本日のライオンズ戦(福岡Yahoo!Japanドーム)結果

vs.福岡ソフトバンク戦第2回戦 ライオンズ2勝

福岡ソフトバンクホークス 1−4 ○西武ライオンズ

勝利投手:河原1勝 セーブ:豊田2勝2S 敗戦投手:新垣1敗
本塁打
(ホ)城島3号ソロ(河原)

河原が期待通り、というか期待をはるかに上回る快投を見せてくれた。最近は本調子とは言えないホークス打線とはいえ、7回を3安打1失点。一番良かった点がコントロールの良さと打者の内角への攻めの投球だ。4回に城島にHRを打たれた球はスローカーブが真ん中からやや外角へ入った甘い球だったが、失投が相手に完璧に捕えられたのはこの1球だけで、ストライクゾーンから大きく外れる球も少なく、安心して見ていられた。無駄な四球を出すことがないから、少々ヒットを打たれても大量点にはつながらなかった。投球スタイルは、現在はストッパーをやっている豊田が先発をやっていた頃の投球に似ているように感じた。140km台前半の直球に、スライダーとフォーク、そして緩急をつける意味で100km台のスローカーブを交える。ホークスの各打者は、スローカーブに惑わされていたのではなかろうか。
移籍後初登板初先発を白星で飾った。先発での勝利は2001年10月以来4年ぶりという。ジャイアンツでは2002年以降主に抑えで起用されてきたのだが、投球イニングが短いということで、力んで、結果的に打たれるケースが多かったようだ。(今日の初回も肩に力が入っていたと試合後のヒーローインタビューでのコメント) ジャイアンツ入団当時のように、先発をこなすことで河原の良さが蘇ってくるかもしれない。放出したジャイアンツ側を悔しがらせるような活躍を今後も期待したい。
もう1人復活ののろしを上げた選手がいる。タイセイ(高木大成)だ。故障に悩み続け、昨オフの契約交渉では減俸限度率を大きく上回る64%ダウンを受け入れて臨んだ今シーズン。今季はこれまで代打での出場が主だったが、監督の決断で今日は1番DHでスタメン。2打席目は先制得点につながる犠飛、そして4打席目には右中間フェンスに当たる2塁打(打点1)。実に2年ぶりのヒットだった。振り返ると、2年前には4試合連続本塁打という離れ業をやってのけている。連続本塁打の中には、2003年4月29日、西武ドームでホークス・新垣から打った逆転2ランも含まれる。これを機に、復活の階段を駆け上がってくれれば。それにしても、こういう打順(1番)で使ってくるとは。伊東監督の粋な采配だった。
マリーンズとの3連戦までは投壊状態だったライオンズが、得意とするホークスを相手にして、この2日間でライオンズらしい野球を取り戻しつつあるように感じる。カブレラが左手首に死球を受けたのが若干心配ではあるが、骨には異常がないというのが救いだった。ここまで来たら、明日も勝って勢い付けて、月曜からのファイターズ戦、札幌で負け越した借りを返すための3連戦に臨みたい。西口登板日=打線爆発日の方程式は明日も成立するか…