また1点差勝利! 第1シード4校が集まる準決勝へ!

第87回夏の全国高校野球大会・神奈川県予選準々決勝 慶應義塾vs.平塚学園
試合開始:15:43 試合終了:18:13 (横浜スタジアム)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
慶 應 0 0 0 0 0 2 0 2 0 4 12 1
平 学 0 0 0 1 0 0 1 1 0 3 8 0

(投手) カッコ内は投球イニング数を示す
(慶)○中林(9)
(平)●上野(9)

【経過】
4回裏:笠間のレフトへの本塁打で平塚学園が1点先制
6回表:高尾の中越え2塁打で同点に追いつく
6回表:高橋の中前安打で逆転
7回裏:塚本の左前安打で再び同点
8回表:中林の中犠飛で1点を勝ち越し
8回表:高橋のスクイズでさらに1点を追加し、2点差とする
8回裏:浦本が押し出し四球を選び、1点差としたが、そのまま終了

【戦評】
序盤から両チームがバントを失敗し、バントを成功させて得点に結びつけたチームが勝つような試合展開になるだろうと思ったが、結果的にはその逆になっていた。
序盤は両チームの先発投手が好投。両投手とも打たせて取る投球。慶應の各打者は、平塚学園の先発・上野に対してタイミングが合わず、フライの連続であった。4回、5回と慶應の打者が外野へ大きな飛球を上げた場面が2度あった。2度とも平塚学園の外野手の好守に阻まれたが、中盤あたりから打ち崩せそうな気配が漂った。
先制したのは平塚学園の本塁打によるもの。中林の失投ではあったが、完璧な打球であった。
慶應もようやく6回に同点に追いつき、逆転をした。初めて外野の頭を越える打球が、高尾の2塁打により生まれたが、この場面での平塚学園の外野手のボール処理と中継プレーが素晴らしかった。1塁走者が本塁で間一髪のタイミングであった。(タッチをかいくぐってうまくホームイン出来たが) 先にも書いたが、この試合を実際にスタジアムで見て、平塚学園の外野手の守備の巧さを感じさせられた場面が何度もあった。並みの守備であれば、慶應はもっと楽な展開に持ち込めたはずだ。
慶應先発の中林は安定した投球で、8回に2点を勝ち越した時点で勝負はあったかと思った。しかし、8回裏2死から突如制球を乱し、3連続四死球を与えた。今日はそれほど暑くはなかったけれども、スタミナの問題なのか何なのか。試合前から1つだけ気になっていたことがあった。前の試合(第1試合)の8回が終了した時に、1塁側のベンチから外野裏のブルペンへ中林と高橋が2人で移動する姿が見えた。おそらく、試合前の肩作りと投球練習をするためだっただろうと思う。その後、第1試合はもつれにもつれて延長13回での決着。外野のブルペンへ移動してから、実際に試合のマウンドに上がるまでに相当な時間があった。その間のコンディションの維持が非常に難しかったのではないかと思う。もしかすると、8回に突如崩れた遠因かもしれない。
9回にも、2死2,3塁と一打サヨナラのピンチまで招いたが、最後の砦を相手に崩させることなく、よく耐え抜いたと思う。
準決勝では県内で最強チームの1つである東海大相模と対戦する。今日の試合で、慶應はバントのミスが数回、牽制死も1回あった。これまでは多少ミスが出てもどうにか勝ちを収められたが、これからは1つのミスも許されないタフな戦いになる。特に東海大相模は攻撃力が優れているチーム。エースの中林がある程度の失点に抑える好投が必要なのはもちろんだが、塁に走者を出した時にはバントなどで確実に進めて、得点を重ねていくことが勝利への近道ではないかと思う。

                                                              • -

今日は横浜スタジアムでの第1試合、東海大相模vs.桐蔭学園戦も観戦した。7回以降は壮絶な点の取り合いを繰り返し、特に8回に両校が走者一掃の適時打を放ったのは圧巻だった。延長に入ってからは終始、東海大相模が押していたのだが、あと一本が出ずに、決着がついたのは13回。試合時間もまもなく4時間に届こうとしていた時だった。慶應が準決に進んだ時のことを考えると、桐蔭学園の方が様々な面でやりやすいだろうとは考えたが、結果的には順当に第1シードのチームが勝ってしまった。東海大相模は4人の投手を登板させたが、いずれの投手も1人1人持ち味を発揮していて、皆好投手であるという印象を受けた。明後日、総力戦になると慶應は厳しいかも。中林に疲れが出る前に決着をつけたい。
第1試合は11時過ぎに始まり、終了は14:53。とてつもなく長い試合で、第2試合も後へずれこんでしまった。第2試合では9回に点灯試合(ナイター)となった。終了も18:00を過ぎ、すぐに帰路についたのだけど、帰宅したのは19:40を過ぎていた。予定では暗くなる前には帰宅出来るだろうと踏んでいたのだが。