本日のライオンズ戦(インボイスSEIBUドーム)結果 


vs.阪神タイガース戦第3回戦 ライオンズ2勝1敗
試合開始:13:31 試合終了:17:44 試合時間:4時間13分 観衆:36,324人


西武ライオンズ 5×―4 阪神タイガース 【延長10回】


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 4 9 1
0 1 1 0 2 0 0 0 0 1X 5 10 1


【投手リレー】(カッコ内の数字は投球イニング数を示す)


(T) オクスプリング(4 2/3)〜ダーウィン(1 1/3)〜能見(1)〜藤川(2)〜久保田(1/3)
(L) 松永(3 1/3)〜許銘傑(4)〜星野(1/3)〜石井貴(1 1/3)〜小野寺(1)


勝利投手:小野寺1勝12S 敗戦投手:久保田3勝3敗10S


本塁打
(T)スペンサー2号3ラン(松永)


【経過】


2回、田原の中前安打でライオンズが先制し、3回には中島の左前安打で2点目を奪った。4回には失策とスペンサーの3ランでタイガースが逆転。5回裏、片岡とカブレラの適時打で同点に追いつき、タイガース先発・オクスプリングをKO。その後、両チームチャンスを作りながらも無得点が続き、延長10回1死2塁から中島の左越え安打でライオンズがサヨナラ勝ち。タイガースとの3連戦は勝ち越しで終了。延長10回の1イニングを抑えた小野寺が今季初勝利。


【戦評】


序盤から両先発投手の球数が多く、長い試合になった。
ライオンズ先発・松永は初めて生で見たのだけど、投球時の左腕の振りは前川(オリックス)に似ているような気がした。制球の悪さも似ていて、フルカウントになることが多く、球数を要した。際どいコースを突いてカウントを悪くするのは仕方ないけれど、ストライクゾーンから大きく外れてボールになる球があまりに多かった。1軍でやっていくには細かな制球を身につける必要がある。ストレートのキレは良かった。


打線は、ヒットで出た走者を確実に還すことが出来ていた。今日は久々に走りまくり、4盗塁を決めたけれど、そのうち3つが得点につながった。おかわり君(中村)の盗塁にはビックリした。タイガースバッテリーも完全にノーマークにしていたようだったが。オクスプリングから4盗塁。クセがバレバレだったようだけど、ベンちゃん(和田)はアテネ五輪で彼の投球を生で見ていたので、そのあたりから情報が入っていたのもあるかもしれない。


中盤以降は、ライオンズ打線は塁に走者を殆ど出せなかった一方、タイガースは8回から3イニング連続で得点圏に走者を進めた。それでも得点できず。昨日のライオンズの拙攻を見ているようだった。8回1死1.3塁のピンチで、藤本をカウント1−3から三振に打ち取ったのが最も大きかった。8回以降はライオンズの勝利の方程式のトリオがタイガース打線を抑えたのだけど、毎回ピンチを作り、最後は三振でピンチを切り抜けるということで、ライオンズファンにとって「心臓に悪い」シーンの連続だった。


延長10回、ショウゴ(赤田)が初球を左前安打し、片岡が確実に犠打を決めて、ナカジ(中島)がサヨナラ安打。ナカジは最近調子を落としていたけれど、タイガースとの3連戦の初戦で適時打を打ってから上昇傾向か。今日も4打数4安打2打点、サヨナラ打も放った。最後のサヨナラ適時打は久保田のインハイの真っ直ぐをバットの根元でレフトフェンスまで持っていったもので、スポーツニュースで見たウチの父親もべた褒めだった。
ショウゴは、10回のピンチで守備から入り、直後に打席が回ってきた。ここ最近スタメンを外れる試合が多く、スタメン復帰を目指すためにも、イニングの先頭打者として出塁できたことは大きかった。試合の最初から出て、今日5回目の打席であれば、ヒットが出ていたかどうかは分からない。


サヨナラを決めた延長10回から、タイガースは抑えの久保田をマウンドへ送ったが、ライオンズにいい結果となって表れた。8回と9回は、藤川に対してライオンズ打線は6者連続三振と、特にストレートに対してバットに当たる気配すらしないような状態だった。藤川が3イニング目も投げていたらどういう結果になったかは分からないが、ライオンズ打線からすると、藤川が交代してもらって少しは胸をなで下ろしたのでは。ちなみに、今日の敗戦投手・久保田と勝利投手・小野寺は常盤大学時代の同級生。大学時代は久保田がエースだった。


所沢での試合とはいえ、アウェー状態に近かった3連戦で2勝1敗と勝ち越し。今日は先発の松永があれだけ苦しみながらも、中継ぎの許銘傑が試合を作って、サヨナラ勝ちへとつなげることができた。ドラゴンズ、タイガースとの6連戦で4勝2敗の勝ち越し。上出来ではないだろうか。
来週の前半は敵地で連敗したカープとの3連戦。ビジターでは1つも勝てなかったので、ホームでは全て勝つつもりで頑張って欲しい。

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タイガースとの公式戦をライオンズファンとして見るのは今日が初めてだったけれど、タイガースファンの応援のボリュームの大きさにはたまげた。内外野関係なくメガホンを打ち鳴らし、外野と内野で数秒のタイムラグがあるから、地鳴りのような響きになっていた。3塁側だけでなく、1塁側にも半分とはいかないまでも予想以上にタイガースファンが紛れていた。神宮が「東京甲子園球場」と呼ばれることがよくあるけれど、タイガース戦でのスワローズファンの気持ちがよくわかったような気がした。敵チームのこれだけの大声援を聞けば、所沢でのタイガース以外のチームの応援がしょぼく聞こえてしまうかもしれないな。


今日のヒーローは、サヨナラ適時打を放った中島選手!



7回にジェット風船を飛ばすタイガースファン。上が3塁側内野、下がレフト外野付近。