本日のライオンズ戦(福岡Yahoo!Japanドーム)結果


vs.福岡ソフトバンクホークス戦最終戦(24回戦) ライオンズ10勝14敗


福岡ソフトバンクホークス 2−6 西武ライオンズ


勝利投手:岸11勝7敗 セーブ:岩崎3勝1敗2S 敗戦投手:新垣7勝10敗


本塁打】なし


今季、福岡ではいい戦いが殆ど出来ていなかったが、今日は相手投手陣の自滅もあって快勝。今年福岡で1勝しか出来ていないチームには思えないような試合だった。
7回2アウトランナーなしからの4得点は見事だった。今年はさんざんチャンスは作っても点が思うように取れないシーンの続出だったから、満塁のチャンスで江藤とGGに適時打が出た時は嬉しかったな。それでも今日の試合も残塁は12。もっともっと点がとれたはず。来年は、「いかにして1点を確実にとるか」ということに重点を置いて、試合においては結果として出して欲しい。


先発の岸は、9回にスタミナ切れで打たれてしまったけれど、8回まではほぼ完璧な投球だった。岸はルーキーながら、ホークス戦では4勝目。今までの3勝はいずれも所沢での勝利で、福岡での勝利投手は初めてだった。「福岡で勝てた」というのは自信になるのではないかな。昨年まで在籍し、ホークス戦、特に福岡での試合では抜群に相性が良かったダイスケ(松坂)が抜けたことが、今年福岡で苦戦した要因の1つとしてあると思う。福岡で強かったダイスケの後を、来年以降岸が受け継いでくれれば、ホークスとの対戦も5分、あるいはそれ以上の戦いを繰り広げることが出来ると思う。岸は今日の勝利で11勝目。インパクトという点でマー君(イーグルス・田中)には劣るために新人王は難しいかもしれないけれど、1年目から期待通りの投球をしてくれた。中継ぎ投手陣がしっかりしていれば、最大であと5つ、最低でもあと2つか3つは勝ち数に上乗せが出来ていたのが悔やまれる。


今日で今年のライオンズの戦いは全て終了した。26年ぶりのBクラス、自分自身も20年間のライオンズファン生活で初めてBクラスを経験した。28年ぶりの9連敗、福岡での同一カード3連戦3連敗など、球場で悔しさを何度も味わった。他のチームが戦力を整えて確実に実力をつけ、なおかつ本拠地のファンも確実に増やしてきている現状は、「西武ライオンズ」という球団名になって以来、一番の危機的な状況にあると思う。フロントと現場、監督以下首脳陣と選手、観客動員を増やそうと奔走する営業の方々etc.、全てが一体にならないといけない。営業についてはよく分からないけれど、現場の中では監督と選手達が信頼関係を築き、「監督を胴上げするために頑張るんだ」という高いモチベーションを選手達が持てるような雰囲気を作らなくてはいけない。伊東監督が今季限りでの辞任となってしまったが、来季からの監督には、選手の気持ちを十分に理解し、的確なアドバイスを与えられるような人材を起用してもらいたい。プラス、フロントには戦力が充実するような補強をしてもらえれば、少し時間はかかるかもしれないけれど、また「強くて魅力のあるライオンズ」が戻ってくると信じている。


グラウンドで戦った皆さん、とりあえず1年間お疲れ様でした。
今年思うような成績が残せなかった悔しさを常に心に秘めて、フェニックスリーグ、そして秋季キャンプで練習に励んでください。
そして今年とは見違えるように成長した姿を、来年フィールドで思う存分表現してください。


今季、試合についてコメントするのは今日が最後です。オフの期間もライオンズ関連の情報があれば、不定期でコメント更新する予定です。


それにしても、今日の試合後、オーロラビジョンに「伊東監督、26年間お疲れさまでした」と表示される中、ホークス・王監督が伊東監督に花束を渡す光景は、粋な計らいだったな。九州人(熊本出身)の伊東監督が、監督として(とりあえず)最後の采配がかつては西鉄ライオンズの本拠地であった福岡になったことっていうのは因縁なのかな。(ちなみに今日の試合は、ライオンズの移動便が整備不良で遅れて中止になってしまった7月27日分が組み込まれたもので、本来は10月2日の千葉マリンでのマリーンズ戦が今季最終戦になる予定でした。)