本日のライオンズ戦(東京ドーム)結果 

vs.読売ジャイアンツ戦第4回戦 ライオンズ3勝1敗
試合開始:18:00 試合終了:20:54 試合時間:2時間54分 観衆:42,069人


読売ジャイアンツ 4―2 西武ライオンズ


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 6 1
0 0 0 0 0 4 0 0 × 4 8 0


【投手リレー】(カッコ内の数字は投球イニング数を示す)

(L) 松坂(6)〜帆足(1)〜山岸(1)
(G) パウエル(3 1/3)〜西村(5 2/3)


勝利投手:西村4勝1敗 敗戦投手:松坂7勝2敗


本塁打
(G)阿部4号3ラン(松坂)


【経過】
初回、ライオンズは1死2,3塁からカブレラの左前適時安打と和田の犠飛で2点を先制。4回表、7番・高山に対して、ジャイアンツ先発のパウエルが頭部へ死球を与えて危険球退場。代わって急遽登板した西村は9回までライオンズ打線をノーヒットに抑える。ジャイアンツは6回裏、二岡の犠飛と阿部の右翼ポール際への3ランで逆転して、そのまま逃げ切り。ライオンズは今季金曜の試合で初黒星。松坂も3月30日のホークス戦(福岡D)で敗戦投手になって以来の黒星がついた。


【戦評】
仕事を終えて東京ドームへ移動し、場内に入ったのは18時15分頃。スコアボードには1回表の所に「2」という文字が刻まれていた。その後、9回までゼロ行進。ライオンズが点を取ってビクトリーフラッグを振る機会は一度もなく、チャンステーマも5回表の満塁のチャンスの時にチャンス3が一度流れたのみ。はっきり言って消化不良に終わった。球場に行って、自分の目の前でライオンズが全く点を取れなかったのはいつ以来だろうか。フラッグ応援が導入された昨年以降では記憶にない。


さて試合内容はというと… 初回に2点を取った後は、ヒットで塁を賑わしながらも点が取れなかった。最初のターニングポイントは、4回表にパウエルが危険球で退場になった場面。退場になった瞬間は、近鉄オリックス時代にライオンズが苦手にしていたパウエルがマウンドからいなくなり、確信とまではいかなかったが、「今日は勝てる」と思った。でも結果論では、初回に打球を受けて本調子ではなかったパウエルが続投していた方が点がとれたかもしれない。


急遽の登板になった西村に対して、ライオンズ打線は打者19人まさかのノーヒット。レフトスタンドから見ていて、手も足も出ないほどいい球を投げているようには見えなかったけれど、自宅に戻って中継を見返してみると、特にストレートが打者の手元で球速以上にのびがあり、各打者が振り遅れているのが明らかだった。5回表、ナカジ(中島)の左手首付近へ死球を与え、カブレラに四球を与えて1死満塁となった後、ベンちゃん(和田)が併殺打に終わったのが2つ目のターニングポイント。昨日の西村が唯一ピンチらしいピンチを招いた場面で追加点が奪えなかったのが最大の敗因。


ライオンズ先発のダイスケ(松坂)は、5回まではストレートを中心に良かったが、6回、1塁への牽制悪送球をきっかけにリズムを崩した。球数は多くはなかったが、変化球が抜け始め、李承菀には高めのスライダーを右中間に2塁打され、阿部にはチェンジアップをライトスタンドへ運ばれた。阿部への初球の配球は少々疑問。阿部自身は「内角低めの直球一本待ちで行ったら、球速の落ちるチェンジアップにも体が自然に対応できた」とコメントしていたように、内角低めは彼の得意なコース。初球から投じるコースではないのでは。


ダイスケ降板後、2番手として帆足が登板。2軍での調整を終えて1軍復帰したようだが、中継ぎ登板をしたのには驚いた。当初は2軍で登板した後、1軍へ戻る予定だったそうだが、2軍の試合が天候不順による中止が多く登板機会がなくなってしまったからのようだ。1イニングのみの登板だったが、右打者のインコースへのキレとコントロールが本来のものに戻りつつあるように感じた。近いうちに先発ローテ復帰があるだろうが、今回のジャイアンツ3連戦では先発が早々に崩された場合のリリーフ登板もありそうだ。3番手の山岸も久々の1軍登板だったが、なかなかいい出来だった。李承菀、小久保を連続三振に仕留めたのはお見事。ストレートと変化球の緩急、100km台のカーブと110km台のチェンジアップが良かった。解説の江川さんも、ノーヒット投球の西村以上に山岸のことを褒めていた。山岸の投球を見る機会というのはこれまで殆どなかったと思うけれども、何か光るものを感じたのだろうな。


両チームの守備にもいくつかいいプレーがあった。4回裏、1死2塁で三遊間をライナーで抜けそうな当たりをナカジがダイビングして好捕。ジャイアンツでは、ダイスケの中前へ抜けそうな高いバウンドのゴロを二塁の小坂がうまく処理し、福地の三遊間へのゴロを2度ほど二岡がうまくさばいた。負けてしまったのはライオンズがチャンスを逃し続け、ダイスケが一発に沈められたというのもあるけれど、相手のファインプレーに阻まれたせいでもあるだろう。


明後日(日曜日)の先発予定といわれていた西村が今日ロングリリーフをしたことで、日曜日の先発投手の予想が難しくなった。一方のライオンズも2軍調整中だった帆足が1軍に復帰し、今日中継ぎで1イニング投げた。ライオンズは順番からすると、土曜日が西口、日曜日が松永の先発が予想されるが、西口は東京ドームのマウンドとの相性が非常に悪く、松永は前回登板で制球に苦しんだということで、予想通りにくるかは分からない。今日と同様に、帆足のリリーフ登板もありそうだ。


ジャイアンツ相手に負けることは、他のチーム相手に負けるより何倍も悔しい。
今日負けた分は、土曜と日曜の2試合で倍返し、いや10倍返しくらいしてやりたい。


それにしても、ジャイアンツの東京ドームでの応援はこの程度のものだったかな。先週末の所沢でのタイガースの応援、千葉マリンでのマリーンズの応援の方がずっと迫力を感じた。応援の一体感の違いからなのか、寂しさすら覚えてしまった。


p.s. 今日は試合の途中から参戦し、しかもライオンズが負けてしまったため、ドーム内では写真を撮りませんでした。