本日のライオンズ戦(西武ドーム)の結果


vs.福岡ソフトバンクホークス戦第19回戦 ライオンズ9勝10敗


試合開始:18:00 試合終了:21:42 試合時間:3時間42分 観衆:18,195人


西武ライオンズ  5―9 福岡ソフトバンクホークス


   1 2 3 4 5 6 7 8 9   R H E
  3 1 1 1 1 0 0 2 0   9 17 0
  2 0 1 0 0 0 2 0 0   5 8 1


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(H)パウエル(6 0/3)〜篠原(2/3)〜水田(1 1/3)〜馬原(1)
(L)岡本篤(2 0/3)〜平野(3)〜谷中(2)〜岡本真(1)〜岩崎(1)


勝利投手:パウエル2勝6敗  敗戦投手:岡本篤2敗


本塁打
(H)松田14号2ラン(岡本真)
(L)ブラゼル27号2ラン(パウエル)


【経過】 
初回にホークスが相手のミスでチャンスを掴み、松田と吉川の適時打で3点を先制。その後も5回まで毎回得点でリードを奪う。ライオンズは初回にブラゼルの2ラン、3回に中村の適時打で追い上げるも、中継ぎ投手陣が終盤にも追加点を許し、一度も追いつくことが出来ずに終了。優勝へのマジックは26のまま。今日で12連戦を終了し、8勝4敗と4つの勝ち越しとなった。


【戦評】
先発投手が谷間の試合だったので、ある程度点をとられることは覚悟していたのだけど、味方の守備が足を引っ張って、17被安打9失点になってしまった。


初回、1死1,2塁のピンチで平凡な三ゴロをおかわり(中村)が捕球ミスして併殺が取れなかったのをきっかけに3失点。その後も1塁線、3塁線へ飛んだゴロがややイレギュラーして捕球できないケースが2度あり、失点につながった。先発経験の少ない投手が投げる時くらいは、味方の守備で投手を盛り立ててあげないと。


先発の岡本篤は、ストレートはまずまず良かったけれど、全体的に球が甘かった。中継ぎの時よりも内容が悪いように見えた。3回途中までで5失点。守りに足を引っ張られたことを差し引くと、再び楽な所での中継ぎとして調整か。


2番手の平野も同様に勝負所での球が甘く、ホークス打線の勢いを止められず。期待はしているけれど、打たれ方をみると1軍では厳しいか。


意外に抑えていたのが3番手の谷中。代わり端の松中との15球勝負は圧巻だった。結果はレフト線への2塁打になったけれど、2−3のカウントから四球にせず、粘り強くファウルを打たせ続けたのは評価できる。投げた2イニングともに得点圏に走者を背負いながら無失点投球。ようやく1軍に上がれたのだから、ベテランの投球を今後も見せてほしい。


一番心配なのが8回に登板した岡本真。2点ビハインドの場面で登板したけれど、松田に試合を決める2ランを打たれ、直前にとった追い上げの2点をあっさりと吐き出してしまった。不調からセットアップを外れて、ビハインドでの場面の登板。相変わらずボール先行で、ストライクを取りに行って打たれる悪いパターンがみられた。どうやら2軍行きになるようだけど、大事な時期に戻ってこれるように調整をして欲しい。絶対に必要な戦力なのだから。


打線の方は、中軸に当たりが出ていたものの、上位の1,2番と下位の7番以降に当たりが出ていなかったため、一挙に大量得点は取れなかった。目立っていたのが3番のボカ(ボカチカ)。2本の2塁打を放ったのだけど、当たりが鋭かった。もうすぐ五輪組が帰ってくるけれど、現状ならポジションはありそう。


今日で12連戦は無事に終了。五分でいければ御の字と思っていたら、8勝4敗の貯金4。先発投手1人、クリーンアップの野手が2人抜ける中、残っている選手がそれぞれ穴を埋める気持ちを持ってプレーしてくれていた。特に野手と、投手の中では岸と帆足のプレーに現れていたように見えた。中継ぎ投手陣にあまり見えなかったのが残念だったけれど。


24日からは再び8連戦。旭川→札幌→所沢→福岡と移動日なしの強行スケジュールになるけれど、今の貯金をキープできるか。この8連戦を上手く乗り切れれば、先が見えてくるような気がするが。


今日は試合では負けてしまったけれど、いつもほどの悔しさはなかった。というのも、試合後に感動的なシーンがあったからだ。


<ライオンズ・クラシック クロージングセレモニー>


セレモニーでは、冒頭で西鉄ライオンズの栄光を振り返る映像が流れ、最後にこれまでライオンズに在籍した選手の名前が五十音順に表示された。西鉄時代の選手の名前が入っているのを見て、目がウルウル



映像が流れている間に、試合前の始球式にも登場した西鉄ライオンズOBの12人の方々がホームベース前に並べられた椅子に着席。そして、最後にOBを代表して、そして今回のライオンズ・クラシックのエグゼクティブプロデューサーを務められた豊田泰光さんが挨拶。その中で、こんなコメントがあった。(文言は変わっている所があります。内容的には同じですが。)



西武ライオンズというチームは、きれいなイメージだけのチームだと思っていました。我々(が所属した)西鉄ライオンズは歴史から消えていました。
今回、西武球団の尽力のおかげで、西鉄ライオンズというチーム(の歴史)を復活させることが出来ました。これほど感動した日は他にありません。ここにいるOBの方々、皆が同じ気持ちだと思います。


今後の余生は、西武ライオンズの応援に全力を尽くしていきたいと思います。


豊田さんのコメントを聞いて、涙が止まらなくなってしまった


西鉄OB会と西武OB会が別のものとして存在している点や、西武ライオンズの歴史に西鉄時代の歴史が全く書かれていない点がおかしいなと思い続けて長く経つし、このブログでも何度か書かせてもらったのだけど、ようやく西鉄と西武の間での和解が出来る状況になったのかなと感じた。最後はナベQ監督(渡辺監督)に促されて、コーチ・ベンチ入り選手が全員登場し、西鉄OBの方々とお互いに握手。


2008年8月21日をきっかけに、ライオンズの歴史が変わった。間違いなく。



今まで、自分は「西武ファン」ではなく「ライオンズファン」 と頑なに言い続けていたけれど、今日をきっかけに、西武球団へのわだかまりが解けて、今後は「西武ファン」と言えるようになるのかな。


今日のセレモニーを見て、もし今年レギュラーシーズンを1位通過できるのであれば、1位通過を昔のライオンズのお膝元・福岡で是非決めて欲しいと思った。現在優勝へのマジックは26。福岡で決めるとすれば、9月20日、21日の2連戦。次の試合から数えて、24試合目、25試合目の試合になる。実はこの2試合、実際に遠征して見に行く予定にしている。自分の目で実際に球場で初めてライオンズの優勝を見届ける瞬間が、もし福岡で実現できるとしたら… 



試合前には、西鉄黄金時代のラインアップがLビジョンに表示された。場内アナウンスは、1950年から1972年まで23年間、合計で約1500試合のライオンズ主催試合のアナウンスを担当された今泉京子さんが担当し、当時の雰囲気を再現した。