日本シリーズ第1戦

【7回裏1死濃霧によりコールドゲーム
千葉ロッテマリーンズ 10−1 阪神タイガース
勝利投手:清水直1勝 敗戦投手:井川1敗
本塁打
(マ) 今江1号ソロ、李承菀1号ソロ(井川)、里崎1号3ラン、ベニー1号2ラン(橋本)

予想もしなかった大差がつきました。濃霧で7回コールドになったのは残念でしたが、もしあのまま続行していたらとんでもない試合になっていたかもしれません。
マリーンズはPOで見せた守備の堅さ、先発投手陣の粘り、チャンスで確実に得点を奪うことに加えて、効果的に本塁打が飛び出し、一方的な展開になりました。
初回に今江の本塁打で先制、5回に藤本の犠飛で同点という展開は、PO第1ステージの初戦の展開によく似ていました。(今日はマリーンズが先取点を取った点が違いますが) この時との違いは、同点に追いつかれたチームが直後に追加点を奪ったこと。5回裏無死1塁の場面での西岡のプッシュバントは絶妙でした。その後、今江が初球でバントを試みた時点で、タイガース先発の井川にかなり動揺が見られ、結果的に適時打2本を許してこの回に3失点。井川の投球内容、マリーンズの攻撃のソツのなさはいずれもレギュラーシーズン通りの結果になりました。
タイガースの打線は、やはり真剣勝負の場から離れていた日が長かったせいか、振りの鈍さと積極性の欠如を感じました。POの第2ステージではホークスも実戦の勘を取り戻すのに苦労してましたが、タイガースも早く勘を戻さないとあっという間に終わってしまいそうな気がしないでもないです。
試合後のインタビュー。清水直が「(日本一を)甲子園で決めてきます!」ビッグマウスを発揮! この発言が凶と出ないといいのだけれど。
思い出すのが昨年の日本シリーズ第3戦。逆転に次ぐ逆転、ドラゴンズの中継ぎエース・岡本をめった打ちして勝利し、ライオンズが2勝1敗とした試合後のこと。伊東監督が
「所沢で(あと2つ連勝して)決めます!」
と宣言した時には、所沢のライトスタンドで「やっちまったよ・・・」と心の中でつぶやいてました。確かに相手の中継ぎの好投手を打ち崩し、流れはライオンズに傾いたはずが、翌日は台風で中止。第4戦はドラゴンズ先発・山井のスライダーに手を焼き、5戦目は中4日先発のエース・川上にひねられて、ドラゴンズに先に王手を許す展開に。その後、ナゴヤでライオンズが連勝して日本一になったから良かったのだけど、日本一になれていなかったら、監督のあの発言が問題になって、もしかすると戦犯扱いされていたかも。
マリーンズの皆様には、今日の大勝に気を緩めることなく、今日の非常にいい流れを明日につなげてもらいたいものです。マリーンズは「王者」で、「おごらず」らしいので。