終始リードを許し、8回には2本塁打で駄目を押され、2017シーズン終戦



本日のライオンズ戦の結果(メットライフドーム)の結果


クライマックスシリーズ・パ ファーストステージ】


vs.東北楽天ゴールデンイーグルス戦第3回戦 ライオンズ1勝2敗


試合開始:18:01 試合終了:21:27 試合時間:3時間26分 観衆:31,755人


ライオンズ 2―5 イーグルス 


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(E)美馬(4 2/3)〜高梨(1/3)〜宋家豪(1)〜ハーマン(2/3)〜福山(1 1/3)〜松井裕(1)
(L)野上(3 2/3)〜野田(1 1/3)〜牧田(1)〜高橋朋(1)〜シュリッター(1)〜増田(1)


勝利投手:宋家豪1勝  敗戦投手:野上1敗


本塁打 
(E)ウィーラー1号ソロ、枡田1号2ラン(シュリッター)
(L)浅村2号ソロ(松井裕)


負けは許されない第3戦。昨日のように先制点を相手に取られるのは絶対にダメと思っていたら、先発の野上の制球がバラついて、初回に3四球を出して満塁のピンチに。制球がバラつきとはいっても、ストライクを取ってもらってもおかしくない球もあったけれど。


満塁のピンチからウィーラーにショートへの内野安打を打たれて1点の先制を許してしまった。打球を捕球した源田が2塁へ送球してフォースアウトを狙ったけど間に合わず。三塁方向へ体が流れていたから、3塁へ送球した方がアウトを取れる確率が高かった気がした。


野上は大ピンチを招きながらも、この内野安打による1点のみと最小失点で切り抜けた。2〜3点取られていたら、相当厳しい展開になっていた。


1回裏、先頭の秋山が2球目を右中間への3塁打を放ち、早速同点のチャンス。しかし、源田は浅いレフトフライ、森友哉とアグー(山川)が連続三振に倒れて無得点。初回の大チャンスをモノにしたイーグルス、モノに出来なかったライオンズ。勝負の分かれ目はここにあったかなと、初回終了時点でも思ったし、試合を振り返ってみてもそう思った。


野上は2回と3回は無難に抑えるも、4回に先頭のウィーラーに今日2本目のヒットを打たれ、続く岡島が送って1死2塁。続く枡田の打席で、野上が逆球を放ってしまい暴投に。バックネット方向へ弾いた球を、弾いた銀(炭谷)自身が見失い、ボールの方向へ向かい始めた時には既に2塁走者のウィーラーが3塁手前まで来ていて・・・。当然走者は勢いを緩めることなく本塁へ突入し生還。その後、枡田に2塁打を打たれたので、結果的には2点目を失うことになったのだけど、悪い点の取られ方だったな。


ライオンズ打線は昨日の第2戦で岸に抑えられ、そのまま眠った状態で第3戦の序盤も来てしまった。美馬の制球、特に変化球の制球が抜群だったこともあり、4回まで初回の秋山の3塁打のみのヒット1本に抑えられた。1点が非常に遠く感じる展開。


その流れが変わるかなと思わせてくれたのが、5回1死で銀次がセンター方向へ放った大飛球を、秋山が背走しながらスライディングキャッチ。抜かれていたら最低でも2塁打にはなっていて、またピンチになっていた。その後、ペゲーロに二塁への内野安打を打たれたものの、この回は無失点で5回裏へ。守備でいいプレーが出た後は必ずチャンスが訪れるのが当然の流れ。


すると、5回裏にクリ(栗山)とおかわり(中村)のベテランコンビに連続ヒットが飛び出し、外崎が送って1死2、3塁。そして、銀がライト方向へ大きなライトフライを放って1点を還す最低限の仕事。秋山がヒットを放って同点だと思っていたら、イーグルスはここで先発の美馬を下ろして、二段モーションが疑われるあの左投げが登場。このCSではずっと抑えられているけど、今日も三振に終わって、5回は1点止まり。ここで同点に追いつくかどうかで、その後の展開が変わっていただろうに。


6回には先頭の源田が四球で出塁し、盗塁で得点圏に進むも無得点。7回は先頭の金子侑がヒット、おかわりと外崎が倒れるも、2死から銀がヒットでつないで1、2塁。5回に続いてチャンスで秋山に回ってくるも、福山に空振り三振に抑えられ、またもや無得点。


チャンスをモノにしないと、流れがライオンズに留まるどころか、イーグルス側に行ってしまい、8回表にはシュリッターがウィーラーにソロ、枡田に2ランと2本塁打を食らってしまい、3点を追加されて4点のビハインドに。


何点差をつけられようと諦めるわけにはいかないのが今日の試合だったけど、さすがに8回に追加点取られた時点でジ・エンドだったな。9回も先頭の浅村がソロ本塁打を放って、反撃の狼煙を上げたけれど、それ以降が全く続かず三者連続で打ち取られて試合終了。



今シーズン、この3日間のCSと、レギュラーシーズンは143分の45が現地参戦だった。計48試合。昨年まで3年連続Bクラスだった時と比べると、優勢に進める試合も多く、割と感情の起伏なく応援できる試合が最近の中では多いシーズンだったと思う。48試合の中で今日の試合が、選手に向かって飛ばした檄の回数、怒鳴りつけた回数が一番多かったかなと思う。それは当然。絶対に負けちゃいけない試合だったから。


一番納得いかなかったのは、試合終了後、ベンチから誰もグラウンドに出てこず、スタンドから応援していたファンに向かって挨拶することなく引っ込んでしまったこと。今日の試合が不甲斐ないもので、グラウンドに出たらヤジやらブーイングやら罵声やらが飛びまくることを恐れたのか、挨拶はレギュラーシーズン最終でしたからそれで十分だと思ったのか、理由はわからないけど。誰も挨拶に行かないのなら、ベンチから皆を引きずり出そうとするのがチームを引っ張るキャプテンの仕事ではないかと思う。昨年までのキャプテンなら出てきていただろうね、きっと。こっちは喉を潰して、身を削って、仕事を休んだり、いろいろと犠牲を払って応援しているのに。ファンと選手の距離感が縮まっていないと感じて、非常に残念だった。


何が何でもファイナルステージの福岡に行きたかった。個人的に今年もう一度行きたかったというのもあるけど、それ以上に今シーズン半ばで急逝した慎二コーチのユニフォーム姿での最後の試合が福岡だったから。慎二コーチの魂とともに、福岡の地でホークスと互角に渡り合って欲しかった。残念ながらそれは叶わなかった。


今シーズン、下馬評が低い中で2位で終えたことに関しては、選手達に「お疲れ様」と言ってあげたい。


しかし、「よく頑張った」とは絶対に言わない。それは、チームが目指すべきもの、そして奪い取るべきものがもっと高い所にあるからだ。


なぜ優勝に手が届かなかったのか、そして日本シリーズ出場のチャンスを得るためのチャンスをもらって挑んだCSで結果が出せなかったのか、来年に向かってすぐに考え直して欲しい。


昨年までの3年間に比べると少しは可能性を感じさせてくれるシーズンだった。でもこれで満足してはいけない。満足したら、来年はまたBクラスに逆戻りになってしまうぞ。


福岡に行ってホークスを倒すチャンスを断たれたこと。しばらく引きずってしまうかも。それだけ福岡に乗り込む気持ちが満々だったから。


球場内外では今シーズンも多くの方々にいろいろとお世話になりました。また来シーズンもよろしくお願いします。
といいつつ、11月23日の昼の部&夜の部で再会する方も多そうだけど。


最後に。ユニフォームの色だけではチームは勝てません。


チームカラーを大切に!