本日のライオンズ戦(西武ドーム)の結果


vs.オリックスバファローズ戦第17回戦 ライオンズ12勝5敗


試合開始:17:00 試合終了:20:31 試合時間:3時間31分 観衆:27,363人


西武ライオンズ 8×―7 オリックスバファローズ 【延長10回】


   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  R H E
Bs 0 0 1 2 0 0 4 0 0 0   7 10 0
  2 0 0 0 2 0 0 0 3 1X   8 14 2


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(Bs)オルティズ(4 2/3)〜吉野(1/3)〜本柳(2)〜川越(1)〜大久保(1/3)〜清水(1)
(L)帆足(6)〜正津(2/3)〜星野(1/3)〜小野寺(1)〜岡本真(1)〜グラマン(1)


勝利投手:グラマン3勝2敗22S  敗戦投手:清水4勝1敗1S


本塁打
(Bs)北川9号2ラン(帆足)、濱中8号ソロ(正津)
(L)ボカチカ18号3ラン(大久保)、平尾2号ソロ(清水)


【経過】 
初回にライオンズがブラゼル、後藤の連続適時打で2点を先制。オリックスは3回に下山の一ゴロで1点を還し、4回に北川の2ランで逆転。しかし、5回にライオンズが栗山の適時打で再逆転。先発の帆足が6回で降板後、7回にオリックスが濱中のソロで追いつくと、守備のミスなどが絡んで計4点を奪って逆転。そのまま試合終了かと思われた9回裏、片岡、栗山の連打の後、ボカチカの3ランで同点に追いつき、延長戦へ。延長10回1死から代打・平尾が初球をレフトスタンドへ放り込んでサヨナラ勝ち。パリーグで60勝一番乗りとなった。


【戦評】
初回に2死から3連打であっさりと2点を取るいい滑り出しで、楽勝ペースと思われたが、2回から4回までは1安打のみに抑えられた。その間に逆転を許してしまったけれど、5回にクリ(栗山)のヒットがショートとレフトの間にポテンして2点適時打になった。このヒット以外にも、2回の濱中の3塁打、7回の坂口の適時打が、エラーはつかなかったものの守備のミスが絡んで、余計な塁を与えていた。記録上は、7回のライオンズの2つのエラーしかつかなかったが、実際にはエラーがつきそうなプレーが他にもあったし、ミスが得点に絡むシーンが多い試合だったように思えた。


致命的なミスになりかけたエラーをしたのが、ボカ(ボカチカ)とブラゼルの両外国人。ボカは、2回の濱中のヒットを後逸し、7回には坂口の右中間への当たりを捕球し損ねた。ブラゼルは7回に下山の一ゴロを捕球ミス。イージーな一ゴロで、4−4の同点のままチェンジかと思ったのに、ミスで逆転を許してしまった。その後に坂口の適時打も出て、「今日はヤバいかな」という雰囲気に一時なりかけたが…


ミスをした選手には挽回のチャンスが訪れるもので、ボカには7回と9回に、本塁打を打てば同点という場面で打席が回ってきた。9回に同点本塁打を打って、守備のミスをご破算にしたけれど、ファンをドキドキさせるための自作自演だった気がしてならない。ファンに対して魅せる守備を狙ってアグレッシブにプレーするのはいいのだけど、それが致命傷になりそうなミスにつなげてしまうのは勘弁して欲しいな。冷静さも持ち合わせておかないと。


9回に3点ビハインドの場面で、オリックスは守護神の加藤大輔ではなく、今季初登板になる大久保を出してきた。札幌でのファイターズ戦で中継ぎ投手を多く使ってしまった影響もあるのだろうけど、本来出すべき投手を使えなかったのがライオンズにいい結果をもたらした気がする。


延長10回には代打出場の平尾が初球狙い打ちの本塁打がサヨナラ打になって、お立ち台まで独占。今年は思うような結果がなかなか出ていなかったけれど、ようやく目立つ場面がやってきた。これで、明日はスタメン出場が確実か?(左投手先発なので)


先発・帆足の11勝目はならなかったけれど、ゲーム自体を落とさなくて良かったな。


タイトルに「8月16日に所沢でまた奇跡が起きた」と書いたけれど、6年前の同じ日(2002年8月16日)に、今は合併のためになくなってしまった大阪近鉄バファローズを相手に、9点ビハインドを逆転するという記録に残るような大逆転劇を演じて、優勝へのマジック34を点灯させた試合があった。今日は優勝マジックは点灯できなかったけれど、近鉄魂を受け継ぐオリックス相手に逆転劇を演じたのに因縁を感じる。今日のような敗色濃厚の試合を逆転でモノにしていけば、秋の二文字の大きな目標に向かって少しずつ歩んでいける気がする。


今日は試合前に、オリックスの背番号5・清原選手が、ライトスタンドへ挨拶にやってきた。その後、1塁側スタンドへ挨拶、さらには自軍のベンチ前へ戻って3塁側とバックネット裏の観客へ向かって挨拶をしていた。正直、FAで某球団へ移籍してからはあまり好きな選手ではなかったのだけど、今日ライオンズファンの所まで来てくれたことで、古巣への思いは変わっていないことを確認できた気がする。現役をいつまで続けられるか分からない状況にあるけれど、もしピリオドを打つ時がくれば、西武ドームでも引退セレモニーのようなものを是非やって欲しいなと思った。ホークスへ移籍して引退した秋山幸二さん(現・ホークス総合コーチ)のように。


ヒーローはサヨナラ本塁打を放った平尾選手! ↓↓





試合後には、グラウンドウォーク&ベースランニングが行われていたのですが、人が多かったのと、大雨洪水警報が出されていたので、立場上の問題もあり、参加せずに家路につきました。