中島が勝ち越し適時打を放ち、7月26日以来の首位奪還

本日のライオンズ戦の結果(西武ドーム)の結果


vs.福岡ソフトバンクホークス戦第18回戦 ライオンズ12勝6敗


試合開始:17:02 試合終了:20:38 試合時間:3時間36分 観衆:24,413人


Lions 7―4 Hawks

 
【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(H)小椋(5)〜攝津(2)〜ファルケンボーグ(1)
(L)大沼(2)〜野上(2 2/3)〜土肥(1/3)〜岡本篤(2 1/3)〜工藤(1/3)〜長田(1/3)〜シコースキー(1)


勝利投手:長田4勝1敗 セーブ:シコースキー1勝2敗27S 敗戦投手:ファルケンボーグ3勝2敗1S


本塁打 
(H)松田13号2ラン(大沼)
(L)平尾3号2ラン(小椋)


この3連戦が始まるまで、しばらく先発投手に勝ちがつかない試合が続いた。3連戦の初戦でワク(涌井)に勝ちがついたけれど、その前に先発投手に勝ちがついたのは、7月17日の千葉マリンでの試合。その試合で3年ぶりに先発をした大沼が、今季3度目の先発のマウンドに上がった。初回は内野安打を許したものの、相手の走塁ミスもあって3人で切り抜けた。しかし2回は、四球とヒットでピンチを作ると、犠飛と2ランであっさりと3失点。この回であっさりと見切りをつけられて降板となった。


相手の先発の小椋はあまりコントロールがいい投手ではないので、自滅してくれることを期待していたのだが、逆にキレのあるストレートに各打者が空を切りまくりだった、2回までは。3回にこの連戦で絶好調のクリ(栗山)が2塁打を放って1点をかえすと、4回には2死2塁から平尾がバックスクリーン右に2ランを放り込んで同点。さらに5回には、こちらも3番に戻って絶好調のナカジ(中島)が勝ち越し適時打。5回を終えて4−3と1点リード。残り4イニング1点差を守り切るのは非常に厳しい。


中盤に、同点に追いつき、さらに逆転につながったのは、大沼降板後、3回から登板した野上がホークス打線を止めてくれたからだ。先発の時は結果が出なかったけど、中継ぎ(ロングリリーフ)に回って、今日は結果が出た。中継ぎで3イニング近く放ったということは、次の3連戦(仙台)での先発はないのだろうか。


1点リードを奪った6回からは、岡本篤が登板。太陽(藤田)が調整で2軍に行ってからはセットアッパーのポジション(勝ちゲームの7回)を任されているが、今日は1イニング前倒しでの登板。6、7回と2イニングゼロに抑えて、長田が登板すると思われた8回も続投。田上に振り逃げを許したところで降板となったが、ナイスリリーフだった。今日くらいの投球が出来れば、安心して7回を任せられる。


8回表、1死1,3塁、バッターにペタジーニの場面で、ワンポイントリリーフとして工藤が登板。リードを守るには犠飛も許されない場面だったが、ストレートがペタの大好きな高めに行ってしまい、センターオーバーの2塁打。1塁走者の生還は何とか阻止できたが、もしこの場面で逆転されていたら、8回裏のあの攻撃が出来たかどうか… 球が低めに行っている時はいいけれど、球威が全盛期ほどないので、コントロールに相当気を遣って投げないとやられる。競った場面での登板はやはり厳しいか。


4−4の同点で迎えた8回裏。防御率0.41、今季の自責点がわずかに2しかないファルケンボーグ(SBM48のB)を見事に攻略。クリ、ナカジ、ホセ(フェルナンデス)、ブラウンの4連打で何と3得点。印象的だったのが、ナカジの打席。カウント1−3から高めのボール(レフトスタンドからもボールに見えた)をストライクと判定されて、怒りでバットを地面に叩きつけた。その後、何球かファウルで粘った後、ライト線への勝ち越し2塁打。まさに球審への「怒りのタイムリー」という感じだった。審判がストライクと言ってくれたからこの結果になったのだけど、あの5球目がボールで四球になっていたら、その後どういう展開になっていただろう。


最終回は3点リードでブライアン(シコースキー)が登板し、あっさり三者凡退に抑えて、3連戦3連勝となった。今日の試合は、8回の表と裏に試合の行方を左右するプレーやジャッジがあったな。


球宴直前の福岡での3連戦、スタンドが真っ赤に染まって、テレビで見ていたらてんかんになりそうな試合で3タテを食らったけれど、その借りを返すことが出来た。これで今年は西武ドームでのホークス戦は8勝1敗。杉内にも2度黒星をつけることが出来たし、苦手意識を植え付けられただろうか。CSでもしホークスと対戦するなら、ここ西武ドームで戦えるような順位でレギュラーシーズンを終えたい。


3連勝したとはいえ、5位のファイターズまではわずかに5ゲームしか差がない。相手がどこであろうと、気が抜けない戦いが続く。


ヒーローはもちろん、8回に勝ち越し適時2塁打を放った中島選手であります!


インタビュー後、入場テーマでいつも使っている「キセキ」が前奏から流れましたよ♪

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今日は試合前のトークショーで、太平洋クラブライオンズ時代から西武ライオンズ黄金期まで球団代表を務められた坂井保之氏が登場しました。稲尾さんの話をしている時に、当時のことを思い出して、思わずこらえきれなくなったシーンが非常に印象的でした。