第54回全国大学ラグビー選手権大会3回戦 慶應義塾大学vs.立命館大学 ほか @キンチョウスタジアム


約2週間前、青山学院大学に119−5と大勝し、対抗戦2位(選手権の組み合わせ上は3位扱い)で、負けたらシーズン終了の大学選手権へ。初戦の3回戦はキンチョウスタジアム(大阪)ということで、ラグビー観戦としては1年ぶりに大阪へ。



ただ試合を見るだけであればもっと遅い出発で良いのですが、ちょっと寄り道したい所があったので、この時間に出発。


7時前には富士山の麓を通過し、8時半過ぎには新大阪に到着。


そして、どこに向かったかというと・・・



1年前の大学選手権ではここで天理大学に敗れてシーズン終了となった場所。今は2019年のW杯で使うために改修工事中。年末年始の全国高校ラグビー大会では使うようですが。


最寄りの東花園駅から徒歩で向かった時の正面の様子がこちら。


よく眺めると「X」マークの模様のように組み立てられているように見えますが、現場に貼ってあったイメージ図でも、こんなふうになっています。


現場をぐるっと一周しましたが、西側に現場事務所及び関係車両の出入口があり、中の様子を覗くことが出来ました。写真を撮るのは控えましたが、南側のゴール裏は新たに赤系色の椅子が設置済みであることは確認できました。グラウンドの状態は、高校ラグビーの大会の時に確認できれば。


さて、寄り道を終えて、大学選手権の試合会場(キンチョウスタジアム)へ。以前、ライオンズの遠征で甲子園に行ったついでにちょっとだけ中に入ったことはありましたが、中で腰を据えるのは初めてです。




慶應義塾大学はバックスタンドに向かって左サイドということで、中央席の入口から入って前列へ。すぐ左側にはベンチにも入れなかった慶應の選手用の観戦席、自分の周りは選手の父兄の方が多くいらっしゃったようです。もしかすると、あれが松岡修造さんのお姉様?とお見受けする方もいらっしゃいました。
【松岡修造さんの甥(姉の息子さん)が3年生で、LOのレギュラー選手として在籍】


長居公園の中には、この他にもグラウンドがあります。中でも隣にある「ヤンマースタジアム長居スタジアム)」は、なかなか中に入れる機会がなく、しかも今日は少年サッカーの試合が行われていて無料入場できたので、中に入ってきましたよ。









前置きが非常に長くなりましたが、試合の感想を。


戦前は「慶應がやや有利」と言われていましたが、前半、立命館のキックオフで開始後、慶應が自陣からキックを使わずにパスをつないで、開始2分でいきなりノーホイッスルトライ。先制トライに始まり、その後も2週間前の青山学院との試合を思い出させるような展開となり、パスを回す中での縦への突破、ラックになった時のFWの頑張りなどでトライを量産しました。前半だけで7T、後半40分を残して勝負ありという展開でした。


後半はリザーブの選手を適宜入れながら、ベンチ入りメンバー23名も含めて全員出場。スタメンの選手をうまく休ませながらも、前半のような攻撃力は同様に相手に見せつけてという展開。


後半終了のホーンが鳴った時点で94−12。センターライン付近のスクラムでこのまま終わりかなと思っていたら、左サイドに展開してトライまで持って行って99−12。コンバージョンが決まれば、また100点ゲームという状況で、試合の途中からゴールキックを任されていた今泉がしっかり決めて、101−12でノーサイド


2試合続けて、試合中ほとんどの時間が攻撃の試合で、ディフェンスに回る状況があまりありませんでした。そんな中で、次戦(23日)の準々決勝は、リーグ戦で22年ぶりの優勝を果たした大東文化大学との対戦。外国人選手の在籍して攻撃力も非常に高いチーム。慶應は状態をどんどん上げてきてはいますが、守備に回る時間帯が長くなった時に失点せずに耐えることが出来るのか、その点が心配です。


今日の試合も大勝はしたのですが、後半早々に、FB丹治が縦への突破を図った時に足首を傷めたようで交代。後半の中盤には、途中出場のPR渡邉も負傷交代。大事に至っていなければ良いのですが、次の試合で出られないようだとタイヘンです。試合の48時間前にメンバーを発表するので、その時点でどこまで回復しているかですが。


第2試合は第1試合を見ていた場所からは上に上がった所で見ました。メインスタンドのかなり上段で。京都産業大学(関西リーグ2位)と法政大学(関東大学リーグ戦4位)の対戦でした。


こちらは下馬評では京産大と言われていたのですが、序盤から法政の攻勢で3T3G1PGで24−0とリードする展開に。その後、京産大の逆襲が始まり、点差が詰まってきた中、前半終了間際に京産大のNo.8 フェインガ・ファカイがラフプレーに対してレッドカードが出され、1人少ない状況に。


しかし、FWの圧力は衰えることなく、後半の早い段階で逆転し、その後は京産大のペースで試合が進み、結果的には想定通りの結果になりました。


対抗戦で2位扱いで選手権に出場した明治大学が、23日にこのキンチョウスタジアムで、第2試合に勝利した京産大と対戦することになるわけですが、関西地域でこの大学とはやりたくないですね。


今日の第2試合、京産大が攻撃に転じている時、モールを組んで押す時、そしてトライを決めた時。スタンドの雰囲気が京産大のホーム感(法政大学にとってはアウェー感)たっぷりでした。野球やサッカーと違って、国内のラグビーだとなかなかここまでなることはないのですが。


久々に1日2試合現地参戦でしたが、第2試合の時は風も出てきて寒かったですね。ただ、座席の椅子が背もたれつきで、座面にもクッションのあるものだったので、少しは助かりましたが。


試合後はすぐに大阪の中心街に戻り、仕事がらみの場所へ。私の同僚で約1週間前に出張で視察に行った人がいたので、どんな場所なのかを確認に。イベントの時間は終わっていたので、中の様子を覗いただけで終わりましたが。覗いているうちに、空からは今日の大勝を祝うかのようなシャワー(雨)が落ちてきました。


ちょっとしたお土産と、夕食を買ってから新幹線に乗車。


大阪で買う夕食といえば、お好み焼きかなと。(個人的には広島風の方が好き)


そして、新幹線遠征の時に欠かせないのが「スジャータのアイスクリーム」。


ということで長い1日が終了。


23日、大東文化大学に勝って、3年ぶりの年越しを。
(準決勝は来年の1月2日に秩父宮ラグビー場で)