先々週は神奈川県予選が始まったばかり、先週は福岡遠征で関東にはおらず。今年は見に行けないかなと思っていたのですが、雨で1日ずれてくれたおかげで、今日の準決勝、しかも塾高絡みの試合を観戦することが出来ました。


開門(第1試合開始1時間半前)直前にハマスタに着き、1塁側のチケットブースの列の最後尾に向かったのですが、行けども行けども最後尾が見つからず。結局スタジアム周りを1周しても見つからず、諦めて殆ど列が出来ていなかった外野席チケット売場に並びました。(内野の入場列は横浜公園内でとぐろを巻くように出来ていた模様。)


あっさりと300円でチケット購入し、入場。外野席から内野を見ると、第1試合開始1時間前で1、3塁両側のベンチ上からネット裏までは8割方埋まっていました。


今日の2試合。


この4チームなら全チーム甲子園に送り込んであげたいレベルの学校が勢ぞろい。


まずは第1試合。


序盤から慶應が毎回得点。昨年準々決勝を観戦に行った時のスタメンで、今日の試合もスタメンに名を連ねた選手はゼロ。昨年とは全く違う顔ぶれになっていて、しかも2年生が多いチームなのですが、打線がいいですね。特に目を引いたのが2番セカンドの矢澤と4番レフトの正木。前者は2本の適時打で4打点、後者は2打席目にアウトローへの変化球をバットの先でセンターバックスクリーン横の中段まで持って行きました。


他にもバントの構えからバスターに切り替えてエンドランを成功させたり、状況を考えた打撃が出来ていました。


守備面ではセンターを守っていた水久保が好守を連発。先発投手の森田がマウンドを降りた後に野手として残した関係で途中交代してしまいましたが、守備での貢献度は非常に大きかったと思います。


桐蔭学園の各選手の打球が、野手がギリギリで捕れる範囲に飛ぶことが多かったですが、慶應の外野手の守備位置の調整が絶妙でしたね。打球方向の分析の成果でしょうか。


結構な乱打戦になりましたが、何とか決勝進出。




決勝進出は、90回の記念大会で神奈川県の枠が2つあった時以来のようです。明日は、背番号1の森田投手の出来が鍵を握る気がします。2番手以降の投手だと相手チームと比べてどうしても劣ってしまうので。


明日の相手チームですが、



想定通り神奈川では無敵の横浜高校になりました。今日の試合は全校応援だったようですが、1塁側の半分以上、そしてライトスタンドの一部でも黄色いメガホンやYHの団扇が揺れていました。明日はもっとすごいことになるのでしょうか。天気が心配ですが。


今日の第2試合まで見たのは、明日の相手の様子を見るということもありますが、ライオンズがドラフト指名の可能性があるという報道もされている、横浜高校・藤平投手を視察することも目的の1つでした。


先発はダブルエースのもう1人、背番号10の左腕エース・石川投手でした。初回に3ランを食らったものの、2回以降は6回まで無安打投球。しかし7回に連続2塁打を食らい、そろそろ出番が来るかなと思っていたら、8回に登板。ベンチ前では初回に逆転された後と、5回以降は軽い投球練習を繰り返し、7回に1点返された後は捕手を座らせて本格的な準備をしていました。


8回から2イニングの投球。ライトがフライを見失って3塁打にした以外は、誰も塁に出さない完璧な投球でした。


ストレートに関しては噂通り一級品。準々決勝で先発したときは立ち上がりに制球を乱して四球連発だったようですが、今日は暴れる球は殆どなかったです。


変化球については、1イニング目は空振りを奪うなどまとまっていたようですが、2イニング目はボール球になったり、ファウルで逃げられたりと、少し思うように投げられていない場面もありました。それでも抑えてしまうのは一流の証。プロでやっていくには変化球の制球をもうワンランクは上げる必要があると思いますが、ドラフト1巡目で消える逸材であることは間違いありません。


明日の決勝戦ではおそらく先発でしょう。テレビでじっくりチェックさせてもらいます。


明日の決勝、慶應義塾vs.横浜。両チームに共通するのは、昨シーズン限りでベテラン監督(慶應義塾・上田監督、横浜・渡辺監督)が退任され、今シーズンから新監督でのチームであること。新監督になって初めて甲子園行きの切符を手にするのはどちらになるのでしょうか。個人的には前者であって欲しいですが。