今年から大学選手権は年末まではリーグ戦方式に。関東の大学は、早稲田と拓殖を除いて全て2試合以上関東圏での試合。しかも殆どの大学が、秩父宮と熊谷の両方で試合が組まれている。


ということで、ラグビータウンのくまがやへ初めて行ってきました。



初めての場所なので、第1試合開始が12時にもかかわらず、9時半には熊谷スポーツ公園に到着。ラグビー場の開場まで何をしていたかは、後で書くとして…




この写真は10時ごろ撮影。関係者の学生がちらほらいる程度で、観客らしき人は皆無。


11時すぎに開場。秩父宮のようにゲート前にずらっと並ぶ列はなく、すんなり入場して、メインスタンドの中央席へ。自分の座席からは見た角度はこんなもの。スコアボードには、第1試合のスターティングフィフティーンの名前が表示。




試合前には、ラグビー場内を一周し、300円のたぬきうどんを食して、試合開始を待つ。開場時はまばらだった中央席の観客も、第1試合開始直前にはそれなりの数に。


第1試合:慶應義塾大学 28−29 法政大学


試合開始から全く得点が入らない展開が続いた。それは、慶應が敵陣22mラインを越えてトライチャンスがありながらも、ノックオンを繰り返して得点できなかったから。1度や2度じゃなく、前半だけで7,8度くらいあったのでは?


ミスの繰り返しで慶應が得点を奪えない間に、26分に専制トライを許す。その後、慶應が真ん中のディフェンスを完全に抜かれて独走を許し、ゴール下にトライされたと思った場面があったが、独走した法政の選手がトライ前にポロッとやらかしてトライならず。前半は慶應0−7法政で終了。


後半は前半とはうって変わってお互いにトライを取って取られての展開。法政が26‐21と5点リードの展開で、後半残り10分を切り…


後半38分、途中出場の木原がゴール左へトライを決めて26−26の同点に追いつく。続くゴールキック。ゴール方向への追い風に乗せられて、ボールはサッカーのFKのように左へカーブがかかり、ゴールの2本のポールの真ん中あたりを通過。28−26と逆に2点リード。残りは1分。


大学選手権はタイムキーパー制。後半40分経過を知らせるホーンが鳴った時、ボールは法政キープ慶應がターンオーバーしてタッチに蹴りだせば逃げ切り勝ちとなる展開。しかし…


慶應陣10mラインと22mラインの間で反則(昨日の熊谷は反則をしても場内アナウンスがなく、結局何の反則かわからないまま)を犯す。法政は当然、再逆転を狙うためPGを選択。ゴールに向かって左斜めの角度。この日の法政はこの角度から難しいゴールキックを2回決めている。キッカーは13岡本。外してくれることを祈りつつ…


ボールは、ゴール右側のポールのわずかに内側を通過し、ゴール成功。28−29。終了直前に手中に収めたはずの勝利が、するっと逃げた…



この日の慶應、明らかにおかしかった。先週、強くなった筑波から28点を奪ったものの敗れ、準決勝進出の可能性が消え、燃え尽き症候群になってしまった?のか。


試合を通じてFWでの攻撃に徹していた。1本目のトライのように、左サイドのラインアウトからモールに持ち込んでトライを決める、なんていうのはめったに見られない得点パターン。


・バックスでサイドに回せば、味方の人数が余っていて簡単に抜けるはずなのにやらない。


・パスを回せば、中途半端にバウンドするようなミスパスも度々。


・中盤でハイパントを上げても、ボールを追いかけないシーンあり。敵にボールを渡すためのハイパントなのか?


・前述の通り、敵陣深く攻め込んだ時にミス連発で、みすみすトライチャンスを逃す。


ミスを減らし、普通に試合を進めれば、勝てる試合だったはず。野球のキャッチボールではないけれど、基本プレーがしっかり出来ていないのではお話にならない。


残り1分で逆転しながらも逃げ切りに失敗する詰めの甘さ。今シーズン最後の公式戦にも関わらず、最後までしっかり戦い抜く気持ちが感じられなかった。対抗戦では筑波、帝京、明治、早稲田の4強に全て敗れて2年連続の5位。ここ十何年か見た中で、技術的にも精神的にも一番弱いチームだったのではないか。


プロスポーツとは違って学生スポーツなので、勝利至上主義に徹するだけではダメだと思う。でも、弱いなら弱いなりに、チームとしての成長ぶりを試合で見せる、どんな展開になっても最後まで諦めない姿勢を貫くプレーを見せるなどすれば、見に来た観客も100%とはいかないが満足感を味わえるのではなかろうか。



自分も自宅から2時間かけて熊谷へ駆けつけた1人。他にも特に都内から駆けつけた両校のOBも多いはず。


自分の後方に座っていた慶應のOBと思われる方が、試合終了直後に発した言葉。


わざわざ(はるばる)熊谷まで来たのに…


今日の試合内容を象徴している。


試合後、両チームの選手たちがスタンドに向けて挨拶。今年のメンバーでの最終戦なので、来年に向けてのエールが飛んでもいいはずなのに、慶應のOBからは聞かれなかった。こんな試合をやられては… 来年も同じじゃないかって思ってしまう。超一流の選手はいなくても、三流、四流の選手の寄せ集めで戦っているわけではない。他校とのポテンシャルの上下関係がなぜこうなるのか、考えなくてはいけないのでは?


最後に、第1試合を担当されたレフリーの方。反則は、ノックオンとノットストレートだけじゃないですよ。ノットリリースザボール、オーバーザトップ、ノットロールアウェイetc.。さすがに後半からオフサイドはとるようになりましたが。平林泰三さんあたりに笛吹いてもらっていたら、どんな展開になっていたか。(昨日は、トップリーグ神戸製鋼vs.パナソニック戦を担当していた)


第1試合が終了し、第2試合の前には観客がまばらに。公式記録での観客数は、第1試合が896人、第2試合が1,234人となっているが…



第2試合:天理大学 24−36 流通経済大学



流経は、外国人を中心に攻撃は個人技頼りだったが、昨年より力が落ちる天理相手に見ごたえはあった。FWのシオネとBKのリリダムは来シーズンも残る。

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朝9時半にスポーツ公園到着後は、くまがやドームの管理事務所へ。レンタサイクルで公園内を回るために。借りたかった27インチはなく、24インチを借りた。椅子の高さを高めに調整してから、1時間ほど散策。



埼玉県のキャラクター・コバトン



この日は、陸上競技場で天皇杯サッカー準々決勝「柏レイソルvs.大宮アルディージャ」戦開催。こちらは朝早くから両チームのサポがゲート前に並んでいました。



(大宮側)


(柏側)


今日の大学ラグビーはAグラウンドでしたが、ラグビー場はBとCもあります。






今日はなかなかお日さまが顔を出さず寒かったので、寒さ凌ぎにくまがやドーム内へ。全国ジュニアソフトテニス大会が行われていました。アンダーハンドのカットサーブ… 懐かしい。




陸上競技場脇では、ハンマーの投てき練習も。



ラグビー場開場後は場内散策。



5月に行った函館の外野スタンドと傾斜は同じくらい?



メインスタンドをバックスタンド側から撮影。



試合前は風もけっこう強く吹いていた。



フィールドの芝。秩父宮より生えてはいるものの…


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ラグビーの試合で体が冷え切ってしまったので、熊谷から2駅の石原(いしわら)にある「湯楽の里」へ。



温泉からあがった後、お腹が空いたので食事。温泉内のうどんを食べようかと思ったが、うどんが2食続くので、近くの丸源ラーメンへ。辛肉そばとごはん(小)を注文。





湯楽の里」の一角は、ちょっとしたショッピングモールになっており、ユニクロや自動車関連ショップも。





湯楽の里」最寄駅である、秩父鉄道石原駅。昭和の風情を感じさせる駅の改札口の雰囲気が何とも… JRだと無人(昼間だけ有人という所もある)駅も増えていますが、ここには駅員が1人いました。




熊谷へ戻り、高崎線で帰宅。湘南新宿ライン直通が来たので、赤羽での乗換は不要。



帰って、女子フィギュアのフリーを見て、その後、TVKラグビー中継録画(神戸製鋼vs.パナソニック上田昭夫さん解説)を観戦。今日は現地で2試合、TVで1試合の計3試合観戦。疲れました…。