先制点を許し、一度も追いつくことなく、CSファイナル4連敗で終戦…

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本日のライオンズ戦の結果(メットライフドーム)の結果

 

クライマックスシリーズ・パ ファイナルステージ】


vs.福岡ソフトバンクホークス戦第4回戦 ライオンズ1勝4敗(アドバンテージ1勝を含む)

 

試合開始:14:00 試合終了:18:00 試合時間:4時間00分 観衆:29,146人

 

ライオンズ 3-9 ホークス 

 

【投手リレー】(カッコ内は投球イニング数を示す。)
(Sh)バンデンハーク(4 1/3)~嘉弥真(1/3)~髙橋純(1/3)~石川(1)~甲斐野(1)~モイネロ(1)~森(1)
(L)本田(3 0/3)~平良(1 1/3)~松本航(1)~小川(0/3)~ヒース(1 2/3)~増田(2)

 

勝利投手:髙橋純1勝  敗戦投手:本田1敗

 

本塁打
(Sh)今宮1号ソロ、グラシアル3号ソロ(本田)、今宮2号2ラン(松本航)、3号2ラン(増田)
(L)メヒア1号ソロ(バンデンハーク)、山川1号ソロ(石川)

 

2008年の日本シリーズ第5戦以来のライト芝生エリアからの参戦。今年で言えば仙台、釧路、帯広では1塁側がビジター(ライオンズ)側になるのでライトでの参戦になったのですが、所沢ではグラウンドの高さに近いところで見られるので、少し違和感がありました。11年前まではこれが普通だったんですけどね。角度の若干の違いはあるとはいえ。

 

 
ホークスに先制点だけは取られないようにということで、先発の本田は初回と2回は踏ん張ってくれたのですが、3回に今宮に先制のソロを浴び、4回には先頭のグラシアルに追加点となるソロを浴び、じわじわ点差をつけられていきました。


ただ一方的な展開にはならず、0-3の4回にはアグー(山川)のレフト前ヒットで1点を還し、5回には先頭のメヒアに左中間へのソロが飛び出して、2-3の1点差。ホークスが先発のバンデンハークを諦めて左の嘉弥真を投入してきてからも、秋山のセンター前ヒットと森友哉の四球で同点のチャンスを作り、さらに3番手として右の髙橋純を投入後も、おかわりさん(中村)がフルカウントから四球を選んで、2死満塁。ここで一気に逆転したかったのですが、外崎が二ゴロに倒れて、1点差に追い上げるにとどまりました。


5回裏の攻撃、おかわりさんが打席に立った場面で、チャンステーマが流れそうな雰囲気を感じたのですが、選ばれたのが何と「西日本チャンステーマ」。おそらくホームゲームで使われたのは初めてだと思います。西日本(関西より西)の試合でしか使われないので、認知度が低いなと今日実際に使われてみて感じましたが、チャンスで使った時の得点率が非常に高いテーマです。応援歌としての最後の切り札を投入してきたなと思いながらずっとジャンプしていましたが、これでも追いつくことはできず。今日の勝敗の分け目は、5回裏に逆転まで持っていけるかどうかだったかなと思います。自分はこの場面でビハインドのまま終わったことで、今日で終了してしまうかもと少し覚悟しました。それにしても、西日本チャンテはジャンプしながら声を出す時間帯がチャンテ4より長いからしんどい…。甲子園のくそ狭い座席でしかやったことなかったからなあ。人工芝の上でフルパワーでジャンプし続けたら、足が攣りそうでした…(汗)


チャンスで得点できないと、その次のイニングで相手に流れが行ってしまうわけで、6回表には今宮に今日2本目となる2ランが出て2-5。残り4イニングあって3点差というと逆転は困難ではない点差ではあるのですが、このCS4試合のライオンズの打線を見る限り、非常に重く感じられる点差でした。


追い上げて、突き放されての繰り返しでしたが、7回以降は離されていくばかりでした。7回には甲斐の代打・長谷川勇に一塁線を破られる2塁打を許し、今日絶好調の今宮に4本目のヒットとなる適時打を打たれて、3-7と4点リードを許すことに。7回以降、ホークスは甲斐野→モイネロ→森という継投になることはわかっていたので、この時点での4点差は重すぎました。


今日も打線は3点しか取れませんでした。ソロ本塁打2本に適時打1本。走者を溜めてからの一発であれば効果的なのですが、単発ではねえ。そもそもこのCSでの本塁打は、今日の2本以外だと、第2戦の外崎のソロのみ。(これもソロ)


打線が湿ったままの4試合でしたが、そうさせてしまったのも投手陣の失点が序盤からあまりにも多かったから。失点が多いだけではなくて、四球も絡んで、守備の時間が非常に長くなってしまうために、攻撃になった時のリズムが生まれにくい状況になったと思います。第2戦の8回にヒースが三者凡退に抑えた後、第2戦の9回から第3戦、第4戦と計19イニング連続でライオンズ投手陣はホークスにヒットを許し続けました。これでは攻撃のリズムもへったくれもありません。


投手陣の制球を含めた投球術に問題があることは百も承知ですが、リードする捕手ももっと打者の内角を意識させるようなリードを考えないと。今日の居場所からは割と配球が見やすかったのですが、左投手は左打者の外角へ、右投手は右打者の外角への要求が多く、攻めの投球が出来ているように思えませんでした。内角攻めをしないから外角に投げても打者は振ってくれないんですよね。スタンドから見る限り、逃げの投球で何とかかわせれば(抑えられれば)という配球にしか見えませんでした。


一昨日(第3戦)の試合へのコメントにも書きましたが、このCSについては監督の選手起用についても大きな問題があったと思います。


まず野手について。こちらはレギュラーとして出場する9名(DHを含む)とベンチにいる要員の実力差が大きすぎるので、どうしてもスタメンを固定せざるを得ない事情はわかります。ただこうなってしまったのは選手だけの問題ではなく、レギュラーシーズンにおいて、大量リード、大量ビハインドといった大勢が決まった展開の試合で控え選手を積極的に起用しなかったことが、ベンチメンバーの底上げを抑制することになってしまったと思います。控えの選手をベンチに置いておくだけ(使わない)→試合経験を積めずに能力向上が図れない→レギュラークラスとの差が詰まらない→レギュラー選手は安泰(安閑とする)という悪循環ですね。チーム内での競争意識が生まれません。レギュラーを固定してしまうと、誰かが故障すると替えがきかなくて一気に戦力ダウンしますし(8月上旬に何日か続けて故障者が続いた時のように)、CSや日本シリーズといった短期決戦では調子が悪くても代わりがいないので使い続けざるを得ず、悪い流れを変えられないことになります。野手で言うと、第3戦&第4戦のレフトと4戦通じての捕手ですかね。おかまさん(岡田)が8月上旬に離脱して今シーズン復帰が絶望になったのはすごく痛かったと思います。短期決戦で流れを変える一つの方法として捕手を代えるやり方もあったでしょうし。


野手については層が薄いことはわかっているのでやむを得ない面もあるとと思いますが、投手起用についてははっきり言って起用の意図が?な場面が、CS4試合の中で数多くありました。今日については、4回途中から登板の平良は完全なる火消し役(ホークス打線の勢いを止める役)で出てきているので、4回を抑えきった所で交代させるべきところを、5回も続投させて、走者を溜めたところでスイッチ。いわゆる回跨ぎをさせていました。3番手の松本航は普段先発投手をやっているので除くとして、5番手のヒース、最後に投げた増田もイニング跨ぎをしましたが、いずれも2イニング目に失点。もう1点もやれない状況であれば、1イニングずつ刻んで、登板するイニングに集中してもらうのがベストだと思いますが。


というか、今日の8回に4点ビハインドで増田を出すなら、なぜ第1戦の9回、1点ビハインドの場面で増田ではなく榎田を使ったの?(榎田を使った結果、3失点) 第1戦の終盤での継投ミスが、結局第4戦まで尾を引いてしまいました。初戦の継投ミスから意味不明な継投がずっと続きました。


監督は今日の試合後、「さらに上を目指すなら引き出しを増やさなくてはいけない」と話していたようです。引き出しとは何を意味するのか。おそらく選手層の厚さという意味で言っているのでしょうが、層の厚さはドラフト、外国人、FA、トレード、いろいろな手段で厚くする方法がありますが、それだけではなく控え選手、育ってほしい選手をいかに試合で使いながら成長させていくかということも手段の一つです。監督は来年も引き続き指揮をとられるようですが、その点を意識して、来シーズンは改善してもらいたい。


そして、もう一つ。野手出身の監督なので、是非優秀な投手コーチ(育成、起用とも)を傍らにつけてもらいたい。決して監督のイエスマンだけではなく。意見の食い違いがあるのは当たり前のことなので。


正直、レギュラーシーズン中もそうでしたが、CSの4試合を見ていて、この人に投手起用の最終決定権を与えるべきではないとまで思いました。どうやら今シーズンベンチにいた投手コーチは来年ポジションチェンジしていなくなるようなので、新たなコーチが配置されることになります。ライオンズ戦の中継の解説をされている方の中にもそれなりにまだ若くてやっていただきたいなと思う方もいらっしますし、ライオンズ球団の裏(フロント、編成系)にいらっしゃる方にもなっていただきたい方がいますし。プロレベルでのまともな指導が出来て、不調に陥った投手をきちんと再生できる方にやっていただきたいと思います。今年ブルペン担当だった西口コーチも現役時代ほぼ先発で通してきた人なので、ブルペン担当は適任ではない気がしますし。かといって1軍ベンチ担当も…??

 

4連敗で終わってしまいましたが、あまりに相手チームとの層の厚さ、フルパフォーマンスが出せる状態での力の差が歴然としていて、あっさり敗退してしまっても悔しさを感じず、この場に出ていること自体おかしいのではないかと思ってしまうほどでした。正直、初戦の負け方でこういう結果になることはある程度見えていたこともあって、こんな感情が湧いてしまったのかもしれませんが。


レギュラーシーズン制覇というところまでは来られる。(今年に関しては他チームに助けられたことは否定できない) しかし、その先のCS、日本シリーズといった短期決戦を乗り越えることができない。

 

現状の選手編成になってしまったのは、選手を起用する現場だけではなく、ここ数年のフロントにも問題があったと思います。選手層を厚くすることは一朝一夕に出来ることではないですが、最善の方法を選択して実践していってもらいたいと思います。若手が育つのにまだ数年かかるなら、Cランクで使えそうなFA選手で一時的に凌ぐというのも手だと思いますよ。特に今年のオフは。人的補償で相手チームに選手を奪われることもないですし。

 

試合後、ライトからレフトに回り、他グループの知人の一部にご挨拶に回りました。その後、さっさと球場を後にして、自宅に戻ってラグビーの代表戦観戦。後半追い上げられましたが、粘り強いディフェンス、タックルが素晴らしかったですね。ウチの投手陣も見習って、塁上を賑わせても点をやらないような粘り強い投球をしてくれればという目で見ていました。


ラグビーの方は、決勝トーナメントに進み、次は20日南アフリカ戦。その前の日には日本と同じグループで2位通過したアイルランドとNZ(オールブラックス)の試合がナイターで組まれています。同時間帯に日本シリーズの予定がありますが、ライオンズは出ないし、大っ嫌いなチーム同士の日本シリーズはつまらないことこの上ないので、ラグビー観戦しようと思います。来週日曜日、4年前と同じ結果が見たいなあ。

 

日本シリーズは世間が望む組み合わせになりましたが、CS4試合での勢いをそのままキープして、実力通りのパフォーマンスが出せれば、ホークスの方がかなり優位ではないかと思います。特に投手陣はレギュラーシーズンの疲労が取れた状態だと、パフォーマンスがものすごい高いです。このCSでも先発投手が3、4回くらいで降板しても、そこから少ない失点で試合の最後までもって行けるようなハイレベルな中継ぎ投手(第2先発要員、セットアッパー、ストッパーなど)が揃っていますからね。セリーグチャンピオンも打線の状態が良かったとしても点を取るのが困難でしょう。

 

明日からはオフになってしまいました。明日も所沢で選手と共に戦う気満々だったので、あらかじめ仲間から引き取っておいた第6戦のチケット(10/14に使用予定、結果的に払い戻し)を持っていくことを忘れて、郵送対応することになるという大失態。レギュラーシーズンでは仲間と先の試合のチケットの受け渡しをする時以外は、当日のチケットしか持っていかないですからね。

 

そういえば、今年は昨年同様11/23にパレードやるんですかね。終わり方が昨年以上にひどかったので、また見たいかと言われると…???

 

とりあえず、1年間お疲れ様でした。


11/23?にはファンフェスタに夜のイベントもあるようなので、そちらには行く予定なので、関係の皆様方にはそこでまたお会いすることになると思いますが。

 

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