本日のライオンズ戦(インボイスSEIBUドーム)結果


vs.オリックスバファローズ戦第1回戦 ライオンズ0勝1敗


試合開始:13:06 試合終了:16:26 試合時間:3時間20分 観衆:30,028人


西武ライオンズ 2―5 オリックスバファローズ


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
Bs 0 0 0 1 0 3 0 1 0 5 11 2
1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 9 0


【投手リレー】(カッコ内の数字は投球イニング数を示す)


(Bs) 川越(7)〜菊地原(1/3)〜加藤(0/3)〜大久保(1 2/3)
(L) 西口(5 2/3)〜三井(1 1/3)〜星野(2/3)〜石井貴(1/3)〜田崎(1)


勝利投手:川越1勝 セーブ:大久保1S 敗戦投手:西口1敗


本塁打なし


【経過】


初回、ライオンズがカブレラの中前安打で先制。4回にオリックスが北川の右前安打で追いつくと、すぐその裏に和田の適時打で1点勝ち越し。6回に、オリックスは日高、塩崎の連続適時打で3点をとり逆転。8回にも平野の左前安打で追加点。3点差を4投手のリレーで守り切った。


【戦評】


まず驚いたというか、願いがかなったというのが、高卒ルーキー・銀ちゃん(炭谷)が8番・捕手としてスタメン出場したことだった。伊東監督の評価が非常に高いことは分かっていたけれど、開幕戦という独特な雰囲気の試合では無難に経験の多い捕手を使ってくるだろうと思っていたから、意表を突かれた感じだった。1試合フルにマスクを被っていたけれど、他の捕手のルーキー時代と比べると「キャッチング」がしっかりしている印象を受けた。今日登板した5投手が投げたワンバウンドの球を横へ少しはじくことはあっても、後ろへ逸らすことは1度たりともなかった。自分の体を壁のようにして球を止めるという捕球の基本動作が完璧に出来ていた。5失点でチームは敗戦という結果にはなったが、失点につながったのはリードの悪さではなく、投手の失投によるものが殆ど。6回裏、ガルシアに対して6球連続で内角に投げさせて三振を奪ったリードは圧巻だった。盗塁も1つ許し、持ち前の強肩と送球の正確さも披露は出来なかったが、公式戦初マスクとしてはいい出来だったのではないか。これから彼が出場した試合でチームが勝利を重ねることで、自信を深めていってもらいたい。


先発の西口に関しては、3回まではほぼ完璧な投球だったが、4回くらいからストライク・ボールがはっきりし始めた。打たれた3本の適時打のうち2本が失投。リード通りに投げていればおそらく防げたであろう失点なだけに悔やまれる。6回途中までで116球という球数も非常に多かった。これは両チームの投手に言えるのだけど、微妙なコースの球がことごとくボールと判定され、球数を要してしまった。WBCばかり見ていたからかもしれないが、日本のストライクゾーンが非常に狭く感じた。日本だけゾーンが狭いというのもおかしいし、早々にゾーンを全世界で統一してもらいたい。


打線に関しては、初回に先制点、同点に追いつかれた直後に勝ち越し点を取るなど、中盤までは安打数が少ない割には効率的に点が取れていた。しかし、オリックスに逆転を許してからは拙攻続き。特に8回にショウゴ(赤田)の2塁打と2つの四球で作った1死満塁のチャンスで、おかわり君(中村)とベンちゃん(和田)が続けて凡退。9回は下位打線に回ることが分かっていたので、8回に無得点で終わった時点で勝負ありだなと感じていた。おかわり君はオープン戦の序盤は調子が良かったものの、後半から調子が下降線をたどり、公式戦に入っても調子はまだ上向いていない。彼には将来的にライオンズの主軸を担ってもらいたい選手であるだけに、少々調子が悪くても引っ込めるにはいかない。調子が上向くのを我慢強く待つしかないか。


明日はダイスケ(松坂)の高校の後輩で2年目の涌井が先発予定。彼は本拠地での勝利、そしてパリーグチーム相手の勝利がまだない (昨年の1勝は神宮でのスワローズ戦)。昨年、僕の誕生日にプロ初勝利一歩手前まで行きながら勝利を逃し、そして明日はもしかすると涌井が本拠地での初勝利をあげる瞬間を生で見られるかもしれないということで、何かしらの因縁を感じる。オープン戦では非常にいい投球をしていたから、同じ気持ちで明日もマウンドに上がって欲しい。昨年とは違って、中盤以降を投げ抜くスタミナもついていると思うので、それなりに試合は作ってくれると信じている。


開幕戦は残念ながら逆転負けになったが、振り返れば日本一になった2年前も最初の2連戦は1勝1敗。そして、直後の福岡決戦で3タテを食らい、さらに札幌でも初戦を落としている。さらに、西口が過去3度開幕投手として登板した年は、開幕戦で勝利すると優勝できないという法則がある。いい勝敗パターンだと考えたい。明日は今日登板機会のなかった2投手(大沼&小野寺)が登板できるように、7回までリードを保つ展開にしたい。ストッパーの小野寺にセーブがつくような勝ち方が出来れば、チームに勢いがついて、いい形で福岡、千葉と続く6連戦に臨めそうだ。



開幕戦といえば、始球式が特に注目される。所沢の始球式はトリノ五輪女子フィギュア金メダリストの荒川静香さんが行った。ライオンズのユニフォーム(背番号は赤字で1番)とキャップがなかなか似合っていた。スケート靴を履いていないのと、ソックスを上に出していたせいか、スケートリンクでの様子とはちょっと違った感じに見受けられた。1塁側ベンチからの登場だったが、バックスクリーンから登場すればもっと盛り上がったのではないかな。でも、観客も開幕戦では近年にないほどの盛況ぶりで、始球式の人選は大成功だったのでは。明日はトリノ五輪日本代表主将の岡崎朋美さんが担当。今日同様に盛り上がるといいな。



始球式は荒川静香さん。オーロラビジョンに映された映像を写真に撮りました。


開門直後は、昨年限りで現役(ライオンズ)を引退され、今年から営業部へ転身された高木大成さんがファンをお出迎えしていました。(↓写真左)
今年からダンスパファーマー、マッチカードプログラム[L ism」の導入など、ファンの確保に対する球団の姿勢が変わりつつあるように感じました。今後も今日と同様に球場が満員の観客で埋まる試合が続くとよいのですが。






試合前には、WBC代表メンバーの挨拶も行われました。写真は松坂大輔投手が挨拶をしている様子を写したものです。