諦めもつくと思う。


1stステージを2連勝という理想的な形で突破し、11/3からは福岡でホークスと日本シリーズ進出を争う。ホークスとはレギュラーシーズン5勝15敗4分と相性が非常に悪い。投手陣は優秀だし、打線もシーズン終盤のように走れる選手を並べられると非常に脅威。いくら勢いがあるとはいっても、1stステージより格段に厳しい戦いを強いられると思われる。投手陣が失点を最小限に抑えていって、ロースコアの展開に持ち込むことが、勝利への一番の近道のような気がする。


レギュラーシーズンでは最終的に20ゲーム離された。しかし、クライマックスシリーズという制度がある以上、遠慮はいらない。昨年マリーンズが起こした下克上を、今年はライオンズが起こす番。舞台は札幌から福岡へ。


日本列島を縦断する「最下位からの挑戦」はまだまだ終わりませんぜ!!


↓今日のスタメンとベンチ入りメンバー


今日は入場ゲートでボードを配っていました。ピンク色じゃない方をスタンド全体で掲げると、どっかの携帯電話会社の本拠地みたい。






今日は監督インタビューと、1stステージ特別賞受賞選手(フェルナンデス)のインタビューの様子が、オーロラビジョンにも映されました。


↓インタビュー中のホセの表情が非常に良かったです。


↓試合後に、選手達がライトスタンド前まで挨拶にきました。


ドームを出た後、新千歳空港へバスで直行。空港行きのバスはライオンズ戦の週末の試合後でもガラガラなのですが、今日はライオンズのフラッグを持った人で座席がほぼ全て埋まるほど。かつてない混み具合でした。


空港到着後は、飛行機搭乗まで時間があるので、夕食を摂る。いつものように海鮮丼系。


帰りの飛行機(20:30出発予定)は、機材繰りの関係で結局20分遅れでの出発。(空港内の表示は15分遅れ)