塾高、辛勝で準々決勝へ!

第87回夏の全国高校野球大会・神奈川県予選5回戦 慶應義塾vs.茅ヶ崎
試合開始:11:02 試合終了:13:10 (保土ヶ谷球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
茅ヶ崎 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 8 1
慶 應 0 1 1 0 0 0 0 0 1x 3 8 0

(投手) カッコ内は投球イニングを示す
(茅)●佐野(8 1/3)
(慶)忠本(5 2/3)〜田代(1 1/3)〜○中林(2)

【経過】
2回裏:2死3塁から高橋の右前安打で1点先制
3回裏:2死3塁から湯浅の中前安打で1点追加
6回表:1死2,3塁から黒崎の右犠飛で1点を返す
8回表:2死3塁から黒崎の中前安打で同点
9回裏:1死2塁から高橋の左線2塁打でサヨナラ勝ち。準々決勝進出!

【戦評】
県立高校相手に、思わぬ苦戦を強いられた。
序盤、慶應先発の忠本が制球に苦しんだものの、要所を締めて無失点に抑える。一方、慶應の打線は茅ヶ崎先発の佐野のボール球に手を出し、本来の打撃を見せられなかった。2回と3回に1点ずつを取るものの、その後はゼロ行進。6回に茅ヶ崎犠飛で1点を還すと、8回にはエースの中林が黒崎に適時打を浴びて、まさかの同点に。最後は高橋のサヨナラ打で勝ったものの、中盤以降は1点を争う接戦で、冷や汗ものの試合だった。
明日の準々決勝へ向けての課題は、各打者のボール球の見極めだろう。序盤は低めのストレート、終盤は変化球のボール球に手を出して、相手の投手を助けていた。もっと丁寧な打撃を心がけてもらいたい。
投手に関しては、やはりエース以外の投手陣がどれだけ持ちこたえられるかだろう。エース以外の各投手が春から成長したという話しを聞いていたが、今日の投球を見る限り、まだまだエースとのレベルの差が大きいことを痛感した。一番の違いは、カウントが不利になった時の投球、簡単にストライクを取って、投手有利のカウントにどれだけ持ち込めるかということ。今日の相手に対しては、それほど得点を許さなかったが、今後対戦する強豪のシード校相手に通用するかどうか。少し疑問に感じた。その点、エースの中林はさすがの投球。投球をみたのは春の選抜以来だったが、直球のスピードとキレが増したように感じた。8回には失点したが、勝負を急がずに、配球をきちんと考えて投げれば、それほど大崩れはないはず。準々決勝以降は、彼を中心に守りのしっかりとした野球を展開していってもらいたい。
辛くも準々決勝に進出できた。明日の準々決勝は、予告通り、横浜スタジアムで應援させてもらいます。対戦相手は、平塚学園。第2試合ですが、第1試合が東海大相模桐蔭学園という屈指の好カードなので、ダブルで見る予定です。塾高が準決へ進めば、第1試合の勝者と対戦することになりますから、偵察も兼ねてです。