復帰初戦の中村が2ラン、松永がプロ初セーブ!

vs.北海道日本ハムファイターズ戦第18回戦 ライオンズ8勝10敗


試合開始:18:01 試合終了:21:19 試合時間:3時間18分 観衆:15,160人


Lions  5―4  Fighters


【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(F)吉川(6)〜菊地(1/3)〜宮西(0/3)〜建山(1)〜谷元(2/3)
(L)西口(5)〜木村(1 1/3)〜星野(1/3)〜藤田(1 1/3)〜松永(1)


勝利投手:藤田2勝1S セーブ:松永1S 敗戦投手:建山3勝7敗


本塁打 
(L)中村37号2ラン(吉川)


1か月ちょっとぶりの先発マウンドに上がった西口だったが、毎回のようにヒットを浴び、ピンチを招きながらも4回まで無失点投球。5回に先頭の田中賢を際どいタイミングでの内野安打で出塁させ、稲葉、高橋の連打にスレッジの犠飛で2失点し、同点の場面で降板したため、勝ち負けはつかず。田中賢の内野安打はアウトだったような… レフトスタンドから見る限り。


2番手で上がった木村は、先週末に福岡でメタメタになって以来の登板だったけど、セットでの投球、コントロールに課題が残った。走者がいない場面では、ストレートの威力、制球ともいいモノを出すのだけど、走者を背負ってしまうと… 変化球もボール球で空振りを取れないとまだ苦しいかな。


木村が登板して勝ち越し点を許し、代わった星野もスレッジに犠飛を許して2点リードを許したけど、その後マウンドに上がった太陽(藤田)が1 1/3回を4人パーフェクトに抑えたおかげで流れがきた。


打線の方だけど、膝裏の炎症でしばらく離脱していたおかわり(中村)が今日から復帰。1打席目は右飛に終わったけど、ライト方向へいい感じで打球が上がっていた。そして2打席目、カウント1−0からの2球目を弾丸ライナーでレフトポール際へ「復活の本塁打を打ち込んだ。第4打席でもチャンスメイクをすべき場面で、建山のストレートを詰まりながらもセンター前へ。2安打とも効果的なヒット(ホームラン)で、存在感の大きさを感じさせた。残り23試合、イーグルスを追い抜いてCSに出るために、爆発してもらわないとな。休んでいた期間の分も含めて。


おかわり不在の間、4番を務めることが多かった後藤も、8回のチャンスの場面で結果を出した。打球が上がった瞬間は、「犠牲フライで同点」と思っていたら、打球を追っていたライト・紺田が芝に足をとられて、仰向けに転倒。センターがバックアップに行っていたので、1塁走者・大崎の本塁生還のタイミングも微妙になったけど、果敢なヘッドスライディングで勝ち越し点を奪った。1死1,3塁で後藤が打席に立った場面で、1塁走者のおかわりを大崎に交代しておいたのが功を奏したのだけど、おかわりに代走を出すのも思い切った采配だった。「アウェーの洗礼」という言葉は、ホーム側のファンの後押しがアウェー側の選手に与えるという意味で使われることが多いと思っていたけれど、グラウンドの芝生がこういう形で与えてくれるとはね。


この采配よりもっと驚かされたのが、1点リードした最終回のマウンドに左腕の松永を上げた采配


確かにファイターズは1番の田中賢からで左と右が交互に並ぶ打順ではあったのだけど、ストッパー役として登板した経験が全くない投手を、しかも1点リードという痺れる場面で登板させるなんて。8回裏の攻撃の時にブルペンで投球練習していたのが松永だけだったので、予感はあったのだけど、まさかホントにやるとは。各打者に対して初球は得意球のカーブでストライクを取り、ストライク先行の投球で三者凡退に抑えてゲームセット。
最後に稲葉から見逃し三振を取ったストレートはコースが素晴らしかった。カーブでカウントが稼げれば、左打者へのワンポイントリリーフとしても使えるかも。


今日は、ビックリだらけの采配が見られたゲームだったけど、いつもはウチが逆転されてしまう8回に、ファイターズの優秀な中継ぎ投手を打ち崩して逆転して、そのまま逃げ切り勝ち。この前の日曜に仙台でサヨナラ負けを食らって以来、ちょっとおかしくなっているように見受けられるファイターズをホームで3タテした。イーグルスも得意のオリックス相手に3タテしたので、3位とのゲーム差は詰まらなかったけれど、これからもイーグルスの勝ち負けは別にして、とにかく勝ち続けることだけを考えて戦って欲しい。


明日からは対戦成績ではかなりリードしているオリックス戦だけど、2週間前は神戸、大阪で負け越したし、気を抜かずに勝利へ向かってまい進するのみ。


采配も驚かされたけど、8回に勝ち越した後、ヨシヒト(石井義)の場面で和田一浩(現・ドラゴンズ)のライオンズ時代の応援歌が流れたのにもビックリした。たぶん背番号つながりなのだろうけど。2年ぶりに歌ったので、不覚にも振り付けがあったことも忘れてしまっていた…。


ヒーローは、最後の1イニングを三者凡退無失点に抑え、プロ初セーブを記録した松永投手と、



決勝打となる2点タイムリー2塁打を放った後藤選手! (そうですね…)