本日のライオンズ戦(福岡Yahoo!Japanドーム)結果

vs.福岡ソフトバンクホークス戦第10回戦 ライオンズ6勝4敗

福岡ソフトバンクホークス 2−3 西武ライオンズ
勝利投手:西口12勝3敗 セーブ:森2勝2敗3S 敗戦投手:和田9勝6敗

本塁打
(ラ)G.G.佐藤2号ソロ(和田)

昨日に続いての接戦で、試合のLIVE映像を見ていて心臓に悪い試合だった。
西口は立ち上がりに4連打で2点を失ったが、以降はピンチを再三招いたものの、無失点で7回まで投げ抜いた。今年はどの試合でもそうなのだけど、直球の伸びが全盛期に近い状態にまで戻ってきている。セットで140km台の半ばが出るというのはここ数年なかった。昨年から実行している「禁煙」効果の賜物なのかな。また、制球を大きく乱すということも減ったように思えるが、これはワインドアップの投球をするようになったのが影響しているのか。今日の投球で一番力がこもっていて気迫を感じた場面は、5回1死1,3塁の場面からカブレラ、鳥越を連続三振にとった場面。絶対に同点、逆転は許すまいと渾身の力で投げた球が最高のコースへ行き、2人とも見逃し三振。しびれました。車でいえば、アクセルを思い切り踏んだ状態。5回まででかなり体力(ガソリン)を消耗したにも関わらず、よく7回まで投げ抜きましたよ。
攻撃面ではホークス先発・和田の前になかなか繋がらなかったものの、4回のGGの本塁打は値千金だった。完璧な当たりが、ライオンズファンの待つ左翼スタンドの上段へ。先週の和田との対戦の時もそうだったのだが、GGは和田との相性が非常に良い。というか、GGが打席に立つと、和田の投じる球が自然とGGの打ち頃のコースへと吸い寄せられるかのようにも見える。今日の本塁打もほぼ真ん中への直球。バットの芯にさえきっちり当てることが出来ればという球だった。本塁打を打った後の2打席は外角の球をうまく使われ、結果を出せなかった。今後、和田との対戦の時の課題は、外角の変化球への対応だろう。
僅差ということで、西口降板後の投手継投がヒヤヒヤものだったけれども、8回1死からの星野、そして9回の森とほぼ完璧に近かった。中でも、配球面であっぱれ!をあげてもいいと思ったのが、9回1死1塁、打者・ズレータの場面。初球、2球目とワンバウンドになるフォークで2ボール。その後、直球で空振り、ファールでカウント2−2。ズレータをより確実に打ち取るには、フォークで空振りを取るのが一番だと思い、勝負球はほぼ100%フォークでくると思っていた。ところが実際には、見事にその裏をかいて、外角低め(ゾーンギリギリの高さ)への直球で見逃し三振。まさか真っ直ぐとは思わなかった。直球を投げて、力みで甘いコースへのは怖かったから。捕手の裏をかくリード、そして捕手の要求通りのコースへ投げられたシンジ(森)にあっぱれである。
苦しみながらも逃げ切ることが出来たのは大きい。明日は3連戦の勝ち越しをかけて、河原が先発する。思えば、河原がライオンズに移籍後初登板は福岡で、しかも初勝利をあげた験の良い場所。初勝利をあげた試合で投げ合った相手の先発投手は新垣だった。そして、偶然にも明日のホークスの先発投手も新垣である。河原にとってはおそらく球宴前の最終登板。ホークスに先週の所沢での借りを返した(リベンジした)と言わせぬよう、ライオンズを勝利に導く投球で締めくくってもらいたい。