日本プロ野球史上78人目のノーヒッター誕生の瞬間を…


本日のライオンズ戦の結果(QVCマリンフィールド)の結果


vs.千葉ロッテマリーンズ戦第6回戦 ライオンズ4勝2敗


試合開始:18:15 試合終了:20:59 試合時間:2時間44分 観衆:14,371人


マリーンズ 0―2 ライオンズ


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(L)岸(9)
(M)成瀬(7)〜南(2)


勝利投手:岸3勝2敗  敗戦投手:成瀬3勝2敗


本塁打 なし


もう、今日はタイトルに書いたことに尽きますね。




平日ナイターって、仕事の関係で年に何回かしか行けないんですよ。今日はたまたまGWの谷間ということで、上司からの指示もあり年休を取っていました。年休だからといって家でゴロゴロせず、チーム状態も悪い中、わざわざ幕張の浜まで参戦しに行ったご褒美で大記録達成の瞬間を目撃できたのかなと思っています。


正直、初回の投球を見た限りでは、今日の岸は7回くらいまで行ければいいなぁという感じでした。


ストレートの走りは非常に良かったのですが、初回は先頭の伊志嶺、2番の鈴木大地に7球ずつ、3番の井口に6球と最初の打者3人で既に20球を投じていました。それがそれが、終わってみたら117球でノーヒットノーランですよ。ちなみにイニングごとの投球数を初回から9回まで順番に並べると、


23、14、6、14、9、11、12、12、16


初回だけ多かったんですね。2回以降アクセル踏んで投球内容が格段に良くなったわけではないですが。ボールが先行した時も相手打者が手を出してくれて、しかも凡打凡飛で助けられました。一つ言えるのは、球審の栄村氏のストライクゾーンが中盤以降僅かながら広めになったかなぁという感じがレフトスタンドから見る限りはしました。


岸の大記録達成は「打線の淡白さ」 も助けたかもしれません。入った得点は2回表2死満塁から直人(渡辺直)のライト前適時打1本での2点だけ。他のイニングは1人くらい走者は出したものの、チャンスらしいチャンスは得点した2回以外では6回の満塁機くらい。攻撃時間が割と短く、味方の攻撃中のベンチ内やベンチ前での調整もうまく行った気がします。


2−0で迎えた9回表。攻撃は1番から始まる打順。勝利を確実にするために追加点が欲しい場面ではありましたがあっさり三者凡退。ソロ1本くらいで追加点を奪えていても良かったかもしれませんが、これはこれで良かったかなと。



9回裏のマリーンズの攻撃は8番里崎の代打・根元から。二ゴロに打ち取って1死。ただ続く9番・岡田、1番・荻野貴(途中出場)と俊足打者2人を残していたのでドキドキものでした。ストレートの球威が十二分にあったので、中途半端に当たって当たり損ねのボテボテのゴロが三塁手前に転がったりしたら… 


なんて不安もよぎりましたが。


終わって振り返ると、一番ヒットになりそうだった場面は、6回裏1死で岡田が遊ゴロを放ったところかな。俊足左打者ということで、特にセカンド、ショート方向へ正面から少しずれた所に飛ぶと内野安打になる可能性が高いので。


ノーヒットノーランの達成の瞬間を生で見たのは人生初です。ライオンズ戦は年間40〜50試合くらい現地参戦(応援)してますが、それだけ見ていても初めて。以前に完全試合未遂事件(9回までパーフェクトだったが0−0のまま延長戦に突入。延長10回に打たれて記録を逃して参考記録扱いに。)は現地にいましたが。あの日のことです。


2005年8月27日(土) ライオンズvs.イーグルス西武ドーム


↑の時は9回表の攻撃を三者凡退に抑えても裏で得点しない限りは記録達成にはならなかったので、それほどドキドキはしませんでした。今回は9回裏抑えきったらその場で記録達成でしたから、感覚が全然違いました。


この時も含めて3度あと一歩の所までいって逃した西口先生は41歳の今でも記録達成できず。その西口先生に憧れて、2007年にライオンズに自由獲得枠で入団した岸があっさりと達成。こんなものなんでしょうか。


岸のノーヒットノーランで浮かれた気分になりがちなのですが、たった1つ勝利を手にしただけなのです。ノーノー達成ならオマケで+2勝とかあればいいんですけど。


岸のお立ち台でのコメント。


「(今後の目標について聞かれ)1つでも多くチームを勝たせることです。


今日勝ってもまだ借金10あることは絶対頭の中から消してはいけません。何位を目指すかどうこう言う前に、大量に抱え込んだ借金を1つずつ返していくこと。これだけを考えて、まずは明日、約1か月ぶりの連勝を果たすべく、首脳陣、選手、スタッフ全員で向かって行ってもらいたい。今日はこういう大記録を達成した試合で、采配云々の場面もなかったので何も言いません。でも、また明日から?な場面があれば厳しく追及していきますよ。

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今日はGWの谷間。3日後は端午の節句。マリンのバックスクリーン後方のポールにも掲げられていましたよ、鯉のぼりが。



試合終了後は、明日の試合用のゲート前シート貼りと、カモメの窓口で前売り券購入。



当日券より前売り券の方が高いっておかしいよな、この糞フィールド。


↑ビジター外野応援席は前売り券、当日券とも元値は同じ。しかし、当日券購入の場合はビジターFC割引200円がきくので、それだけ安く買える。


帰りは海浜幕張から京葉線に乗って帰宅の途に。舞浜駅は22:30頃通りました。当然ながらあの場所から帰る人々が大挙して乗り込んでくるわけですよ。GWの谷間だからか多かったですね、やっぱり。


〜〜〜〜〜(2014.05.03追記)〜〜〜〜〜


ノーノーを達成した翌日のスポーツ紙。岸の記録を1面で取り上げたのが1紙、裏一面が2紙でした。


西武岸ノーヒットノーラン 1四球準完全【日刊スポーツ1面】


西武・岸、わずか1四球「準完全試合」相性抜群QVCで8連勝!【サンケイスポーツ裏1面】


岸 過去3度“失敗”の西口に「申し訳ないです」 【スポーツニッポン裏1面】


石井一久氏が語る“愛弟子”の凄さ 岸の良さは“プライドのなさ”【スポーツニッポン2面】