プロ初先発・菊池が3回降板も2桁得点で連敗ストップ


本日のライオンズ戦の結果(西武ドーム)の結果


交流戦】vs.阪神タイガース戦第4回戦 ライオンズ2勝2敗


試合開始:14:01 試合終了:17:35 試合時間:3時間34分 観衆:33,919人


Lions 11―5 Tigers


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(T)安藤(1 2/3)〜福原(2 1/3)〜榎田(1)〜渡辺(2)〜西村(1)
(L)菊池(2 1/3)〜平野(4)〜江草(1/3)〜ミンチェ(2 1/3)


勝利投手:平野1勝2敗 セーブ:ミンチェ3勝1S 敗戦投手:榎田1勝2敗


本塁打 なし


「雄星、プロ初先発を勝利で飾る!」とはならなかった。2回1/3を6安打4失点。4点のうち暴投によるものが2点。残りの2点は適時打によるものだったが、1本は新井の1塁線際に落ちるポテンヒット。ついていない面もあった。


結果は打たれてKOという形になったが、四球連発で自滅という終わり方ではなかったのは良かった。従来のストレート、スライダーにもう1つか2つ球種が増えれば、投球のバリエーションが増す。投球のリズムも間を空けずにどんどん投げるだけではなく、特に塁上に走者を置いた時に、相手打者の間合いをみながらテンポを調整できれば、もっと良い結果が出るはず。交流戦明けから何回か長い連戦があるけれども、その時にまたチャンスがもらえるように、2軍で先発として調整を続けてもらいたい。


今日は中軸以降のスタメンが昨日と変わった。7番・星、8番・銀ちゃん(銀仁朗)、9番・熊代の下位打線。昨日、プロ初安打と初盗塁を記録した熊代が右投手相手にどんな結果を残すか楽しみだったけど、2回の適時打に5回の犠飛で2打点。ファウルで粘る間にもなかなか良い打球が飛んでいるし、打撃でも予想以上の出来。外見もそうだけど、非常にガッツがありそうな選手で、右打者版の高木浩之(現・スカウト)みたいな印象を受けた。昨年まで外野のスタメンを張っていた選手がことごとく今年はダメなので、しばらく使い続けてもらいたい。


もう1人、外野で起用を続けてもらいたい秋山は、5回に代打・平尾が出塁した後の代走から出場。その後は定位置のライトの守備についた。強肩が認知され始めたのか、2塁に走者をおいた場面でのヒットで3塁ストップという場面が何度かみられた。昨年までは3塁コーチの手がグルグル回っていたのが、両手を広げさせるようになると、投手も多少は楽に投げられるし、余計な失点を防ぐことができる。守備を固めるなら、今日の中盤以降の外野の布陣がいいかな。(レフト熊代にライト秋山)


攻撃面は、本塁打なしの2桁得点。相手投手の自滅や守乱に助けられた面はあるけれど、2回と8回の打線がつながっての得点は素晴らしかった。5回で榎田が出てきた時はびっくりしたけれど、あんなに四死球連発してくれるとは思わなかった。その後の渡辺が2イニング完璧なリリーフをしただけに、タイガース側からすれば悔やまれるのでは。


雄星が降板後、そのままタイガースに逃げ切られていたら初登板が黒星になっていたのだが、それを阻止したのが代打として神の領域に近づきつつある平尾だった。前の選手がチャンスを作ったのは確かにあるけれど、満塁の場面で確実に走者を還す打撃を出来るのはさすが。どんなに調子が良くても代打としてベンチに残しておきたい選手だ。


平尾の逆転適時打の後、2番手・平野がロングリリーフでつなぎ、江草のワンポイントを挟んで、ミンチェ(許銘傑)が7回2死から最後まで投げ切った。9回は6点差がついたのでそのまま投げさせたのだけど、もし8回に4点が入っていなかったらどういう継投になったのだろう。8回の攻撃中にグラマンが投球練習をしていたが。


湿っていた打線がつながって、連敗が5で止まった。交流戦は残り4試合、全てビジター。連敗して再度出来てしまった借金を完済して、交流戦を終了したい。


↓スタメン


↓3塁側にもタイガースファンが…


↓ヒーロー1人目・熊代選手。


↓ヒーロー2人目・今季初勝利の平野投手。


↓雄星投手の負けを消す逆転適時打を放った平尾選手。