中村の３ランで追い上げるも、球団ワーストタイの12連敗

本日のライオンズ戦の結果(西武プリンスドーム)の結果

試合開始：18:00　試合終了：21:25　試合時間:3時間25分　観衆：31,453人

●ライオンズ　３―４　ホークス

【投手リレー】（カッコ内は投球イニング数を示す。)
(Sh)寺原(7)〜五十嵐(1)〜サファテ(1)
(Ｌ)高橋光成(3 0/3)〜宮田(1 0/3)〜岡本洋(3)〜増田(1)〜牧田(1)

勝利投手：寺原６勝　　セーブ：サファテ３勝27Ｓ　　敗戦投手：高橋光成１敗

【本塁打】
(Ｌ)中村30号３ラン(寺原)

相手はヒット８本、本塁打なしで４得点。一方のライオンズは２桁の10安打を放ちながら、得点はおかわり(中村)の３ランによる３点のみ。向こうは走者を本塁に還すべき時にヒットが出たり、簡単に犠飛が出る。一方のライオンズにはそれが出ない(出来ない)。両チームでこれだけ差が出るのには理由があるんだよなあ。

象徴的だったのが３回裏。１死から秋山がヒット、脇谷がライト線への２塁打で２、３塁のチャンスを作り、３番の森友哉。相手の先発の寺原が制球に苦しんで３ボールナッシング。４球目は１球見ていくか、手を出すとしても打つコースを徹底的に絞り込んで打ちに行く場面。しかし、何を考えていたのかいつもと同じように打って一塁正面への強いゴロ。２、３塁上の走者は動けず。おかわり四球後のキャプテンが凡退して無得点。

３ランで追い上げた７回を除けば、３回だけでなく６回にも満塁のチャンスがあった。でも点は入らなかった。打球が野手の正面に飛ぶアンラッキーな面もあったけど、ケースに応じた打撃が出来てないんじゃないかなあ。いつもただ闇雲に振り回せばいいってもんではない、試合では。普段の鍛錬ならそれでもいいけど。

７回には３点は還したけど、相手の中継ぎのレベルを考えると、勝つためには中盤までに先行する展開に持っていかないと、打線が好調で点が取れる時でも厳しい。今の状態なら尚更。

ルーキーの高橋光成は、とんでもない状況での初登板になってしまった。４回途中で降板になったけど、現時点の課題は変化球を中心にした制球力と塁上に走者を置いた時の投球かな。ストレートは球威はそこそこで多少荒れ球な分、ホークスの各打者も最初は苦労していた感じだった。相手が相手だし、評価は微妙なところだけど、チームの状況次第では今シーズンまた登板があるかな･･･？

球団ワーストタイの12連敗。先週末と今週末に行ったイエローシリーズは５戦５敗。昔のユニフォームを復刻するのはどんどん行って欲しいけど、チームカラーと関係ない色のユニを着用するとロクなことがないことがわかった。~~こんなんだったら、クラウンライターのユニを復刻すれば良かったのに･･･。~~

そういえば、オーナーが試合前に挨拶していたなあ。これが試合後だったらとんでもないことになっていただろうね。県内の某赤い色のチーム(野球じゃない球技系のチーム）のサポーターだったら、試合前だろうとなんだろうとチーム状況がこんなんだから、さぞかし大荒れで試合開始どころじゃなくなっていたかもしれないけど。

「補強面が失敗だったということはない」

このコメントには呆れて、開いた口がふさがらんよ。下手な鉄砲数打ちゃ当たるの論理で選手を取りまくるのはいかがかとは思うけど、６月から７月にかけて上位チームを追いかけるために必要と思われる手を打とうと試みた形跡は、ファンの立場から見て全く感じられなかった。ウチの場合なら、例えば勝ちゲームの７回に使う投手がなかなか固定されないから、その弱点を補強するべく選手を獲るとか･･･。中継ぎ要員で獲得した新外国人は全員２軍、何とか先発で投げられるかなという郭俊麟が唯一の１軍メンバー。野手もメヒアが不調のままでスタメンを外れる試合が多い状況。オーナーはチームのどこを見て、こんな頓珍漢なコメントしているのかね。

こんな有様だから、

フロントの補強に対する動きが悪い→選手間で競争意識が強く働くようなポジションが殆どない→レギュラーメンバーはどんなに不調でもスタメン安泰→チーム状態が悪くなり、別の選手を使おうとしても使える選手が少ない（選手層が薄い）→勝てない

の悪循環に。金を十二分にかけられないのはわかっているけど、チームを少しでも強くしようというパフォーマンスが見えないのはあまりに寂しい。

いつかは連敗は止まるだろう、僅差の試合は出来ているから連敗を止めるのはあと一息、なんて呑気な考えでいたら、いつまでも続いてしまうよこの状況。ベンチも含めて、選手一人ひとりが野球に対する脳内の意識を変えないと。