マリーンズ、最大のライバル相手に快勝!

KONAMI CUP アジアシリーズ2005 ゲーム2
千葉ロッテマリーンズ(日本代表) vs. サムスンライオンズ(韓国代表)

東京ドーム 試合開始:18:02 試合終了:21:07 試合時間:3時間5分 観衆:27,305人
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
  0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 10 0
  3 0 0 1 2 0 0 0 × 6 8 1

勝利投手:小林宏1勝 敗戦投手:バルガス1敗
本塁打
(マ)橋本1号ソロ(バルガス)=115m

【投手リレー】
(ラ)バルガス(5)〜安志晩(1)〜姜永植(2/3)〜権五俊(1/3)〜呉昇桓(1/3)〜任洞珪(2/3)

(マ)小林宏(6)〜小野(2/3)〜藤田(1)〜薮田(1/3)〜小林雅(1)


【試合経過】
初回、マリーンズは今江の中前安打、サブローの右線2塁打、李承菀犠飛で3点を先制。4回には橋本のソロ、5回には相手の暴投とサブローの犠飛で追加点を奪い、終始主導権を握った。サムスンは6回に梁筇赫(ヤン・ジュンヒョク)の右前適時打の2点のみ。終盤反撃を試みるも、マリーンズの磐石の中継ぎ陣の前に抑えられた。

【戦評】
正直な所、韓国プロ野球については殆ど知らなかったので、サムスンの打者に関して「直球には強いが、変化球にはやや弱いのでは」という先入観を持ちつつ、最初は試合を見ていた。案の定、1打席目はマリーンズ先発・小林宏のフォークに手を出す打者が多かった。マリーンズのバッテリーは、フォークの残像を相手に植え付けた2打席目に、一転してフォークを見せ球にして、決め球にストレートを使った所、手が出ない打者が多かった。そして3打席目。小林宏のスタミナ切れも手伝ったのかもしれないが、フォークボールに対してミートを心がけるバッティングを見せてきた。予想以上に、サムスンの打者の「縦方向の変化球への対応能力の高さ」を感じた。決勝で両チームが再戦することになれば、おそらくサブマリン・渡辺俊サムスン打線の対決になるであろうが、今度は緩急に対してどれだけ対応できるか見てみたい。
サムスンの投手は全部で6人登板したが、先発のバルガスを除いた5人はいずれも、直球のスピードで勝負するよりむしろ、キレと制球で勝負するタイプかなと感じた。ビハインドの展開ながら、勝ちパターン継投で使われる権五俊(クォン・オジュン)と呉昇桓(オ・スンファン)も登板したが、それほど凄みのある球は投げていなかったように感じた。むしろその前に登板した安志晩(アン・ジマン)や姜永植(カン・ヨンシク)に対してマリーンズ打線がタイミングを取りづらそうにしているように見えた。
一方のマリーンズに関して。日本シリーズ終戦から約2週間空いての試合で「待たされたホークスやタイガースの気持ちがようやく分かった」という選手も多かったようだ。打者に関しては、当たっている打者とそうでない打者がはっきりと結果に現れた。今日の打順では上位が当たっていて、下位が橋本を除いてさっぱりだった。初回に連打が出て、試合を優位に進めることが出来たけれど、打線のつながりをもっと引き出すなら打順の組み替えもあるかな。まぁ、レギュラーシーズンで120通り以上の打順を組んだチームだから、明日はがらっと入れ替わったりするのだろうけど。捕手の2人は、今日は里崎を捕手、橋本をDHで使ったけれど、逆で使ったらどういう結果になるだろうか。
投手陣は、先発の小林宏が6回に早々とスタミナ切れを起こして捕まってしまい、早めの降板になったが、中継ぎ陣はほぼシーズン通りの投球が出来ていた。地上波のテレビ中継では切られてしまったようだが、最後の小林雅のストレートは非常に素晴らしかった。サムスンの打者からあれだけ空振りを奪っていたのは彼だけ。伸びがあったのだろうね。あと、サムスン打線がタイミングを取りにくそうにしていたのが左の藤田。大きく分けてスライダーと直球の2種類しか投げていなかったけど、右打者の外角から真ん中へ入ってくるスライダーに手が出せずにいた。直球にはしっかりと合わせられていたけれど。右打ち左打ち関係なく、各打者が苦労していたから、再戦の際には鍵を握る中継ぎ投手になったりして。
韓国のプロ野球を生で見たのは今日が生まれて初めてだったけれど、予想に反して優れた部分や逆に弱い部分をいろいろと目にすることが出来て新鮮だった。サムスンの応援団は3塁側ベンチ上に陣取っていて、応援台の上でチアが踊っている様子などは学生野球や社会人野球の応援風景を見ているようだった。プロ野球における日本と外国のクラブチーム同士の対戦は今まで見られなかったが、今後もこれを続けて、アジア全体の野球のレベルを上げて、いずれはアジアチャンピオンが真のワールドシリーズでMLBを制覇したチーム(今年はホワイトソックス)と対戦できる時が到来することを願ってやまない。

                                          • -

今日はドームに17:10頃到着。入場前のチェックが厳しかった〜。
まずは金属類をビニール袋に入れるよう指示される。携帯や鍵、カード類など。アクセサリーを身につけている場合は外さなくてはいけないのかも。そして最初に手荷物検査。バッグのチャックは全開で、底まで手を突っ込まれた。次に金属探知機で厳しくチェック。これらを通過してようやくゲート入場準備完了! 外野席につながる25番ゲートから入場。すると、
「ライトスタンドは既に満員!!」
とのこと。レフト側のバックスクリーンよりの通路からスタンドへ入ると、マリーンズの白ユニを身にまとったサポーターでぎっしり。ようやく最上段付近に席を見つけるも、前方の柱のせいでスコアボードやバックネット裏のスピード表示の部分が死角に。さらには、マリーンズ攻撃時には周りがほぼ全員立ち上がり、

一般人(マリサポではない人、マリーンズのユニを着ていない人)にとっては窓際族状態!


応援するのはOKだが、ユニを着ずにその場にとどまれる雰囲気とはとても言えず、


2回表終了時点でバックネット裏2階自由席へ避難。移動後の場所は客の入りもまばらで、ゆったり見つつスコアもつけることが出来た。
ネット裏から外野席を見ると白一色で壮観。ベニーやフランコの応援歌etc.でジャンプする光景はまさに1ヶ月くらい前にどこかで苦汁を舐めさせられた時と一緒だった。外野席だけでなく、2階席でもライトポール際近くでも外野と同じ光景が見られた。マリサポの声のボリュームはというと・・・ ドームで屋根がついているから反響して・・・ どれだけすごいかはドームへ行って生で感じて下さいな(笑)。マリンでのプレーオフに比べて人数は少なかったですが、ドームのアシストによりあの時を超越していたかも。
決勝も見に行きますが、マリサポの集う外野席には懲りたので、41番ゲートから入場し、バックネット裏中央付近の2階自由席に陣取ろうかと考えております。

最後に今日撮影した写真を数枚。



日本&韓国の国歌斉唱



マリサポがライトスタンドを埋め尽くす!



勝利監督(バレンタイン監督)インタビュー