本日のライオンズ戦(インボイスSEIBUドーム)結果


vs.オリックスバファローズ戦第2回戦 ライオンズ1勝1敗
試合開始:13:02 試合終了:16:03 試合時間:3時間01分 観衆:17,541人


西武ライオンズ―2 オリックスバファローズ


   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
Bs 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 7 0
2 0 0 2 0 1 3 0 0 8 12 0



【投手リレー】(カッコ内の数字は投球イニング数を示す)
(Bs) セラフィニ(3 0/3)〜萩原(2 2/3)〜山本(1/3)〜香月(1)〜平野佳(0/3)〜前川(1)
(L) 涌井(7)〜大沼(1)〜小野寺(1)


勝利投手:涌井1勝 敗戦投手:セラフィニ1敗


本塁打
(L)中島1号ソロ、カブレラ1号ソロ、和田1号ソロ(セラフィニ)


【経過】
初回にライオンズは中島、カブレラの連続本塁打で2点を先制。4回には和田のソロ本塁打G.G.佐藤の適時2塁打で2点を追加。5回には平尾の適時2塁打、8回にはG.G.佐藤の今日2本目となる走者一掃の適時2塁打で3点を追加して勝負あり。オリックスは平野恵の内野安打と清原の2塁打で2点を返すのがやっと。開幕2連戦は両チーム1勝1敗で終了した。


【戦評】
19歳の涌井と18歳の銀ちゃん(炭谷)の未成年バッテリーがどんな投球、配球を見せてくれるか楽しみに試合を見ていたのだが、ノリ(中村紀)や清原といった威圧感のある大物打者に対しても臆することなく内角を突いていた。涌井のストレートに威力があったこともあって、自信をもって突けたのもあるかもしれない。昨年の涌井は、試合の序盤は好投するものの、スタミナ不足で中盤、特に2巡目以降に捕まるケースが多かった。しかし、今年はオープン戦の時から、球数が増えても球威が衰えず、先発責任イニングを投げ抜けるようになった。塁上に走者を背負った後のセットポジションでの投球もだいぶ改善されているようだ。今日の投球を見る限りでは、昨年1勝、しかもパリーグ相手に1つも勝てなかった投手のようには見えなかった。右手のマメの影響で7回で降板してしまったが、7回裏に味方が3点という大きな援護点を入れてくれる理想的な展開になったので、もう1イニングくらい続投できればよかった。銀ちゃんの強気のリードとともに、成長が楽しみな投手が1人加わった。


銀ちゃんの捕球に関しては、昨日と今日の2連戦の中継を担当した解説者が皆ベタ褒めしていた。投手の立場からすると、どんな球を投げても後逸することなく前にはじいてでも止めてくれるという安心感がある捕手に対しては、自信をもって自分の持ち球を投げ込めるそうである。オトマツこと松沼雅之さんは今日の中継の解説で、「守備に関してはすぐに城島(マリナーズ)レベルに到達するだろう」と話していた。まだ高校を卒業して間もない18歳。現時点でこれだけ褒められているということは、将来的にはどのくらい高いレベルに達するのか恐ろしいくらいである。


攻撃に関しては、オリックス先発・セラフィニの制球の悪さもあり、カウントを取りに来る球を確実に捕らえられていた。初回のナカジ(中島)の本塁打は打った瞬間スタンドインとわかる完璧な打球だった。尿管結石で苦しんでいたベンちゃん(和田)にも初本塁打が飛び出し一安心。WBC日本代表として大会に参加しながら、試合で打席に立つことは殆どなく、試合勘の鈍りが気になっていたが、昨日の適時打に続いて今日も打点をあげた。28日のホークス戦からは左翼の守備につくようで、いよいよベンちゃんの本領発揮となるか。
オープン戦の終盤から打撃面で苦しんでいたおかわり君(中村)は、2打席目に右翼オーバーの2塁打を打ってからいい感覚を取り戻し、その後の打席でも中前安打と四球。ストレートに対してタイミングが合わないことが多いのは気になるけれども、ヒットが出たことで吹っ切れるのではないだろうか。今日はベンちゃんを従来の5番に上げ、おかわり君を6番に下げたのも良かったかもしれない。


7回にほぼダメ押しとなる3点を追加して、6点リードで最後の2イニングを迎えたが、今年の勝利の方程式である大沼、小野寺のコンビが登板した。比較的楽な展開で今季初登板を迎えられ、理想的ではあった。最終回を締めた小野寺に関しては、ストレート・フォークとも上々で心配は要らなかったのだが、問題なのが8回に登板した大沼である。常にボール球が先行し、ストレートでカウントを稼ぎに行くと簡単に打ち返されるという最悪なパターン。オープン戦の最終戦(3/21)でも感じたが、空振りをとれる決め球がないのはしんどい。ストレートも球速の割に球が軽いよう(打者のスイングを見る限り)で、暫くは大沼のストッパーはないだろうと感じた。


開幕2連戦を1勝1敗で終え、来週は昨年の上位チームと福岡、千葉という完全アウェーの地で戦うことになる。ホークス3連戦にはライオンズの先発3本柱のうち2人(松坂、帆足)の登板予定もあり、来週の6連戦は今年を占う戦いになるであろうと予想している。川崎を負傷で欠いているホークス、開幕カードでは昨年の爆発力が発揮されていないマリーンズに勝ち越すことが出来れば、勢いに乗れそうである。



お立ち台は、本拠地初勝利の涌井と、3安打4打点と大活躍のG.G.佐藤(締めは決まり文句の「きもてぃい〜♪」



始球式はトリノ五輪日本代表主将、スピードスケート女子500m・4位入賞の岡崎朋美さん。

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次回の球場への出勤は・・・ 
4月16日(日)のマリーンズ戦@所沢に行けるといいなぁ。(仕事が休みならば)