本日のライオンズ戦(東京ドーム)の結果


日本シリーズ2008】

vs.読売ジャイアンツ戦第2回戦 ライオンズ1勝1敗


試合開始:18:17 試合終了:21:35 試合時間:3時間18分 観衆:44,814人


読売ジャイアンツ 3×―2 西武ライオンズ


   1 2 3 4 5 6 7 8 9   R H E
  0 0 0 2 0 0 0 0 0   2 3 0
  0 1 0 0 0 1 0 0 1X   3 8 0
  

【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(L)帆足(5)〜大沼(1)〜星野(2/3)〜小野寺(1 1/3)〜岡本真(1/3)
(G)高橋尚(5 1/3)〜西村健(1 2/3)〜越智(2)


勝利投手:越智1勝  敗戦投手:岡本真1敗


本塁打
(L)中島2号2ラン(高橋尚)
(G)ラミレス1号ソロ(岡本真)


【経過】 
2回にジャイアンツが鶴岡の犠飛で1点を先制。しかし、ライオンズが4回に中島の2試合連続の2号2ランで逆転。先発の帆足が5回を投げ切って降板した後の6回裏、ジャイアンツは1死2塁から途中出場の亀井のライト線への2塁打で同点。終盤は両チームの投手が踏ん張ったが、9回裏、ライオンズ5番手の岡本真からラミレスがバックスクリーン左へソロを放ってサヨナラ勝ち。シリーズの対戦成績は1勝1敗のタイとなって、4日から場所を西武ドームへ場所を移して第3戦を迎えることになった。


【戦評】
スコアこそ僅少差、最後にラミレスのソロで決着がついたけれど、得点チャンスは明らかにジャイアンツの方が多かった。それでも、ライオンズの投手陣がピンチを招きながらも少ない失点で切り抜けた。


先発の帆足は初回から小笠原にあわや本塁打かと思われるような3塁打を浴びたり、2回には2連続四球を出したり、とシーズン中の投球は見せられず。ジャイアンツ打線がファウルしてくれた球の中にも甘い球があった。ジャイアンツ打線に対して満遍なく投げにくそうな印象を受けた。打席との兼ね合いも合って、5回で降板。


6回には2番手で大沼が登場。先頭打者をうまく抑えられるかどうかで、そのイニングの流れが決まることが多いのだけど、先頭の坂本に右前安打を浴びて、悪い流れに。鶴岡に送られて、亀井にライト線へ打たれて、あっさり同点に。四球病は発症しなかったから大崩れにはならなかったが、下位打線から始まるイニングで失点したのは痛い。


6回表、先頭打者の帆足に代打の平尾を送ったのが成功して、ヒットで出塁。帆足を代えたのだから、この走者を絶対にホームへ還して追加点を取らなきゃいけなかったのに、取れなかったことで、ライオンズ側に流れを呼ぶことが出来なかった。ジャイアンツ先発の高橋尚の交代時期も絶妙だった。続投して欲しかったのだけど。


最終回、9回裏。小野寺に代えてマウンドへ岡本真を送った。先頭の寺内を三振に抑えた後が問題だったのだが、ラミレスに甘い変化球を投じて、バックスクリーン横へ打球を運ばれて万事休した。打った瞬間、諦めモードになった。投球内容、打球の方向は違うけれど、4年前のドラゴンズとの日本シリーズ第3戦(西武ドーム)で、カブレラ(現・オリックス)が勝ち越しの満塁本塁打を打ったシーンを思い出してしまった。打球が異常に飛ぶ東京ドームとはいえ、一発で試合が終わってしまうのはチョット…ね。


ライオンズ打線は僅かに3安打に抑えられた。ジャイアンツの中継ぎ投手陣からは、この2試合でいまだに1本もヒットを打てていない。ライオンズのあげた得点も全て本塁打によるもの。場所が西武ドームに代わって、DH制を使えるようになれば、今年の特徴である活発な打線が生き返るような気がするというか、生き返ると信じているけれど。現状だと、投手陣に相当なプレッシャーがかかってしまう。CSの第1戦、4戦、5戦で見られたように、序盤で相手の先発投手を攻略し、ライオンズの先発投手が楽に投げられる展開が1試合でも作れれば、シリーズ全体の流れもライオンズ側に傾くような気がする。


一方のジャイアンツも、西武ドームでは故障上がりの阿部をDHで使うことが出来る。今日、死球で途中退場した小笠原の状態がどうなるかにもよるけれど、ジャイアンツ打線も爆発の恐れはある。ラミレスがサヨナラ本塁打を打ったとはいえ、たまたま甘い球にバットが衝突しただけの話。まだ打線全体は沈黙中。沈黙した打線をいかに眠らせたままにしておけるか、第3戦、第4戦のライオンズの先発投手にかかってくる。


両チームの打線とも、まだ本領を発揮できず。打線のつながりに加えて、機動力が絡められれば、ライオンズ側に一気に流れが傾くような予感が…


今日はレフトビジター応援席最上段の立見だったので、いい写真はほとんど撮れず。