> ドラゴンズファンと、地元・福岡での胴上げを期待するホークスファンには申し訳ないですが、あっさりとナゴヤで終わってしまうでしょう。4勝1敗くらい、最後は秋山監督の胴上げで。
第2戦を終わった段階で、シリーズ予想は外れ確定です。
僅差の試合にはなるだろうと予想はしていましたが、予想以上にホークスが点が取れない、チャンスをモノにできない。谷繁のリードに翻弄されている印象です。第2戦は、スチールのタイミングまでバッチリ読まれていましたし。
一方で、ドラゴンズもチャンスで点が取れないシーンが見られるものの、相手投手の失投を逃すことなく得点につなげています。昨日の平田の同点打が特にそうでした。
両チームとも先発投手は頑張っていますが、リリーフ投手の出来で差がついています。馬原が2戦続けて延長10回に登板し、決勝点を献上しました。ホークス中継ぎ陣の唯一といってもいい「不安点」がモロに悪い方向に出てしまっています。正直この状態であれば、僅差の展開で使うのは厳しいとは思いますが、明日の第3戦以降どのように使っていくのでしょうか。
ドラゴンズは昨日、一昨日と同様の戦い方をすればいいでしょう。一方のホークスは、レギュラーシーズンの独走につながった「機動力」を発揮できるかどうか。あとは内川がどれだけ打てるかでしょう。
ホークス打線を抑えられるのは、ドラゴンズの投手陣はじめバッテリーが優秀であるからだと思いますが、このシリーズをライオンズの関係者はきちんと見ているでしょうか。どのように抑えているのかしっかりと研究して、来シーズンにつなげてもらいたい。ボコボコにされた今年の借りを返すべく。
さて、ホークスはシリーズ第1戦と第2戦、本拠地で連敗しました。
1950年から始まった日本シリーズは今年で62回目。開催地が日替わり状態だった1950年を除き、昨年までの60回のうち、今シリーズ同様に本拠地連敗スタートとなったパターンは12回ありました。全体の2割、意外に多いのです。
その12回あったケース、本拠地連敗スタートを切ったチームが、各々のシリーズでどのような結果(勝敗)になったかを下に示してみます。(最近から古い方へ)
2000年 巨人 ●●○○○○ 4勝2敗 (ダイエー)
1996年 巨人 ●●●○● 1勝4敗 (オリックス)
1995年 オリックス ●●●○● 1勝4敗 (ヤクルト)
1993年 西武 ●●○●○○● 3勝4敗 (ヤクルト)
1990年 巨人 ●●●● 0勝4敗 (西武)
1985年 西武 ●●○○●● 2勝4敗 (阪神)
1982年 中日 ●●○○●● 2勝4敗 (西武)
1980年 広島 ●●○○●○○ 4勝3敗 (近鉄)
1976年 巨人 ●●●○○○● 3勝4敗 (阪急)
1967年 阪急 ●●●○○● 2勝4敗 (巨人)
1965年 南海 ●●●○● 1勝4敗 (巨人)
1951年 南海 ●●●○● 1勝4敗 (巨人)
年度の横に示したのが該当チーム。横にそのチームの星取表とシリーズの勝敗。一番右のカッコ内に、その時の対戦相手を示しました。
これを見ると、第3戦も落としたパターンが7度もありますが、一度も逆転日本一を果たしていません。さらに、その7度のうち5度までもが第5戦までで決着しています。
逆に、第3戦を取って1勝2敗に押し戻したパターンは5度。この5回はいずれも第6戦以降までもつれこんでいます。
過去のデータからすると、逆転で日本一まで持っていくのは非常に厳しいと言えます。
しかし、第3戦をとれば100%第6戦以降までもつれているデータからすれば、何とか明日の第3戦をとって、さらにナゴヤで最低もう1つ(4戦or5戦)とって福岡に帰れれば、もしかすると…という展開もあり得るということです。
ホークスもこのままズルズルいくわけにはいかないでしょう。
せっかくCS(プレーオフ時代も含め)を初めて突破してシリーズに進出できたのに、あっさり敗退では、短期決戦に弱いレッテルを再びはられてしまうことにもなりかねません。
今回のシリーズは第三者的に見せてもらっていますが、面白いシリーズにして欲しいものです。
個人的には、昨日のテレ東でのノムさんの解説は非常に聞き甲斐がありました。