本日のライオンズ・オープン戦(インボイスSEIBUドーム)結果

vs.読売ジャイアンツ戦第1回戦 ライオンズ0勝1敗
試合開始:13:01 試合終了:15:59 試合時間:2時間58分 観衆:12,276人


西武ライオンズ 3−9 読売ジャイアンツ


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
0 0 1 0 3 2 0 3 0 9 16 0
0 0 2 0 0 0 0 0 1 3 6 1


【投手リレー】(カッコ内の数字は投球イニング数を示す)
(G) グローバー(6)〜福田(1)〜前田(1)〜豊田(1)
(L) 帆足(6)〜石井貴(1)〜大沼(1)〜小野寺(1)


勝利投手:グローバー1勝1敗 敗戦投手:帆足2勝1敗


本塁打
(G)二岡2号ソロ(帆足)
(L)石井義1号2ラン(グローバー)


【経過】
3回表にジャイアンツが二岡のソロで先制。直後にライオンズは石井義の2ランで逆転。5回には犠打を挟んだ4連打などでジャイアンツが3点を取って再逆転、6回にも2点を追加、8回には4安打集中でダメ押しの3点。ライオンズは9回にGG佐藤の中前安打の1点をかえすにとどまった。



【戦評】
大事な×2、WBC決勝が午前11時から始まるにもかかわらず、HDD録画設定をして、所沢までオープン戦を観に行ってきました。今年初の生応援で、自分なりに応援歌の練習もしてきました。(メロだけでは歌い方が?な箇所がいくつかあったので)
ライオンズの先発はこれまでのOP戦で好投を続けてきた帆足。しかし、今日は6回で被安打11の6失点と散々な出来。早いカウントから打たせていってあっさりと抑えるイニングと、粘られてもたつくイニングがはっきりしていた。投球全般を通して制球も定まっておらず、特に右打者の外角高目へシュート回転して大きく外れる球が目立った。帆足自身は低目への制球を心がけて投げたようだけど、思い通りの投球は全く出来ていなかった。今年に入ってこれまではいい投球を続けていたので、今日1回崩れただけで心配することはないし、調子が悪い時もあると考えればよい。ただ、3本柱の1人なのだから、調子が悪い時でも自分で考えて修正して、最小限の失点に食い止められるような工夫をして欲しかった。今日の結果如何によらず、帆足の公式戦今季初登板は開幕から2カード目のホークス戦(福岡or北九州)になりそう。


他の投手陣に関しては、2番手の石井貴と最後に投げた小野寺はいずれも1イニング無失点に抑えて無難な投球をした。問題は3番手の大沼。1イニングで4本の安打を浴びて3失点。打たれたヒットはいずれも2ストライクまで追い込んだ後に打たれたもの。あと1つのストライクが思うように取れず、投げ急ぎと同時にツメの甘さを感じた。現状では、抑え候補の大沼と小野寺を比較すると、小野寺の方が安定感が上なので、勝ちパターンの8回と9回はこの順序でしばらく任せることになりそうだ。


攻撃面はオープン戦序盤に比べると全体に調子が下降傾向にあるような感じ。ボール球に無理やり手を出して凡打するケースが多かった。おかわり君(中村)は4タコで、完全にお湿り状態に入ってしまっている。4日後の開幕が心配。
対照的に元気なのがGG(G.G.佐藤)だ。今日も4打数3安打で、WBCでチームを離れているベンちゃん(和田)の代役として十二分に機能している。ベンちゃんは尿管結石でフルスイングすると痛むという情報が流れているので、もし万全の状態でないのであれば、GGの開幕スタメンもあるかもしれない。相手投手が右投手(開幕戦は川越がくると思われる)であったとしても。


ルーキーの銀ちゃん(炭谷)を生で初めて見せてもらったけれど、捕手としてのキャッチングは安心して見ていられたし、打つ方も4打席凡退したものの外野への大飛球が2本あり、今後の期待を感じさせる内容だった。開幕スタメンがあるかは分からないが、谷繁(大洋ホエールズ・当時)以来の高卒ルーキー捕手としての開幕1軍はほぼ確定だろう。


守備面で1つ気になったのがカブレラの1塁守備。今日の試合では1塁線を破る当たりが3本、高いバウンドで頭を越える打球が1本あったのだけど、これら4本の打球に対してカブレラの体は全く反応できなかった。捕球出来ないにしても、ダイビングあるいはジャンプして捕球しに行く姿勢ぐらいは見せて欲しかった (6回の二岡のレフト線2塁打に対するおかわり君の反応のように)。オープン戦だったから我慢したけれど、公式戦でこれだけ緩慢な守備を見せられたら、絶対スタンドから檄を飛ばすだろうし、俺が監督やったらベンチに戻ってきた時にゲンコツ1発は食らわせただろうな。カブレラとは家が近いので、帰り際にあったら緩慢プレーに関してまくしたててやろうと思ったけれど、結局会えずじまい(笑) 打撃も含めて下半身の動きが鈍いというか、衰え?のようなものも感じないことはない。走り込みさせるのが一番か。


今日でオープン戦は全て終了。10勝5敗2分はまずまずの成績も、最後の2試合はかなり大味な試合になってしまった。活躍してもらわなくてはいけない投手が打ち込まれて心配の種も生まれてしまったけれど、開幕の前に悪い所を全て出し尽くしたつもりで、公式戦では新たな気持ちで頑張ってもらいたい。


次回は3月25日、オリックスとの開幕戦に出陣予定。俺自身、開幕戦を生で応援するのは初めてだし、始球式もトリノの金メダリスト(荒川静香さん)ということで、今からドキドキしている。今日負けたら終わりというプレッシャーの中で戦うプレーオフや、日本一をかけて戦う日本シリーズとは一味違った独特の緊張感を味わえたらいいなぁと思っている。
開場時刻も普段より1時間早められるようで、ライオンズの打撃練習もじっくり見られるようだ。内野まで入り込んでじっくりと見させてもらおうかな。ベンチ前で取材をする(WBCの勝利の)女神(誰?)の様子も観察しつつ。(女神は所沢まで来るかはわからないけれど、パリーグの開幕カードで関東開催は所沢だけなので、来る可能性はかなり高いハズ。)



ジャイアンツとのオープン戦(3/21、所沢)の試合前に1塁側ゲート前にて撮影。