完封負けで目の前でのホークスの胴上げを許す


本日のライオンズ戦の結果(西武ドーム)の結果


vs.福岡ソフトバンクホークス戦第22回戦 ライオンズ5勝14敗3分


試合開始:14:00 試合終了:17:08 試合時間:3時間08分 観衆:32,414人


Lions 0―3 Hawks


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(H)岩嵜(7)〜ファルケンボーグ(1)〜馬原(1)
(L)岸(5 2/3)〜星野(1/3)〜岡本篤(2/3)〜グラマン(1 1/3)〜牧田(1)


勝利投手:岩嵜6勝2敗  セーブ:馬原1勝2敗17S  敗戦投手:岸7勝8敗


本塁打 なし


先発の岸は立ち上がりから毎回のように走者を出すものの5回までは何とかゼロで凌いできた。しかし6回、先頭の長谷川に2塁打を浴び、多村は内野ゴロに打ち取ったものの、下位打線の福田、明石に連打を浴びて先制点を許した。その後、細川を打ち取った所で降板。前回はカーブでストライクが簡単に取れたので楽な投球が出来たが、今日のカーブはベース手前でバウンドする完全なボール球が多かった。球審のゾーンも狭かったこともあり、苦しい投球だった。


7回、3番手で出てきたアツシ(岡本篤)には追加点を許さない投球を期待したのだが、こちらも制球に苦しんだ。3点目を許した段階で、非常に厳しい状況になった。


9月28日に連勝が10で止まって以来、打線の調子が急降下し、勢いがパタッと止まった気がする。連勝が止まった翌日も、おかわり(中村)の一発で1−0勝利、昨日はナカジ(中島)の適時打とおかわりの2ランで3点は取ったものの、結局3安打で得点はこの3点のみ。今日もわずか4安打。先頭打者が出ても併殺で一気にチャンスが潰えてしまうし、非常に重苦しい。連勝前の状態に戻ったような感じ。1度打線爆発で大量得点が奪えれば、もう一度勢いを取り戻せるような気もしないではないが…


ここにきて痛い連敗に加えて、プロとしては最も屈辱的な 「目の前での胴上げ」を許してしまった。試合に負けたことはとりあえず置いておいて、一番怒りが込み上げてきたのは、試合終了後の3塁側のベンチの様子を見た時。


試合後、ホークスの優勝が決まり、ホークスの選手が一斉にグラウンドに出てきた。選手達がしばらく騒ぎ、監督の胴上げまで少し間があった。ライオンズベンチの面々は当然ベンチに座ったままと思いきや、胴上げが始まる前にベンチ裏に引っ込んでしまった。これってプロ選手としてあるまじき行為じゃないかって思う。


負けて相手の胴上げを見るのは悔しいから見たくない気持ちは分からんでもない。でも、負けた悔しさを晴らすためには、屈辱ではあるけれど、胴上げの様子をしっかり目に焼き付ける。そして、「次こそは自分達が監督を胴上げするんだ」と奮起の材料にすべきではないのか。


1980年代から90年代にかけて、ライオンズは強かった。その時、厳しさを持ち、年齢に関係なく選手を叱ることができ、なおかつチームを一つにまとめることが出来る石毛宏典さんという選手がいた。今のライオンズには石毛さんのように厳しさを体現できる選手はいない。強かった頃が大人のチームとするなら、今は仲良しさんのお友達同士が集まった小学生のチームのよう。


ガツンと言える選手がいないのなら、誰がビシッと言うべきか。監督ではないのか。今日だって、監督が「悔しさを忘れず、明日からまた勝って行くために、今日は胴上げをしっかり目に焼き付けておけ!」と一喝すれば、選手はみんなベンチで見届けていったはずなのに。


選手達は悔しさを持っているものだと信じているけど、レフトスタンドから見る限りではそんな雰囲気は微塵も感じなかった。これじゃ正直、プロのチームとはお世辞でも言えない。こんなに根性が腐りきってた甘ちゃんでは、大事な試合で勝てないのも当然だなって思った。ここ数年ずっとそうだし、今日負けたのもそう。


幸いオリックスが負けてくれたので、3位とは4ゲームのまま。優勝チームは決まったが、CSに出場できる残り2チームはまだ決まっていない。ライオンズにも可能性は十分残っている。悔しい思いをバネに意地を見せてくれるか、それともズルズル引き下がってしまう負け犬になるのか、明日からの試合でじっくり見せてもらうつもり。



確かに、1塁側はライトスタンドを中心にいつもよりはるかにファンが多く、2006年のCS1stステージを思い出させるような雰囲気でした。応援団をはじめ、福岡や関西から来られた方々もいたようです。それでもホークスファンは思ったほどは多くなかったです。開門が早まることもなく、1塁側が全部埋め尽くされるということもなかったですから。




上の写真の様子は、選手達はもちろん生では見ていません。胴上げの時点で既にベンチ裏に引っ込んでましたから。ホークスの面々が喜ぶ様子を映像か何かで見て、感じるものがあるでしょうかね。