苦手の唐川を攻略して7連勝!


vs.千葉ロッテマリーンズ戦第19回戦 ライオンズ8勝11敗


試合開始:13:00 試合終了:15:58 試合時間:2時間58分 観衆:29,672人


Lions 6―4 Marines


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(M)唐川(6 1/3)〜木村(1 1/3)〜小野(1/3)
(L)帆足(5)〜岡本篤(2)〜ミンチェ(1)〜牧田(1)


勝利投手:ミンチェ6勝1敗1S  セーブ:牧田4勝7敗17S  敗戦投手:木村1敗


本塁打
(L)フェルナンデス14号ソロ(唐川)


先発の帆足が初回は三者凡退に抑えたものの、2回に3連打を含む4安打を浴びてミスも絡んで3失点。さらに3回にも今江に適時打を浴びて計4失点。スコアは0−4。相手の先発は、今季ライオンズが0勝4敗、対戦防御率0.93の唐川。今年はこれまで唐川と何度も対戦してきたけれど、唐川に打線を封じられたことがきっかけで、その後打線が低調になり、チームもなかなか勝てなくなったことが何度かあった。今回もこの悪いパターンにはまるのではないかと嫌な予感が頭をよぎったが、結果的には杞憂に終わった。


帆足は2回以降は高めの球を狙い打たれていた。本当はもっと早いイニングで降ろしたかったと思うけど、今日から10連戦で中継ぎもどんどんつぎ込めるわけではないし。5回4失点。次の登板が仙台になるか所沢になるかは分からないけど、次回挽回を。チームの勝利だけでなく、本人の2桁勝利もあるから。


0−4で迎えた4回裏2死から、ホセ(フェルナンデス)が反撃の狼煙をあげるソロ本塁打を放った。今年は統一球の影響で打球がことごとくフェンス手前で失速していたのに、この打席はバックスクリーンに向かってよくのびたな。ホセのソロの後、坂田の遊ゴロが悪送球を誘って出塁すると、横浜創学館高校出身コンビのもう1人・秋山が右中間フェンス直撃の適時3塁打でもう1点。秋山の打率が最近急上昇中だけど、塁線を抜いたり、外野の間を抜く長打がよく出るようになった。打つ方でこのまま調子を維持すれば、スタメンを外れることはまずないはず。


帆足が5回まで投げた後、6回からは岡本篤が登板。この連勝中、先発が早いイニングで降板した時に登板し、チームにいい流れを呼び込んだ試合が何度かあった。6回に四球を1つ出したものの無得点に抑えて、流れがくるかな?と思ったら、6回裏は三者連続三振を唐川に奪われた。やっぱりダメかと思わせる6回裏だったが、岡本篤が2イニング目となる7回表を三者凡退に抑える。いい流れになってきている…と思った7回裏。


ヤス(片岡)がヒットで出塁→盗塁、クリ(栗山)がつないで無死1,3塁。ここで1塁走者のクリが二盗を仕掛けると、捕手から二塁への送球が悪送球となり、3塁走者(ヤス)は本塁生還、1塁走者(クリ)は3塁へ。この後、ナカジ(中島)に同点適時打が飛び出して4−4の同点に。ナカジの同点打が出たところで、先発の唐川は降板。今年の対戦で勝ったことがなく、さらに対戦防御率が0点台の投手から、7回途中までに10本のヒットで4点を奪った。 信じられない出来事ですぞ、これは。


7回裏に逆転するチャンスがあったものの併殺打で同点止まり。8回は3番手でミンチェが登板し、あっさり三者凡退に抑えて8回裏へ。


1死1塁で、秋山にバントをさせて2死2塁。次がクリーンアップなら分からんでもない作戦なのですが、次がギン(銀仁朗)ですからねぇ。当然代打だと思ったらそのまま打席へ。平尾も1軍におらず、右の代打の適任がなかなかいないという現状もあるかとは思いますが。完全に9回裏勝負だなと思ったギンへの初球は、前進守備の右中間をはるかに越える3塁打となり、ついに勝ち越し成功。打球が上がった瞬間、センター&ライトの守備位置がえらい前に来ていることに気づいたのですが、打者が打者だったですから。続くヤスが四球を選んでつなぎ、クリが点差を広げる適時打。


8回終了時点で6−4と2点リード。抑えの牧田が万全なら安心でき、私も大丈夫だと思っていたのですが、周りの応援仲間から「2点差じゃ怖いんだよ〜」の声が…


牧田のことを心配しているわけではなく、今日の日付を気にしていたわけです。9月23日という日を。ライオンズファンを4年以上続けている方であれば覚えているはずですが…


2008年9月23日


優勝へのマジック2で迎えた西武ドームでのイーグルス戦。試合途中にマジック対象のオリックスが敗れていよいよ優勝へ王手という情報が入り、ライオンズは8回裏に一挙5点を奪って大逆転で2点リード。9回表を抑えたら胴上げとなったはずが、グラマンがライオンズの今の5番打者に満塁弾を浴びて、優勝を決められず。これをライトスタンドから見ていた私は、「胴上げを生で見ることは一生出来へん人生なんやな〜」と心の中で呟いていました。まぁこれがあったからこそ、この年、CS制覇、日本シリーズ制覇、アジアシリーズ制覇と3度も生胴上げを見られることになったのですが。


2010年9月23日


ちょうど今から1年前の今日。この日は優勝へのマジック4で迎えた西武ドームでのイーグルス戦。ビジター側の外野席(ライトスタンド)にライオンズの応援エリアが出来るという画期的な出来事が起きた試合でした。結局1点差で敗れ、ライオンズのマジックは消え、ホークスに優勝マジックが点灯する結果になりました。その後2010年シーズンたどったライオンズの軌跡はここで書くまでもありません。


あまり縁起の良くない日ではありましたが、牧田があっさり三者凡退に抑えてゲームセット。苦手な投手を攻略して7連勝になりました。


試合には勝ったものの、2点目のきっかけになった坂田の遊ゴロ、3点目のホームを踏むことにつながった的場の2塁への悪送球と、相手のミスに助けられたことによる得点もあります。


ライオンズも、外野からの返球の悪送球あり、盗塁を刺そうとした2塁送球の悪送球あり、後ろ向きで追いかけて捕球したはずのファウルフライの落球ありと計3つのエラー。特に最後の捕球ミスはヘタクソ以外の何物でもありません。


お互いにミスで無駄な点を与え合いましたが、連勝を続けられて良かったです。オリックスもしぶとく勝ち続けているので。


実は2位のファイターズと3位のオリックスが5.5ゲーム差に。ファイターズは今日ダルビッシュで落としたことでマジで尻に火がついたような気がするのですが…


ヒーローは8回に適時打を放った2人の選手。


まずは、2点差に広げる適時打を放った栗山選手。今日は3安打猛打賞。




続いて、勝ち越しの3塁打を放った銀仁朗"先生"


「なんで代打を出さねぇ〜んだよ!」と言って申し訳ございませんでした。