本日のライオンズ・オープン戦(福岡Yahoo!Japanドーム)結果

vs.福岡ソフトバンクホークス戦第1回戦 ライオンズ1勝


福岡ソフトバンクホークス 2−3 西武ライオンズ
勝利投手:帆足1勝 セーブ:大沼1S 敗戦投手:神内1敗


本塁打
(ラ)G.G.佐藤1号(神内), 2号(芝草)


【戦評】
昨年のプレーオフ第1S以来、約4ヵ月半ぶりにライオンズの試合をみた。ようやく待ちに待った季節がやってきたなぁという気持ちである。
昨日に引き続いてホークスとのオープン戦。この時期は1軍半から2軍選手の実力、状態を見極めるのが主な目的であるため、勝ち負けは二の次なのだが、公式戦では今年も間違いなく優勝を争うライバルチームとなるであろうだけに、いい所を相手に見せ付けておきたい試合だった。
投手は先発の帆足を含めて6人が登板。帆足は先発3本柱らしく、主力級があまり出ていないホークス打線を相手に見下ろすような投球が出来ていた。2番手の宮越も球速はそれほどでもなかったが、ストレートでポップフライに打ち取る場面が多かった。この2人はほぼ問題なし。6回以降は、今年の勝ちパターン継投候補の4人(石井貴、星野、小野寺、大沼)が登板。合計で2失点はしたものの、出来はまずまずか。小野寺はキレのいいフォークを生かすための直球の配球、大沼は打者を追い込んだ後のウイニングショットが今後の課題だろう。
打つ方ではGG(G.G.佐藤)が2本塁打と目立った。特に2本目、芝草の投じた内角高目へのシュート気味の真っすぐをレフト上段へ放り込んだのは見事だった。内角をうまくさばくことが出来れば、あとは外角への変化球(スライダー)の対応が課題。当てられさえすれば、率もそこそこの数字が残せそう。代打で出場した江藤は、吉武の投じた外角へのやや甘めの直球を中前安打。なかなか芸術的なバットコントロールだった。これがライオンズ移籍後初安打となり、打った球はすぐに江藤のもとに戻ってきていた。今後のオープン戦でも各試合1打席はチャンスが与えられるようなので、しっかりと結果を残して、開幕1軍、そしてスタメン入りの切符を手に入れて欲しい。江藤は、ライオンズの野手の中で特に頑張ってもらいたいと思っている選手の1人である。
攻撃という点からすると、塁に出たらもっと積極的な走塁を心がけてもらいたい。強肩の城島が抜けた今年は、昨年に比べると盗塁を成功できる確率は少しは上がるはず。江藤の代走で出たトモアキ(佐藤)が二盗を決めたけれど、相手に「ライオンズは積極的に走ってくるチーム」という印象をもっと植え付けたい。もちろん、盗塁を焦って牽制死するのはもっての外だが (昨日、今日と1つずつ。反省してもらいたい。)。
守備で目に付いたのはルーキー捕手・炭谷の肩。6回から登場して、稲嶺に二盗を許したのだが、直後に俊足の城所の二盗を刺した。高校時代は殆ど盗塁を許したことがないという高卒ルーキーらしからぬ強肩ぶりを見せてくれた。城所の盗塁阻止シーンでは、二塁ベース上にストライク送球がきちんとなされていた。2度続けて盗塁を許さなかったことで、肩の強さと送球のコントロールの良さを少しは相手に印象付けられたであろうか。炭谷は打つ方でも詰まりながら1本ヒットを放った。今後も出場機会があれば、攻守ともに力をアピールして欲しい。打つ方で結果を出すことが1軍への一番の近道だろうか。
明日はライオンズのオープン戦はなく、明後日から名古屋でドラゴンズとの2連戦となる。新外国人長身投手コンビが登板予定らしい。どういう投球を見せてくれるかが楽しみ。